FA市場の動きが鈍い状況が続く・・・MLB新労使協定の交渉停滞が影響か

2016-17シーズンオフのFA市場は先発投手が極端に層が薄くなっています。

しかし、クローザーはMLB屈指と呼べるレベルの投手が3人いて、他にもセットアップマンとしても悪くない投手がいますし、外野手に関しては人材が豊富で多くの選手がいます。

しかし、大きな動きはアストロズとジョシュ・レディックが4年5200万ドル、カージナルスとブレット・セシルの4年3050万ドルにとどまっています。

例年よりも鈍い動きが続いている、MLBのFA市場ですが、その大きな原因となっているのが労使交渉です。

現在、MLB機構と選手会は新労使協定(New Collective Bargaining Agreement)締結に向けて協議、交渉を行っていますが、完全な着地点までは見えていない状況です。

現行の協定が失効するのが12月1日となるのですが、新協定がまとまらない場合には、ロックアウトも起こりうる状況となっています。

このことも問題なのですが、各チームの補強活動に影響を与えているのは、年俸総額に対してぜいたく税を課す基準も、新労使協定に含まれているためです。

2016年のぜいたく税の基準は1億8900万ドルで、これを超過したチームはぜいたく税を支払うことになります。

そのため年俸総額がすでに大きいチームは、この基準ラインをにらみながら、年俸総額を調整しながら補強を行います。

ところがこのぜいたく税の基準が定まらないため、どこまで投資して良いのかの計画を立てにくくなっています。

そのことについてレッドソックスの地元ボストンメディアのWEEIが”WHILE SOME MLB TEAMS START OPENING CHECKBOOKS, RED SOX REMAIN RELUCTANT TO DIVE INTO FREE AGENT MARKET”の記事でふれています。

以下は記事からの引用です。

Those talking with the Red Sox throughout the first few weeks of the offseason have come away with the feeling that they aren’t going to truly “play” in the free agent market until the new rules are set. Dombrowski is certainly expressing interest to key targets (such as Carlos Beltran), but as of Monday patience was still the priority.

レッドソックスの関係者と接触した人々からの情報として、「新しいルールが定まるまで”本腰をいれて”フリーエージェント市場で動かないようだ」と伝えています。

新しい協定が定まらないため、しばらくは忍耐することを優先しているようです。

その上で、現在のFA市場での動きについて説明しています。

Reliever Brett Cecil, for instance, just agreed to a four-year, $30.5 million deal with the Cardinals, while outfielder Josh Reddick inked a four-year, $52 million contract to play for the Astros. It should be noted, however, that both clubs wouldn’t be near the luxury tax threshold, with St. Louis hovering around $145 million and Houston in the vicinity of $100 million.
The Red Sox are already committed to a payroll that is up against the current luxury tax threshold of $189 million.

ブレット・セシルがカージナルスと4年3050万ドル、ジョシュ・レディックがアストロズと4年5200万ドルで契約を結んでいます。

そのカージナルスの年俸総額は1億4500万ドルあたりで、アストロズは1億ドルくらいという規模で、両チームはともにぜいたく税の基準までに余裕がある年俸総額となっています。

その一方でレッドソックスは来季の確定している契約分で、現在のぜいたく税の基準である1億8900万ドルに直面していることを伝えています。

そのため現時点で予算に余裕があるチームは積極的にFA市場で動けるものの、レッドソックスのようにすでに年俸総額が膨れ上がっているチームは身動きがとりにくということです。

ニューヨーク・タイムズの報道では金額は明らかになっていないものの、ぜいたく税の基準が上昇することが確実であるとは報じられています。

資金力があるチームにとっては、ぜいたく税の基準となるであろう金額を出すのは経済的に可能なため、問題はどれだけ予算枠が増えるかが焦点となっています。

今日はアメリカはサンクスギビングデーということで動きがありませんが、明けて25日からの労使交渉の結果と、その内容が与えるFAとトレードの移籍市場への影響が注目されます。

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