【MLB2015 FA】2014年シーズン終了後にFAとなる一塁・指名打者のシーズン成績と契約の動向情報

MLBでは、2014年シーズンのワールドシリーズ終了後に、シーズンオフの補強活動が本格化していくことになります。

その2014年シーズン終了からFA選手として、FA市場に出る選手の一覧と、2014年シーズンの成績、それに加えて簡単なFA市場での評価と予想とともに、ポジション別に何回かのシリーズとしてまとめています。

今回はその第2回で一塁手・指名打者編です。他のポジションについては以下の表内をリンクをクリックすれば、該当ページに飛ぶことができます。

先発投手 リリーフ 捕手 一塁・DH
二塁手 三塁手 遊撃手 外野手

続いて、2014年シーズン終了後にFAとなる選手の成績と情報です。

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2014年シーズン終了から2015年にFAとなるプレーヤーの一覧と成績

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2015年シーズンにFAとなる主な一塁手と指名打者をポジションとする選手は以下のとおりとなっています。備考欄にクラブと記載している選手は、チーム側に契約更新のオプションがあることを示しています。

mlb2015-fa-first-and-dh-list2

年齢は高いものの、優れた攻撃力を持つ選手が複数いるため、このオフのFA市場では人材が豊富なポジションの1つです。

ビクター・マルティネスが野手全体でもトップクラスの評価に

この中でもトップ評価を受けることが確実なのが、デトロイト・タイガースからFAとなるビクター・マルティネスです。

151試合561打数で打率.335/本塁打32/打点103/OPS.974という素晴らしい成績で、本塁打、打率、OPSはいずれもキャリアハイの数字となっています。

また自身にとってキャリアハイというだけにとどまらず、打率はア・リーグ2位、本塁打が同8位、打点が同7位、長打率が同2位、OPSはトップの数字となっています。

また投手の左右を問わず素晴らしい成績を残すなど、より詳細なスタッツでも素晴らしいものがあり、2014年のマルティネスはMLB全体でもトップ10に入るような打者でした。

(参考記事:ヤンキースのシーズンオフの補強候補は?ニューヨーク・ポスト名物記者がプッシュするのはビクター・マルティネス

来年で36歳になる年齢がネックではあるものの、プレーできなかった2012年を除くと、5シーズン連続で打率が3割を超えています。また35歳の今シーズンにキャリアハイを記録し、細かい打撃の指標でも優れているのでは、急激に力は落ちないだろうと予想されています。

そのため野手においては、このビクター・マルティネスがトップ、悪くともトップ5の評価を受けることが濃厚で、昨シーズンのカルロス・ベルトランが手にした3年4500万ドルは超えることが予想されます。

タイガースはすでに再契約に前向きではありますが、攻撃力を向上させたいチームにとって、これ以上の存在はこのオフに見当たりませんので、大型契約を手にすることになりそうです。

ただ、クオリファイングオファー(1年1500-1550万ドル程度)を受けること、そしてそれを拒否することが確実なため、ドラフト指名権の問題が発生して、それがどれだけ影響をあたえるかも注目されます。

貴重な右打ちの長距離砲であるネルソン・クルーズも注目のFA選手に

続いて、FA市場で関心を集めることが確実なのがネルソン・クルーズです。禁止薬物使用による出場停止とクオリファイングオファーのダブルパンチで、昨シーズンオフは思ったような契約は手にすることができませんでした。

そのため、クオリファイングオファーの1410万ドルの半額に近い、1年800万ドルの契約をオリオールズと結ぶという状況に至りました。

2014年シーズンのネルソン・クルーズは、そのうっぷんを晴らすかのように、159試合613打数で打率.271/本塁打40/打点108/OPS.859という数字を残し、本塁打と打点でキャリアハイを記録し、本塁打王を獲得しました。

またリーグ全体でも、打点が3位、長打率が5位、OPSが10位といすれもトップクラスの数字を残しています。

さらにネルソン・クルーズにとっての大きな武器は、貴重な右打ちの長距離砲であることに加えて、DHだけでなく外野も守れることです。

このオフのFA市場では、右打ちで攻撃力のある外野手が見当たりませんので、その面でも付加価値があるネルソン・クルーズです。

ネルソン・クルーズはオリオールズとの契約延長を希望しているものの、あくまでもシーズン終了後にしかオリオールズは交渉しない方針で、さらにはオリオールズも予算規模が大きくないため、大型の複数年契約を用意するのは簡単なことではありません。

そのため実際にはクオリファイングオファーをオリオールズが出して、それを受け入れてもらうか、他球団と契約してもらってドラフト指名権を手にすることを選ぶだろうと予想されています。

ネルソン・クルーズは昨シーズンオフは要求額を下げなかったため、交渉が行き詰まってしまいましたが、その経験を活かして、要求額を落とすのか?それともクオリファイングオファーを受け入れるのか?そのあたりの決断も注目されます。

アダム・ラローシュとマイク・モースらも注目の選手

この2人に続いて人気を集めそうなのが、ナショナルズからFAとなるアダム・ラローシュ、ブルージェイズからFAとなるアダム・リンド、ジャイアンツからFAとなるマイク・モース、ロッキーズからFAとなるマイケル・カダイアーあたりとなりそうです。

