ナショナルズのワールド・シリーズ制覇に向けて2015年は重要に!ロースターの構成とFAとなる選手から見る今後の展望

Washington Nationals Top Catch

前回の続き(ナショナルズの2015年シーズンの年俸総額が与えるオフの補強への影響は?)です。

ナショナルズはFAでアダム・ラローシュ、ラファエル・ソリアーノ、アズドルバル・カブレラなどを失ったものの、セカンドを除くとオプションがすでにある状態で、あまり大きな補強を必要とはしていません。

ただ、2015年と2016年に主力選手がFAとなっていくため、2015年は非常に重要な1年となります。ことによっては来季にワールド・シリーズ制覇ができなければ、しばらくは覇権から遠ざかる可能性もある状況です。

そのワシントン・ナショナルズのロースターや今後FAとなっていくであろう選手などを見ながら、今後を展望していきます。

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FAでの流出があってもバランスのとれたロースター構成

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ナショナルズは以下の選手がFAとなっています。

  • アダム・ラローシュ(1B):率.259/本26/点92/OPS.817
  • ラファエル・ソリアーノ(RP):防3.19/32SV/WHIP1.13
  • アズドルバル・カブレラ(SS/2B):率.241/本14/点61/OPS.694
  • ネイト・シャーホルツ(OF):率.195/本7/点37/OPS.552
  • スコット・ヘアストン(OF):率.208/本1/点8/OPS.552

一番大きな流出がすでにホワイトソックスと契約したアダム・ラローシュです。ただ、このポジションは2014年に故障で61試合にしか出場できなかったライアン・ジマーマン(率.280/本5/点38/OPS.790)が、サードから移動してきます。

そのサードにはジマーマンが欠場している間に頭角を現したアンソニー・レンドン(率.287/本21/点83/OPS.824)がいますし、ショートにはイアン・デズモンド(率.255/本24/点91/OPS.743)、キャッチャーにはウィルソン・ラモス(率.267/本11/点47/OPS.698)がいるため、内野に不安はありません。

ただ、セカンドに関してはシーズン中にアズドルバル・カブレラを獲得したように、困っているポジションです。ただ、正二塁手候補のダニー・エスピノーサも守備面と長打力に関しては一定に評価を受けているため、やや物足りないものの内部のオプションは存在しています。
外野手に関してはネイト・シャーホルツとスコット・ヘアストンがFAとなりましたが、いずれもバックアップ要員で、レフトにはブライス・ハーパー(率.273/本13/点32/OPS.768)、センターにはデナード・スパン(率.302/本5/点37/OPS.771)、ライトにジェイソン・ワース(率.292/本16/点82/OPS.849)と揃っています。

そしてバックアップ要員として、2014年は故障で苦しんだネイト・マクラウスがいるため、あくまでも必要としているのは4番手、もしくは5番手の外野手で、焦って補強するポイントではありません。

先発投手は全体で防御率3.04で両リーグ1位を記録したストラスバーク、ジマーマン、フィスター、ジオ・ゴンザレス、タナー・ロアークと5人がそのまま残っていますし、バックアップとしてロス・デトワイラーも控えています。。

そしてリリーフも防御率3.00で両リーグ4位、ナ・リーグ2位のブルペン陣も、ほとんどのメンバーが残っています。

クローザーを務めていたラファエル・ソリアーノがFAとなりましたが、シーズン終盤にはソリアーノが不調のため、ドリュー・ストーレンがすでに代役を務めていました。そのストーレンは2014年に防御率1.12/WHIP0.98と抜群の安定感で、9月7日のクローザー定着以後は11試合10.1回で防御率0.00/10SV/WHIP0.77と圧巻の内容でした。

そのためリゾGMもクローザーを外部から獲得する予定はないと語っています。

投手陣は現時点でも盤石とも言える状態ですが、ソリアーノが抜けたことや、ポストシーズンではパフォーマンスが落ちたため、もう少し層を厚くするために動くことリゾGMも明言しています。

