MLB30球団分析:ニューヨーク・メッツの2015シーズン開幕前戦力分析

New York Mets Top Catch

2014年シーズンはナ・リーグ東地区2位となったものの、勝敗は79勝83敗と4つ負け越し、さらに首位のナショナルズは17ゲーム差の大差をつけられました。

そしてこの2014年の負け越しにより、2009年から6年連続で勝率が5割を切るシーズンが続いたことになったメッツですが、特に投手で将来性豊かな選手が次々と現れ、明るい兆しが見えてきた2014年でもありました。

そのニューヨーク・メッツの2014年シーズン開幕前の戦力分析です。

メッツの2014年のチーム成績とオフの主な戦力の加入・流出の一覧

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2014年シーズンのメッツのチーム全体の打撃陣と投手陣の成績は以下のとおりとなっています。

*SP:先発投手 QS:クオリティスタート RP:リリーフ投手 SV率:セーブ成功率

2014年打撃陣成績 得点 629(MLB:21位/NL:8位)
打率 .239(MLB:28位/NL:13位)
出塁率 .308(MLB:22位/NL:9位)
長打率 .364(MLB:27位/NL:12位)
盗塁 101(MLB:13位/NL:7位)
2014年投手陣成績 防御率 3.49(MLB:9位/NL:6位)
SP防御率 3.66(MLB:14位/NL:8位)
QS 98(MLB:7位/NL:6位)
RP防御率 3.14(MLB:8位/NL:4位)
SV率 65.63%(MLB:21位/NL:11位)
2014年守備成績 守備防御点(DRS) +17(MLB:12位/NL:8位)
UZR +7.3(MLB:11位/NL:5位)

チーム総得点はナ・リーグ8位とやや弱さがあったものの、壊滅的な悪さではなく、投手陣は全体防御率がリーグ6位、先発投手が同8位、リリーフ投手が同4位となるなど、悪くはありませんし、守備面でも悪くない数字が残っています。

図抜けた数字はないものの、投打全体のバランスは悪くないため、貯金があっても不思議ではなく、最低でも勝ち越せるのではないかと考えられる数字が並ぶのですが、実際には負け越しています。

2014年のカージナルスやジャイアンツなどのチームも、際立った数字はないものの全体のバランスが良いという状態年だったのですが、試合運びが巧みなため、しっかりと勝ち越すことができています。

そのため監督の力量、チームとしての戦略、チームとしての試合運びに、やや課題があることを感じさせる2014年のメッツでした。

そのメッツのシーズンオフにおける主な戦力の加入・流出の一覧は以下のとおりとなっています。

*TR:トレード FA:フリーエージェン

主な戦力加入 FA:マイケル・カダイアー(OF)
FA:ジョン・メイベリー Jr.(OF)
主な戦力流出 FA:松坂大輔(SP/RP)
FA:ジョン・ラナン(SP/RP)
FA:エリック・ヤング Jr.(OF)

メッツはニューヨークという大きなマーケットのチームでありながら、2015年開幕時の年俸総額は1億140万9244ドルで両リーグ21位と大きい規模ではありません。

オーナーであるフレッド・ウィルポンの財政上の問題が影を落としていて、メッツは大型の補強できない予算の制約があると報じられています。

そのことを反映したように、オフの大きな補強はマイケル・カダイアーの2年2100万ドルにとどまりました。

ショートのポジションが補強ポイントとなっていたため、ロッキーズのトロイ・トゥロウィツキーをトレードで獲得するとの情報もたびたび流れましたが、実際には予算的にトゥロウィツキーの年俸を負担することが難しかったのと、プロスペクトの放出を嫌ったため、内部からのオプションで対応することとなりました。

