【MLB2015 FA】2014年シーズン終了後にFAとなる先発投手のシーズン成績と契約の動向情報

2014年シーズン終了からFA選手として、FA市場に出る選手の一覧と、2014年シーズンの成績、それに加えて簡単なFA市場での評価と予想とともに、ポジション別に何回かのシリーズとしてまとめています。

今回はその第7回で先発投手編です。他のポジションについては以下の表内のリンクをクリックすれば、該当ページに飛ぶことができます。

先発投手 リリーフ 捕手 一塁・DH
二塁手 三塁手 遊撃手 外野手

続いて、2014年シーズン終了後にFAとなる選手の成績と情報です。

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2014年シーズン終了から2015年にFAとなるプレーヤーの一覧と成績

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2015年シーズンにFAとなる先発投手が多くいるため、以下の2つの基準でわけてています。

  • 2015年の契約に関してチーム/選手/相互のオプションがある投手
  • オプションがなくそのままFAとなる投手

2015年の契約に関してチーム/選手/相互のオプションがある投手

2015年の契約に関してチーム/選手/相互のオプションがある投手の一覧リストは以下のとおりとなっています。

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2015年の契約に関してチーム側に更新のオプションがある投手のうち、レッズのジョニー・クエト(防2.25/20-9/WHIP0.96)、マリナーズの岩隈久志(防3.52/15-9/WHIP1.05)、オリオールズのチェン・ウェイン(防3.54/16-6/WHIP1.23)の3人は、契約金額と選手の成績がチームにとって有利なため、行使されることが確実です。

続く、ブルワーズのヨバニ・ガヤルド(防3.51/8-11/WHIP1.29)とブルージェイズのJ.A.ハップ(防4.22/11-11/WHIP1.34)は所属チームのそれぞれのGMが、オプションを行使することを示唆していますので、トラブルや故障の発生などない限り、更新されることになりそうです。

そしてシーズン終了時点で、まだオプションの行使が定まっていないのが、ドジャースのダン・ヘイレンとフィリーズのA.J.バーネットです。

ダン・ヘイレンは180イニングを投げるという条件を満たしたため、2015年を1000万ドルで更新できる権利を有しています。ですが、まだそのオプションを行使するかは決めていないと述べていて、シーズン終了後にFAを選択する可能性も残しています。

A.J.バーネットもイニング数の条件を満たしているため、2015年の1275万ドルで更新できるオプションを保持しているのですが、成績が防御率4.59/8勝18敗/奪三振190/WHIP1.41と本人がのぞむようなものではないため、権利を行使せず、引退することを検討しています。

A.J.バーネットは、昨シーズンオフにも引退を検討し、今シーズン終盤にも引退に言及していましたので、そのまま引退することもあり得る状況です。

オプションが残っている他の選手のうち、チャド・ビリングズリー、ブレット・アンダーソン、ジョシュ・ジョンソン、フェリペ・ポーリーノは故障で、満足に今シーズン働いていませんので、行使されないことが確実です。

そしてブルース・チェンはすでにシーズン中にDFAされて、そのままリリースされていますので、オプションは行使されません。

最後にまとめると上記の選手でFA市場に出る可能性があるのはダン・ヘイレンくらいで、あとの選手はFAとなっても、故障持ちであるため、ベースサラリーが少なくインセンティブが大きいメジャー契約か、もしくは途中でオプトアウト(契約破棄)できる権利を有したマイナー契約を結ぶことになりそうです。

オプションがなくそのままFAとなる投手

オプションがなくそのままFAとなる投手の一覧は以下のとおりとなっています。また、予想されるFA市場でのランク順に並べています。また前田健太はまだ状況が不明のため除外しています。

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マックス・シャーザー、ジョン・レスター、ジェームズ・シールズ、アービン・サンタナ、フランシスコ・リリアーノあたりがトップ5の評価を受けることになりそうです。

昨シーズンオフは田中将大やチーム側のオプションがあった選手を除いたトップ5は、アービン・サンタナ、マット・ガーザ、ウバルド・ヒメネス、A.J.バーネット、スコット・フェルドマンであったことと比較すれば、このオフは大物が顔を並べています。

