ヤンキースの問題を解決できるトレードとは?大物記者がベテラン選手の交換を提言

New York Yankees Top Catch

ヤンキースは田中将大が契約をオプトアウトせず、ジャンカルロ・スタントンをトレードで獲得し、サバシアと再契約したことで、ワールドシリーズ制覇のオッズも最有力というレベルまで上昇しました。

ですが、全く不安がない状態というわけではないとニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏は指摘します。

先発ローテは田中将大とソニー・グレイに健康面の不安があり、サバシアには年齢による急激なパフォーマンスの低下という懸念があります。2017年にチームが予想外の躍進を果たしたこともあり、若いルイス・セベリーノ、ジョーダン・モンゴメリーに想定した以上のイニングを投げさせることになりました。

加えて、シーズンオフに年俸総額の削減のためスターリン・カストロ、チェイス・ヘッドリーのベテラン2人を放出した結果、セカンドとサードに不安が残っています。セカンドにはグレイバー・トーレス、サードにはミゲル・アンドゥハーらが将来的に入ることは想定されていますが、来季の開幕となるとロナルド・トレイエズ、ジェイス・ピーターソンといった選手が選択肢で手薄感は否めません。

そのため先発投手、サードもしくはセカンドを守れる内野手をさらに補強したいところですが、年俸総額を1億9700万ドル以内に圧縮することを公言していますので、予算枠は多くありません。

これらの問題を解決するトレードをニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏は提言しています。

I have a suggestion: See if a trade could be built around sending Jacoby Ellsbury to the Rockies for Ian Desmond. Desmond has four years at $63 million remaining (including a $1 million assignment bonus if traded). Ellsbury has three years at $68.4 million left.

3年6840万ドルが残るジャコビー・エルズベリーと、4年6300万ドルが残っているロッキーズのイアン・デスモンドの交換トレードをシャーマン氏は提言しています。

シャーマン氏は以下のような理由で、このトレードはロッキーズにもメリットがあると述べています。

  • ロッキーズは一塁手としてイアン・デスモンドと契約したが、完全なミスキャストの大失敗(打率.274/出塁率.326/長打率.375/本塁打7/守備防御点:-1)で、他の一塁手と契約するか、プロスペクトのライアン・マクマホンに守らせることになると、他のライバル球団幹部たちは予想している。
  • イアン・デスモンドが2017年に外野(レフト)を守ることになったが、良くなかった(守備防御点:-4)。他の外野手はデビッド・ダールも健康面に不安があり、ライメル・タピアは守備に難がある。ジャコビー・エルズベリーであればレフトとして守備力は高く、センターのチャーリー・ブラックモンのバックアップと負担軽減になる。
  • イアン・デスモンドを2021年までの4年間抱えるよりも、ジャコビー・エルズベリーとの2020年までの3年間の方が、2019年終了後にFAとなるノーラン・アレナドの引き止めの資金の工面がしやすい。

ヤンキース側のメリットは以下のようなものが列挙されています。

  • スタントン、ジャッジ、ヒックス、ガードナーと外野手が4人いるためエルズベリーは必要な選手ではない。
  • ロッキーズは自宅のアリゾナでの試合が多くなるので、エルズベリーがトレード拒否権を放棄する確率が高まる。
  • イアン・デスモンドの2017年は良くなかったが、2016年はレンジャーズで22本塁打、OPS.782を記録したし、内外野を守れるユーティリティな選手で、ショートが本職で、セカンドやサードも守れると想定できる。
  • デスモンドはエルズベリーよりも1年契約が長いものの、ぜいたく税の計算上の年俸総額を削減できる

ヤンキースはジャコビー・エルズベリーのポジションがありませんし、ロッキーズも必ずしも必要な選手ではなく、両者ともにチームの補強の足かせとなっています。しかし、トレードで両者を交換すればヤンキースは必要としている内野手を獲得でき、ロッキーズも不安がある外野手の層を厚くすることができます。

ヤンキースにとってこのトレードの最大のメリットは「ぜいたく税の計算上の年俸総額を削減する」ことと「内野手の補強」の両方を実現できることです。

イアン・デスモンドの契約の年俸の内訳は2200万ドル、1500万ドル、1500万ドル、800万ドルで、ジャコビー・エルズベリーは残り3年間はいずれも2114万ドルとなっています。

2018年の年俸を比較するとイアン・デスモンドの方が若干高くなります。しかし、長期契約選手の年俸は、ぜいたく税が計算さる際には、契約の平均年俸で加算されるため、2018年のヤンキースの年俸総額が削減されます。

ジャコビー・エルズベリーの平均年俸は2114万ドルですが、イアン・デスモンドの平均年俸は1500万ドル前後となり、ぜいたく税の計算上の年俸総額は600万ドルあまり削減できることになります。

その結果、ヤンキースの補強予算枠は増えることになり、1800万ドルから2500万ドルが想定されているダルビッシュ、アレックス・カッブに手を出せる状態となります。

残っている契約がエルズベリーの方が大きいため、さらにマイナーのローレベルのプロスペクトをパッケージにするか、3年間で500万ドル程度を負担することになるかもしれません。それでも両者が残っている契約の金額は大きな差がないため、交換しやすいバランスではあります。

単純にジャコビー・エルズベリーを放出しようとする場合には、年俸を負担してもらうために、プロスペクトを抱き合わせて放出する必要があります。しかし、このパターンであれば質の高いプロスペクトは必要ではありません。

あくまでもシャーマン氏の提言のため実現するかどうかは全く定かではありません。ただ、このように視点を変えたクリエイティブな動きをしないと、このシーズンオフにさらなるインパクトのある補強はやりにくい状態にあるヤンキースです。

近年のブライアン・キャッシュマンGMのトレードはクリエイティブで、チームの戦力アップにつながるものが多いため、今後も引き続き注目したいところです。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています
スポンサーリンク