メッツの打撃陣の予想スターティングメンバーと分析

予想されるスターティングメンバーと打順並びにベンチメンバーは以下のとおりとなっています。

【予想スターティングラインナップ】

  1. (CF) フアン・ラガーレス
    打率.281/本塁打4/打点47/出塁率.321/長打率.382
  2. (2B) ダニエル・マーフィー
    打率.289/本塁打9/打点57/出塁率.332/長打率.403
  3. (3B) デビッド・ライト
    打率.269/本塁打8/打点63/出塁率.324/長打率.374
  4. (1B) ルーカス・ドゥーダ
    打率.253/本塁打30/打点92/出塁率.349/長打率.481
  5. (RF) マイケル・カダイアー
    打率.332/本塁打10/打点31/出塁率.376/長打率.579
  6. (LF) カーティス・グランダーソン
    打率.227/本塁打20/打点66/出塁率.326/長打率.388
  7. (C) トラビス・ダーノー
    打率.242/本塁打13/打点41/出塁率.302/長打率.416
  8. (SS) ウィルマー・フローレス
    打率.251/本塁打6/打点29/出塁率.286/長打率.378

【予想ベンチメンバー】

  • (C) アンソニー・レッカー
    打率.201/本塁打7/打点27/出塁率.246/長打率.374
  • (IF) ルーベン・テハダ
    打率.237/本塁打5/打点34/出塁率.342/長打率.310
  • (OF) カーク・ニューエンハイス
    打率.259/本塁打3/打点16/出塁率.346/長打率.482
  • (UT) ジョン・メイベリー Jr.
    打率.212/本塁打7/打点23/出塁率.310/長打率.425

昨年ブレイクしたルーカス・ドゥーダを中心に、ベテランのデビッド・ライト、マイケル・カダイアー、カーティス・グランダーソンらがまわりを固めることになります。

ニューヨークの地元メディアの中には、本拠地ののシティ・フィールドのライトからセンターにかけてのフェンスが前に移動し、ライトが狭くなったため、これらの主力選手の数字が向上し、成績があがることを期待する声があります。

ただ、この得点力アップの算段は、32歳となったデビッド・ライト、34歳のカーティス・グランダーソンの両者がバウンスバックし、さらには36歳のマイケル・カダイアーが健康な状態でフルシーズンいれることを前提としたものです。

もちろんこれらのことが全て起これば、打線はかなり強力になるのですが、これらの選手の年齢を考えた時には、その見積にはやや無理があり、シーズン中に故障離脱があると考えるほうが自然なように思われます。

また、懸案事項となっていたショートは、外部から補強せずにウィルマー・フローレスを試すことを選択しましたが、どれだけメジャーレベルで通用するのかは不透明なため、蓋をあけてみないとわからないのですが、うまくいかない場合のバックアップオプションが乏しく、やや不安を感じさせられます。

メッツ投手陣の予想先発ローテーションとリリーフ陣の分析

メッツの予想される先発ローテーションとブルペン陣の編成は以下のとおりとなっています。

【予想される先発投手陣】

  1. (SP) マット・ハービー
    –回/防御率–/–勝–敗/WHIP–
  2. (SP) ジェイコブ・デグロム
    140.1回/防御率2.69/9勝6敗/WHIP1.14
  3. (SP) ジョン・ニース
    187.2回/防御率3.40/9勝11敗/WHIP1.27
  4. (SP) バートロ・コローン
    202.1回/防御率4.09/15勝13敗/WHIP1.23
  5. (SP) ディロン・ジー
    137.1回/防御率4.00/7勝8敗/WHIP1.25

【予想されるリリーフ陣】

  • (CLO) ヘンリー・メヒア
    93.2回/防御率3.65/28SV/WHIP1.48
  • (SET) ヘウリス・ファミリア
    77.1回/防御率2.21/5SV/WHIP1.18
  • (SET) ビック・ブラック DL
    34.2回/防御率2.60/0SV/WHIP1.30
  • (RP) ジェリー・ブレビンス
    57.1回/防御率4.87/0SV/WHIP1.24
  • (RP) ショーン・ギルマーティン
    –回/防御率–/–SV/WHIP—-
  • (RP) バディ・カーライル
    31.0回/防御率1.45/0SV/WHIP0.90
  • (RP) カルロス・トーレス
    97.0回/防御率3.06/2SV/WHIP1.31
  • (SP/RP) ラファエル・モンテロ
    44.1回/防御率4.06/0SV/WHIP1.51
  • (RP) アレックス・トーレス
    54.0回/防御率3.33/0SV/WHIP1.46