このように投打ともにバランスがとれていて、補強のポイントしてセカンド、リリーフ、外野手が挙げられているものの、補強がなくても乗りきれることも可能と予想されます。

ただ、このナショナルズはこの2015年でワールド・シリーズ制覇を逃すと、2016年以降しばらくはそこから遠ざかることになる可能性があります。

2015年オフと2016年オフに主力級が軒並みFAに

ナショナルズで2015年シーズン終了後と、2016年シーズン終了後にFAとなる選手は以下のとおりとなっています。

2015年シーズン終了後FA ・ジョーダン・ジマーマン(SP)
・ダグ・フィスター(SP)
・イアン・デズモンド(SS)
・タイラー・クリッパード(RP)
・デナード・スパン(OF)
・マット・ソーントン(RP)
・ネイト・マクラウス(OF)
・ロス・デトワイラー(SP/RP)
・ジェリー・ブレビンス(RP)
2016年シーズン終了後FA ・スティーブン・ストラスバーグ(SP)
・ジオ・ゴンザレス(SP)
・ドリュー・ストーレン(RP)
・クレイグ・スタメン(RP)
・ウィルソン・ラモス(C)

来季終了後にジョーダン・ジマーマン、ダグ・フィスターの先発ローテ2人に、現在MLBでも屈指のセットアップマンであるタイラー・クリッパード、クラブハウスのリーダであるイアン・デズモンドがFAとなります。

その他にもセンターのデナード・スパン、リリーフのソートン、デトワイラー、ブレビンスと重要な役割を果たしている選手が抜けます。

さらに2016年シーズン終了後には、スティーブン・ストラスバーグ、ジオ・ゴンザレスの先発ローテ2人に、クローザーのストーレン、クリッパードとともにセットアップを務めるスタメン、捕手のラモスがFAとなります。

このように2年続けて主力級の選手がFAとなっていくのですが、この全ての選手を引き留めることは難しいだろうと予測されています。

2015年シーズン終了後にFAとなるジョーダン・ジマーマン、ダグ・フィスター、イアン・デズモンドとは昨年オフに契約延長交渉を行ったものの、合意には至らず、このオフの延長も厳しいと見られています。

そしてナショナルズは2016年終了後にFAとなるストラスバークと、年俸調停で年俸が膨らんでいくであろうブライス・ハーパーとの契約延長の問題も考えていく必要があります。

予算的に大きな余裕がないと考えられる状態のため、ナショナルズはこのオフにジョーダン・ジマーマン、ダグ・フィスターをトレードに出すのではないかとの噂は流れ続けています。

ジマーマンやフィスターをトレードに出す可能性は?

では、現状ではナショナルズはどのような方針なのか?ということなのですが、基本的にはジョーダン・ジマーマン、ダグ・フィスター、イアン・デズモンドなどをトレードに出すことなく、現在のメンバーの大部分をキープして、2015年も戦うという方針のようです。

ジマーマンやフィスターのトレードの噂は流れているものの、ナショナルズから話を持ちかけていることはなく、全て相手チームからの打診で、そのオファーにリゾGMが耳を傾けているにすぎないと、地元メディアは報じています。

そしてリゾGMも今の先発投手陣に満足していて、「何が起こるかわからないから絶対に出さないとまでは言わないが、動かすつもりはない」と地元メディアに語っています。

そしてリゾGMは、2015年シーズン終了後にFAとなる選手について、「それらの選手を失うことの代償が必ずしもメジャーレベルの選手でなくても構わない」と述べ、シーズン終了までチームにとどめてクオリファイングオファーを出すことを視野に入れています。

ジョーダン・ジマーマン、ダグ・フィスター、イアン・デズモンドの3人がFAとなれば、複数年の契約を手にすることは確実なため、クオリファイオファーはほぼ間違いなく拒否すると予想されます。

その場合、ナショナルズは3人を失っても、3つのドラフト指名権を手にすることができます。リゾGMはそれでも構わないと述べていることになります。

このようにナショナルズは将来に向けてチームを解体するよりも、2015年に徹底的に勝負をかけるということを選んでいるように受け取れるコメントが多くの残されています。

2015年にワールド・シリーズ制覇の確率を高めるための、外部からの補強候補としては、セカンドではアズドルバル・カブレラ、ジェド・ラウリー、スティーブン・ドリューらが考えられ、リリーフではルーク・グレーガーソン、パット・ネシェックなどの名前が挙がっていて、トップクラスのFA選手の名前はなかなかあがってきません。

マックス・シャーザーの名前をFOXスポーツのケン・ローゼンタールが名前を挙げたものの、地元メディアは一様にその動きに対して否定的でした。

それは、現状でも十分にロースターが整っているからこそでもあります。

2015年を逃すと、ワールド・シリーズを狙える戦力が整うのは、現在階段を登りつつあるプロスペクトたちが出揃う時期となりますので、数年先とならざるを得ません。2015年に向けてのオフの補強は、派手ではないと予想されるものの、非常に重要なものとなりそうなナショナルズです。