アダム・ラローシュは今シーズンで2年2400万ドルの契約がきれるのですが、2015年はチームとプレーヤーの相互オプションで1年1500万ドルで延長ができます。

ですが、すでにアダム・ラローシュ本人が「2015年はナショナルズにはいないだろう」と述べている上に、ナショナルズも行使しないと予想されていて、FAとなることがほぼ確実です。

ナショナルズは外野のポジションはすでに埋まっていて、さらには故障したライアン・ジマーマンが一塁にまわる可能性が高く、DHもないナ・リーグのため、アダム・ラローシュのポジションが無くなることが予想されているためです。

今季で34歳となったアダム・ラローシュですが、打率.259/本塁打26/打点92/OPS.817と結果を残し、本塁打はナ・リーグで7位、打点は同5位となっています。

打率が低く、三振もやや多めではありますが、長打力は期待できますし、ドラフト指名権の問題でも引っかからないため、最低でも2年の複数年契約は手にできそうです。

アダム・リンドは2014年に故障が多く、96 試合290打数にとどまりましたが、打率.321/本塁打6/打点40/OPS.860という数字を残しています。

本塁打数が減少していて、パワーの低下を懸念されているものの、右投手にめっぽう強く、対右投手の打率は.354で、275打数以上のア・リーグの選手の中ではトップです。

そのため2015年の700万ドルのチームオプションが行使される可能性が高いと予想されています。

仮にオプションが行使されなかった場合には、守備に難があり、ほぼDH専任となりますが、先述のように圧倒的に右投手に強いため、契約先に困ることはなさそうです。

マイク・モースは131試合438打数で打率.279/本塁打16/打点61/OPS.811の成績を残しました。また一塁手としてよりも外野手としての出場の方が多く、試合に柔軟に起用できることと、2014年の年俸も600万ドルとリーズナブルです。

すでにサンフランシスコ・ジャイアンツのブライアン・セイビアンGMが意欲を見せているため、マイク・モースがFA市場に出るかどうかは、その動向次第となりそうです。

残るFA選手の動向予想と成績は

残る選手で注目されるのはアダム・ダンビリー・バトラーケンドリス・モラレスあたりとなります。

アダム・ダンは本来はもっと上位で評価されるべきですが、ワイルドカードゲーム終了後に引退をほのめかすなど、今後が未定です。

ただ、ほのめかしたにとどまるだけで、引退するとハッキリと口にはしていませんので、来季もプレーをする可能性が残っている状況です。

三振が多いバッティングではありますが、長打力は今シーズンの本塁打22/長打率.415からも分かる通り、まだまだ十分に期待できるため、引退を選択するのか、来季もプレーをするのか、その決断が注目されます。

ロイヤルズからFAとなるビリー・バトラーはクラブ側が1250万ドルで更新できるオプションを有しています。ただ、今季28歳のビリー・バトラーですが、成績が151試合549打数で打率.271/本塁打9/打点66/OPS.702と、このポジションの打撃としては極めて微妙であるため、難しい判断となりそうです。

年俸に見合った成績ではないのですが、FA市場に右打ちの強打者が少ないことと、来季で29歳とまだ若くバウンスバックする可能性もあるため、一旦はオプションを行使して、2015年シーズンでイマイチであれば、途中でトレードに出すという選択もありそうです。

ケンドリス・モラレスは昨シーズンオフでは野手としてトップクラスの評価を受けていましたが、今季は98試合367打数で打率.218/本塁打8/打点42/OPS.612と低迷し、一気に評価が転落してしまいました。

このオフには良くて2年の複数年で、3年以上の契約は難しいと予想されていて、本人もそれを察知してか、早々に「マリナーズとの契約延長を考えている」ことを示唆しています。

どちらにしても、昨年オフのような評価はのぞめそうにないケンドリス・モラレスです。

またレギュラーシーズン終了後にDFAとなったコリー・ハート、エンゼルスからDFAされ、ロイヤルズと契約したラウル・イバネスあたりは、メジャー契約を手にできるかどうか微妙です。

そして、日本から出戻るケビン・ユーキリスユニエスキー・ベタンコートはマイナー契約が精一杯になりそうです。

総括・まとめ

昨シーズンオフに比較すると、一塁手や指名打者での選択肢が各チームにとって多い2015年FA市場です。

ただ、現在の流れとして指名打者を専任で任せるのではなく、休養を兼ねて複数のポジションプレーヤーを起用するチームがほとんどです。

そのため一塁、DHだけでなく、守備力があって外野などの他のポジションが守れる選手には有利ですが、よほどの攻撃力がないと、大型の契約を手にすることは難しくなりそうです。

その中でも圧倒的な攻撃力を持つ選手としてビクター・マルティネスが、他のポジションを含めた野手全体でもトップ5の評価を得て、それなりの規模の契約を手にすることになることが確実です。

また右打ちの長距離砲を必要とするチームが多いため、ネルソン・クルーズもFAとなれば注目を集めそうです。

ただ、この2人はクオリファイングオファーを受けることが確実で、そのことが移籍先の選択肢を少なくすることにつながりますので、どの球団が踏み込んでいくのかは、注目したいポイントです。

他のポジションでも攻撃力に優れる選手は多くないため、得点力を改善したいチームにとっては、このポジションでの補強は重要なものとなりそうです。

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