ドジャースが2億7000万ドル(約322億円)で2015年シーズンの年俸総額1位に!MLB30球団の開幕時年俸総額一覧

メジャーリーグの2015年シーズンは公式戦の開幕が4月6日のため、いよいよ半年にわたる熱い戦いが間近に迫ってきています。

その2015年シーズン開幕時の年俸総額予想がAssociated Pressによって公開されました。

この年俸総額の問題はぜいたく税やチームの予算と密接に関係しているため、シーズン中の補強の動向や契約延長、シーズンオフの方針にそのまま直結してくるため、非常に重要です。

そこで2015年シーズンの開幕時の年俸総額と2014年シーズン開幕時の比較とを合わせてこのページにまとめておきたいと思います。

初回投稿日:2015年04月01日
最終更新日:2015年04月01日

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2015年のシーズン開幕時の年俸総額と2014年シーズンとの比較

MLB全30球団の2015年のシーズン開幕時の年俸総額と2014年シーズン開幕時との比較は以下の表のとおりとなっています。

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ロサンゼルス・ドジャースがダントツのトップで、年俸総額は2億7278万9040ドル(約326億円)となっていて、2位はニューヨーク・ヤンキースで2億1928万2196ドル(約262億円)で、その差は5350万6844ドル(約64億円)となっています。

ヤンキースは前年から1646万9690ドル増加しているのですが、ドジャースが3749万3821ドルと遥かに上回る金額分増加していますので、その差はさに開くことになりました。

2014年から2016年のぜいたく税のラインが1億8900万ドルとされていますが、それを両チームともに超過しています。そのぜいたく税のラインを連続して超過すると、ぜいたく税が課される割合が増加していきます。

  • 1年目:17.5%
  • 2年連続: 30%
  • 3年連続: 40%
  • 4年連続: 50%

ぜいたく税はシーズン終了時点の年俸総額が対象となるのですが、この両チームがこれからそのラインを下回る可能性は低くなっています。

ドジャースは2015年で3年連続となるため超過分の40%を支払う必要があり、ヤンキースは13年連続となるため50%を支払うことになる見込みです。

ドジャースはトレードでマット・ケンプ(1800万ドル)、ダン・ハレン(1000万ドル)、ディー・ゴードン(250万ドル)らを放出した一方で、ジミー・ロリンズ(1100万ドル)、ハウィー・ケンドリック(985万ドル)らを獲得しました。さらにケンプの年俸のうち1800万ドルを負担、ハレンとゴードンの年俸は全額負担で、ブレット・アンダーソン(1000万ドル)、ブランドン・マッカーシー(1250万ドル)をFAで獲得しました。そしてカーショーの年俸も3257万ドルとなったこともあり、大幅な増加となりました。

ヤンキースはジーターが引退、イチロー、マッカーシーがFA、トレードでマーティン・プラドを放出したものの、2100万ドルのアレックス・ロドリゲスが復帰し、チェイス・ヘッドリーと4年5200万ドル(2015年1300万ドル)で契約したため増加しています。

3位はオフにハンリー・ラミレス、パブロ・サンドバルなどを獲得する大型補強を行ったレッドソックスで1億8740万7202ドル(約224億円)となっています。シーズン開幕時ではぜいたく税のラインを160万ドル弱下回っていますが、選手のインセンティブ、シーズン中の補強、マイナーからの選手昇格などで増加することが確実なため、最終的にはぜいたく税の対象となると予想されます。

ただ、1年目のため超過分の17.5%となりますし、大幅には超過しないと見込まれますので、ぜいたく税の支払いは小規模なものとなりそうです。

レッドソックスはオーナーが短期間であればぜいたく税を支払っても構わないと述べていてますし、シーズンが終了すれば契約金額が大きいマイク・ナポリ、シェーン・ビクトリーノ、リック・ポーセロらがFAとなり年俸総額下がるため、シーズン中の補強での大きな足かせとはならないと予想されます。

4位はデトロイト・タイガースで1億7381万3750ドル(約207億円)、5位はサンフランシスコ・ジャイアンツで1億7267万2111ドル(約206億円)となっています。

タイガースはミゲル・カブレラが2200万ドル、ジャスティン・バーランダーが2800万ドル、デビッド・プライスが1975万ドル、アニバル・サンチェスが1680万ドル、イアン・キンスラーが1600万ドル、ビクター・マルティネスが1400万ドルなど大きい契約を抱えているため年俸総額大きくなっています。昨シーズン途中のデビッド・プライスのような投手を獲得したような補強があれば、ぜいたく税のラインに近づくことになりそうです。