シーズン開幕戦の登板も検討されていたザック・ウィーラーがトミー・ジョン手術を受けることになり、今季絶望となりました。

先発ローテの中での格付けはトミー・ジョン手術から復帰するマット・ハービーがNo.1で、昨年新人王のジェイコブ・デグロムがNo.2で、ベテランのバートロ・コロンがNo.3というものとなるのですが、ハービーとデグロムに過剰な負担をかけるのを嫌い、経験豊富なコロンが先陣を切ることとなりました。

復帰してきたマット・ハービーは手術前のようなようなパフォーマンスをスプリング・トレーニングで見せていて、エースとしての働くことができると見られています。ただ、メッツのフロントは185イニングを目安にハービーをローテから外して投げさせない方針のため、シーズン終盤の一番大事な時期にチームにいない可能性があります。

地元メディアの中には、仮にそうなってもトッププロスペクトのノア・シンダーガード、スティーブン・マッツ、ラファエル・モンテロらがいるため、補うことができるとの声があるものの、すべてのプロスペクトが順調に滑り出せるわけではありませんので、やはり不安材料となりそうです。

クローザーは、昨シーズン当初にボビー・パーネルがトミー・ジョン手術を受けて離脱してしまったことにより、ヘンリー・メヒアやヘウリス・ファミリアが務めました。

それらの2人が昨年1年間経験を積んだことは大きなプラスで、4月末には戻ってくる予定になっているボビー・パーネルが、その2人に加われば、ブルペンはさらに安定感を増すことになりそうです。

総括・まとめ

メジャーレベルでも、ファームでも将来性豊かな若い投手が多く控えていることが魅力のニューヨーク・メッツで、今シーズンもその層の厚さがアドバンテージとなりそうです。

中軸を打つ選手が30歳を超えるベテランで形成されているのですが、スプリング・トレーニングを終えた段階では、長期の故障離脱につながるような問題が起きていないのは明るい材料です。

しかし、年齢的に故障による離脱の不安がつきまうことは否定出来ないのですが、それらの選手をバックアップするような野手陣の層の厚さがあるかどうかと言われると疑問符がつきます。

フィリーズとブレーブスがほぼ白旗をあげて再建モードに移行したこともあり、普通に戦えば勝率5割は問題なくクリアできると予想されるメッツなのですが、17ゲーム差がついていたナショナルズとの差を完全に詰めることができたとは考えにくいメッツのロースターです。

若い選手が多く控えているため、楽しみなシーズンではあるのですが、ナショナルズとの差はまだまだあると考えられるため、現実的な目標は地区2位でワイルドカード狙うというところになるのではないかと予想されます。

ただ、そのワイルドカードもナ・リーグ東地区がドジャース、ジャイアンツ、パドレスが充実していて、ナ・リーグ中地区がカージナルスとパイレーツが充実し、レッズやブルワーズも弱いチームではないということを考えると、ワイルドカードに滑りこむのも簡単ではないと予想されます。

ヤンキースほどではないですが、ベテラン選手がフルシーズンにわたって健康で、成績もバウンスバックするというもの合った時に、はじめてワイルドカード争いに残れるという印象のロースターです。

テリー・コリンズ監督の指揮官としての力量にもやや不安を感じさせるところもあり、負け続けてきたチームが今までの雰囲気を変えて、勝てるチームとして成熟するには、もう少し時間がかかるのではないかと予想されるます。

そのため、複数の若いプロスペクトが2015年に大ブレイクするということがない限り、本格的に勝負できるのは、多くのプロスペクトがメジャーに揃い、かつナショナルズの主力がFAで流出して、戦力が落ちていく2016年以降になると予想されるメッツです。

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