1. FA投手のトップ3はシャーザー、レスター、シールズの3人に

先にあげた投手のうち、マックス・シャーザージェームズ・シールズはクオリファイングオファー(1年1500万ドル-1550万ドル)を受けることが確実で、状況次第ではアービン・サンタナフランシスコ・リリアーノも受ける可能性があります。

本来であればジョン・レスター(防2.46/16-11/WHIP1.10)は間違いなくクオリファイングオファーを受ける投手ですが、シーズン途中にトレードで移籍していますので、アスレチックスはクオリファイングオファーをすることができません。

このオフのFA市場での、ジョン・レスターの大きなアドバンテージは、『クオリファイングオファーの対象外』であることです。

ジョン・レスターを獲得するチームがドラフト指名権を失うことがありませんので、クオリファイングオファーを拒否するであろうマックス・シャーザーやジェームズ・シールズと比較した時に、大きなストロングポイントとなりそうです。

レスター本人はレッドソックスの復帰も視野に入れていて、レッドソックス側もオファーを準備しています。他チームとのオファーよりも大差がなければ、多少金額が低くても、レッドソックスを選ぶ可能性もあるため、その点は注目のポイントとなります。

そして、このオフで年数や金額で最大規模の契約を手にする可能性があるのが、2013年サイ・ヤング賞投手であるマックス・シャーザー(防3.15/18-5/WHIP1.18)です。

シーズン前にタイガースが、契約延長のためにオファーした6年1億4400万ドル(年平均2400万ドル)をすでに拒否しています。

さらに、代理人がスコット・ボラス氏で、2014年もサイ・ヤング賞の投票で上位にくる成績を残しているため、大型契約になることは必至です。

この2人よりもリーズナブルで、かつエースとして期待できるということでジェームズ・シールズ(防3.21/14-8/WHIP1.18)も人気を集めることになりそうです。

ジョン・レスターやマックス・シャーザーは6年から7年の長期契約になる可能性がありますが、ジェームズ・シールズは来季で33歳になることもあり、短めの複数年契約で合意できる可能性があります。

短めの複数年契約であれば、チームの年俸総額に柔軟性をもたせることもでき、今後の補強にも動きやすくなるため、ジェームズ・シールズに興味を示すチームは多くなりそうです。

2. サンタナとリリアーノも状況次第ではクオリファイングオファーの可能性が

それに続くグループがアービン・サンタナ(防3.95/14-10/WHIP1.31)フランシスコ・リリアーノ(防3.38/7-10/WHIP1.30)ジェイク・ピービ(防3.73/7-13/WHIP1.28)ブランドン・マッカーシー(防4.05/10-15/WHIP1.28)あたりとなりそうです。

この4人のうち、アービン・サンタナとフランシスコ・リリアーノはクオリファイングオファーがチームから出される可能性があると予想されています。

ただ、フランシスコ・リリアーノに関しては、パイレーツが予算に制限のあるチームのため、本当にクオリファイングオファーを出せるかは微妙です。

仮にリリアーノが1年1500-1550万ドルのクオリファイングオファーを拒否しなかった場合には、チームの予算総額の20%超をリリアーノに注ぐことになるため、現実的には難しいと予想されます。

リリアーノは、パイレーツに移籍した1年目である2013年には、防御率3.02/16勝8敗/WHIP1.22と活躍しました。

そして2014年は故障での離脱があったり、7勝10敗と負け越してはいますが、防御率3.02/WHIP1.30と及第点の内容を残し、FA市場でも多くはない左の先発投手ということもあり注目を集めています。

ただ不安材料もあります。

リリアーノはパイレーツに移籍後に、コーチスタッフの指導で投球メカニズムを修正した結果、成績を向上させたのですが、他チームにいってそれが維持できるかどうかという懸念があります。

A.J.バーネットもパイレーツに移籍し、コーチ陣の指導もあり再生しました。また、今シーズンはエディンソン・ボルケスがパイレーツに移籍することで再生しています。

ですが、パイレーツを離れたA.J.バーネットの今シーズンはあまりうまくいきませんでしたし、元々、成績にバラつきの多いフランシスコ・リリアーノのため、その点は不安材料となりそうです。