サンフランシスコ・ジャイアンツはジェイク・ピービと2年2400万ドルで契約を結んだものの、1年目を900万ドル、2年目を1500万ドルという配分にして、2015年シーズン中に補強ができるように資金面に余裕を持たせています。また、2015年シーズン終了後にはティム・ハドソン(1200万ドル)が引退する見込みで、ティム・リンスカム(1800万ドル)がFAとなりますので、再び補強に動くことができそうです。

6位はマックス・シャーザーと7年2億1000万ドルの契約を結んだナショナルズが1億6492万505ドル(197億円)となっています。昨シーズン開幕時より3000万ドル余りが増加しているのですが、マックス・シャーザーの契約は、契約期間後半に金額が上昇する設定のため2015年は1714万ドルと抑えられているためぜいたく税のラインまで余裕があるところにとどまっています。ただ、2019年は3740万ドル、2020年は3592万ドルとなっていますので、後ほど年俸総額を大きく圧迫することになりそうです。

7位はエンゼルスで1億5093万3083ドル、8位はレンジャーズで1億4214万873ドル、9位はフィリーズで1億3582万7500ドル、10位はブルージェイズで1億2250万6600ドルとなっています。

エンゼルスレンジャーズは資金はあるとされているものの、オーナー側の『年俸総額をこれ以上膨らませたくない』という意向が強く、エンゼルスが補強資金として残しているのも1000万ドル程度で、両チーム共にシーズン中に大物選手の獲得は想定しにくい状況です。

フィリーズは前年の3位から9位に順位も下がり、年俸総額も30球団で最大の下がり幅となる4422万5223ドルが減少しています。完全な再建モードに移行し、ジミー・ロリンズ、マーロン・バードらを放出し、さらには大幅な補強は行わなかったため、、年俸総額を削減できました。コール・ハメルズ(2350万ドル)、ライアン・ハワード(2500万ドル)、ジョナサン・パペルボン(1300万ドル)らのトレードがシーズン中に成立すればさらに削減できるため、チーム再建もよりスムーズになるのではないかと予想されます。

ブルージェイズはラッセル・マーティンと5年8200万ドルで契約したものの、2015年が700万ドルに抑えている設定で、年俸調停権で年俸が高い選手をトレードで放出しましたので、年俸総額は逆に1012万ドル減少しています。

11位はカージナルスで1億2086万9458ドル、12位はマリナーズで1億1979万8060ドル、13位はカブスで1億1900万6885ドル、14位はレッズで1億1719万7072ドル、15位はホワイトソックスで1億1523万8678ドルとなっています。

この5チームの中でマリナーズ、カブス、ホワイトソックスは積極的な補強が行ったため、いずれのチームも年俸総額が増加しています。

カブスは2999万9028ドルの増加で上昇幅で3番目、マリナーズは2771万6117ドル増で上昇幅が4番目、ホワイトソックスは2407万9424ドル増で上昇幅が7番目となっています。

カブスはジョン・レスターと6年1億5500万ドルの大型契約を結び、トレードで3年4000万ドルの契約が残るミゲル・モンテロを獲得したことが主な増加要因となっています。

マリナーズはネルソン・クルーズと4年5700万ドルで契約し、トレードでJ.A.ハップ(700万ドル)、セス・スミス(600万ドル)らを獲得したため増加しています。

ホワイトソックスはデビッド・ロバートソンと4年4600万ドル、アダム・ラローシュと2年2500万ドル、トレードでジェフ・サマージャ(980万ドル)らを獲得したことが増加の理由です。

カージナルスはチーム内での育成重視のため、トレードでジェイソン・ヘイワードを獲得するのが目立った動きのため年俸総額の増加は984万9098ドルにとどまり、1億2086万9458ドルでMLB全体で11位です。観客動員は354万人とドジャースの378万人に次ぐ2番目でヤンキースの3,40万人を上回っていますので、非常に良いコストパフォーマンスを維持しています。

16位はロイヤルズが1億1361万8650ドル、17位はオリオールズで1億1014万6097ドル、18位はツインズが1億894万5000ドル、19位はブルワーズで1億500万2536ドル、20位はロッキーズで1億200万6130ドルとなっています。

プレーオフに進出したロイヤルズはエディンソン・ボルケス、ケンドリス・モラレス、アレックス・リオスらのFA選手を獲得したため、シーズン開幕時では初となる1億ドルの大台突破で勝負をかけました。ワールドシリーズ進出による収入増が資金源となっているのですが、チームの固定的な収入が増えているわけではありません。昨シーズン開幕時の9200万ドルでも数年は続けられないとされていますので、ポストシーズンが遠ざかればシーズン中にもチームを解体することになりそうです。

オリオールズはオーナー側が資金を多く使うことに対して渋いため、ダン・デュケットGMとショーウォルター監督が苦心してチームを作り上げています。前年とほぼ横ばいの1億1014万6097ドルで地区優勝が狙えるチームとなっていますので、このチームもコストパフォーマンスが良いチームの1つです。

20位はロッキーズで1億200万6130ドル、21位はメッツで1億140万9244ドル、22位はパドレスで1億67万5896ドル、23位はブレーブスが9757万8565ドル、24位はダイヤモンドバックスで9151万8833ドル、25位がパイレーツで8827万8500ドルとなっています。

ロッキーズはトロイ・トゥロウィツキーが2000万ドル、カルロス・ゴンザレスが1642万ドルと、2人でチームの4割近い予算を費やしているのですが、両者ともに故障がちであることが大きな痛手となっています。そろそろ再建モードに入る必要がありそうなチーム状況のため、その際にはこの2人とホルヘ・デラロサ(1250万ドル)がトレード要員となりそうです。

メッツはニューヨークという大きなマーケットを持ちながら1億ドルをわずかに超える規模で、MLB全体でも21位にとどまっています。チームもそうですが、チームを所有するオーナーの財政状況が厳しいことの影響があるため、現状では資金をこれ以上注げないと見られています。

小規模な再建モードに入ったブレーブスは、ジャスティン・アップトン、エバン・ガティスらを放出したため、年俸総額が昨シーズンよりも1331万ドル余り削減されています。ただ、昨シーズンの1億1089万ドルが予算のマックスとされていますので、本来であればもっと削減したいところです。

パドレスはマット・ケンプ、ジャスティン・アップトン、ウィル・マイヤーズをトレードで、FAではジェームズ・シールズを獲得したのですが、上昇幅は1058万ドルにとどまっていて、この点でもA.J.プレラーGMの手腕は光ります。2015年のマット・ケンプの2100万ドルのうちドジャースが1800万ドルを負担し、ジェームズ・シールズの4年7500万ドルの契約1年目が1000万ドルに抑えているため、ジャスティン・アップトンの1450万ドルなどをうまく吸収しています。

2年連続でプレーオフに進出しているパイレーツですが、年俸総額は相変わらず低い状態です。マーケットの規模が小さいため選手育成重視で運営しているのですが、優秀なコーチがいるため、うまく機能しています。小規模予算のチームもモデルチームと言えるパイレーツです。

ダイヤモンドバックスは昨シーズン中にブランドン・マッカーシー、マーティン・プラド、シーズンオフにゲル・モンテロらを放出し、チームを若返らせたため、前シーズン開幕時よりも2116万9833ドル減少しています。

26位はインディアンスで8609万1175ドル、27位はアスレチックスで8608万6667ドル、28位はレイズで7606万1707ドル、29位はアストロズで7091万100ドル、30位はマーリンズで6847万9000ドルとなっています。

アストロズは、ルーク・グレーガーソン、パット・ネシェック、ジェド・ラウリーなど、FAでも積極的な補強を行ったため、2636万5926ドルも年俸総額が増加しました。今年はまだプレーオフは難しそうですが、2016年には可能性があるので、シーズンオフにどれだけ予算面でも上積みしてくるか注目されます。

インディアンスはパイレーツと同様にマーケットが小さいため育成重視で運営されていますが、それが順調に進んでいて、2015年はア・リーグ中地区でタイガースを脅かす可能性が一番高く、コストパフォーマンスが良いチームです。

アスレチックスは予算の制約が多く、年俸が高騰する年俸調停権を有する選手を次々と放出して削減し、チーム全体を若返らせました。ただ、年俸総額そのものはビリー・バトラーを獲得したこともあり、横バイとなっています。昨シーズン終了時の年俸総額が9161万ドルだったことを考えると、シーズン中の補強資金は1000万ドルから800万ドル程度は残っているのではないかと予想されます。

レイズは少ない年俸総額で良い成績を残してきたのですが、このオフはトレードでロースターを組み替えて、全体的に若返らせましたが、上位を望むのは酷な布陣で、うまくいかないようであれば本格的な再建モード移行が必要になりそうな気配です。

マーリンズはトレードで積極的な補強を行いましたが、ダン・ハレン(1000万ドル)とディー・ゴードン(250万ドル)の年俸全額をドジャースが負担し、マーティン・プラド(1100万ドル)の年俸のうちヤンキースが300万ドルを負担しています。またジャンカルロ・スタントンの13年3億2500万ドルの大型契約も、2015年は650万ドルにすぎませんので、増えてはいるものの2091万ドルの増加にとどまり、年俸総額はアストロズを下回り最下位となっています。

年俸総額が少ない5チームのうち、インディアンス、アスレチックス、マーリンズはポストシーズンが十分に狙えるため、これらのチームが年俸総額の大きいチームとどのように戦うのかも興味深いものとなりそうです。

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