アービン・サンタナは昨シーズンオフに田中将大を除いたFA投手ではトップ評価を受けていましたが、代理人の交渉力の問題もあり、契約がうまくいきませんでした。

最終的には代理人を解雇し、自分が交渉することでブレーブスと1年1410万ドルで契約するに至りました。

しかし、今シーズンは結果も残していますし、普通に交渉すれば、昨年のマット・ガーザやウバルド・ヒメネスの4年5000万ドルと同等以上の契約を手にできそうです。

3. 移籍後に成績を向上させたことで市場価値を高めたピービとマッカーシー

ヤンキースでシーズンを終えたブランドン・マッカーシーは、シーズン途中に移籍していますので、クオリファイングオファーの対象外となり、獲得するチームはドラフト指名権を失う心配がありません。

ブランドン・マッカーシーはシーズン全体では防御率4.05/10勝15敗/奪三振175/WHIP1.28とイマイチですが、ヤンキースへの移籍後は防御率2.89/7勝5敗/WHIP1.15と成績が向上しました。

ヤンキース移籍後にカッター(カットボール)を増やしたほうが良いとのアドバイスを受けたことで成績を向上させ、来季にも期待ができる状況でシーズンを終えています。

いまだ二桁勝利がなく、年間170イニングが最多であるなど、フロントスターターとしては心もとない投手です。

しかし、3番手以降であれば計算ができる投手で、先述のようにクオリファイングオファーによるドラフト指名権を失う問題もありませんので、複数球団から声がかかりそうです。

ジェイク・ピービはレッドソックスではイマイチでしたが、ジャイアンツに移籍後は防御率2.17/WHIP1.04と好調で、ジャイアンツのプレーオフ進出に貢献しました。

ジェイク・ピービはフライボールピッチャーのため、狭いフェンウェイ・パークでは結果を残せませんでしたが、ジャイアンツの本拠地であるAT&Tをはじめ、ナ・リーグ西地区はホームランも出にくい球場が多いため、今の環境は彼の投球スタイルにマッチしていると考えられています。

またサイ・ヤング賞を獲得した時はサンディエゴ・パドレスに所属していたため、あらためて「ナ・リーグ向きの投手」として再評価されていますので、ナ・リーグで移籍先が見つかることになりそうです。

4. 他のFA投手では?

カージナルズにトレードで移籍したジャスティン・マスターソンはインディアンスのエースとして期待されましたが、2014年は球速の低下などに苦しみ、低調なシーズンを送りました。

不振の原因は、投球フォームのメカニックの問題と分析されていますが、投手の再生に長けるパイレーツやカブスのようなチームに移籍すれば、バウンスバックする可能性は十分にもあります。

また2014年が不調だったことで、2015年の年俸も抑えることができるため、優れたコーチングスタッフをもつチームには魅力ある投手となりそうです。

ジェイソン・ハメル、アーロン・ハラング、カイル・ケンドリック、クリス・ヤングあたりは、4番手や5番手の投手としては計算が出来る投手のため、契約先に困ることはなさそうです。

黒田博樹は来年で40歳となりますが、2014年も200イニング近くを投げきり、打者有利のヤンキー・スタジアムで3年連続で防御率3点台となる防御率3.71という数字を残しています。

フロントスターターとして考えるとやや物足りませんが、『強固なNO.3スターター』として計算することができるため、黒田博樹本人がメジャーに残る決断をすれば、1年1000万ドル以上の契約を手にする可能性が高い状況です。

投手有利の球場や打線が強力なチームであれば、数字が伸びる可能性もあるため、黒田博樹の決断を複数の球団が注視することになりそうです。

総括・まとめ

マックス・シャーザー、ジョン・レスター、ジェームズ・シールズの3投手は、実績も十分にあり、プレッシャーに耐えながら、チームの命運を左右するような重責も担える“正真正銘のチームのエース”です。

この3人は、先発ローテの軸を作りたいというチームにとっては喉から手が出るほど欲しい存在のため、争奪戦は避けられません。

オフのFA投手のマーケットは、この3人の契約が動いていくことで、他のFA先発投手の価値も定まっていくことになります。

そのため、ワールドシリーズ終了後からウィンター・ミーティング前後まで、この3人の契約動向は注目すべき重要なポイントとなります。

そして、このオフはエースクラスの投手だけでなく、3番手以降で計算でき、かつ格安で契約できる投手も少なくありませんので、投手陣の補強をしたいチームにとっては、昨年オフよりも魅力あるFA市場となりそうです。

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