MLB30球団分析:マイアミ・マーリンズの2015シーズン開幕前戦力分析

Miami Marlins Top Catch

2003年にワイルドカードでポストシーズンに進出し、そのままワールドシリーズ制覇を果たしてから、11年連続でポストシーズン進出のないマーリンズです。

2011年は90敗、2012年は93敗、2013年は100敗という大きく負け越すシーズンが続いたのですが、2014年は若い選手の台頭があり、77勝85敗と成績を上昇させました。

そのマイアミ・マーリンズの2015年シーズン開幕前戦力分析です。

マーリンズの2014年のチーム成績とオフの主な戦力の加入・流出の一覧

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2014年シーズンのマーリンズのチーム全体の打撃陣と投手陣の成績は以下のとおりとなっています。

*SP:先発投手 QS:クオリティスタート RP:リリーフ投手 SV率:セーブ成功率

2014年打撃陣成績 得点 645(MLB:16位/NL:7位)
打率 .253(MLB:15位/NL:7位)
出塁率 .317(MLB:13位/NL:6位)
長打率 .378(MLB:18位/NL:8位)
盗塁 58(MLB:27位/NL:13位)
2014年投手陣成績 防御率 3.78(MLB:19位/NL:11位)
SP防御率 4.04(MLB:23位/NL:12位)
QS 86(MLB:18位/NL:11位)
RP防御率 3.33(MLB:13位/NL:7位)
SV率 65.63%(MLB:21位/NL:11位)
2014年守備成績 守備防御点(DRS) -5(MLB:18位/NL:13位)
UZR -3.4(MLB:17位/NL:9位)

メジャー屈指の若き大砲であるジャンカルロ・スタントンが中心に座る打線は、チーム総得点と打率がナ・リーグ7位、そして出塁率は同6位、長打率は同8位となるなど、リーグ中位となっていました。

しかし、投手陣の防御率は3.78とリーグ11位で、特に先発投手陣は防御率4.04でリーグ12位、クオリティスタート数86回も同11位と低迷したため、負け越すこととなりました。

そのマーリンズのシーズンオフの主な戦力の加入・流出の一覧は以下のとおりとなっています。

*TR:トレード FA:フリーエージェン

主な戦力加入 FA:イチロー(OF)
FA:マイケル・モース(1B)
TR:マット・レイトス(SP)
TR:ダン・ハレン(SP)
TR:ディー・ゴードン(2B)
TR:マーティン・プラド(UT)
TR:デビッド・フェルプス(SP/RP)
TR:アンドレ・リエンゾ(SP)
TR:アーロン・クロウ(RP)
主な戦力流出 TR:ケーシー・マギー(3B)
TR:アンドリュー・ヒーニー(SP)
TR:クリス・ハッチャー(RP)
TR:アンソニー・デスクラファニー(SP)
TR:ネイサン・イオバルディ(SP)
TR:ギャレット・ジョーンズ(1B/OF)
FA:ダン・ジェニングス(RP)

ジャンカルロ・スタントンとの大型の契約延長から始まり、次々とトレードを成立させて、戦力を整えました。

ネイサン・イオバルディとギャレット・ジョーンズを交換要員として、ヤンキースからマーティン・プラドとデビッド・フェルプスを獲得しました。

ドジャースとはエンリケ・ヘルナンデス、アンドリュー・ヒーニーなどのプロスペクトを交換要員としてダン・ハレン、ディー・ゴードンを獲得。

そしてレイズからはアンソニー・デスクラファニーを交換要員として、マット・レイトスを獲得しました。

FAではイチローとマイケル・モースと契約し、大幅にロースターを入れ替え、戦力を充実させたシーズンオフのマーリンズでした。

マーリンズの打撃陣の予想スターティングメンバーと分析

予想されるスターティングメンバーと打順並びにベンチメンバーは以下のとおりとなっています。

【スターティングラインナップ】

  1. (2B)ディー・ゴードン
    打率.289/本塁打2/打点34/出塁率.326/長打率.378
  2. (LF)クリスチャン・イエリッチ
    打率.284/本塁打9/打点54/出塁率.362/長打率.402
  3. (RF)ジャンカルロ・スタントン
    打率.288/本塁打37/打点105/出塁率.395/長打率.555
  4. (1B)マイケル・モース
    打率.279/本塁打16/打点61/出塁率.336/長打率.475
  5. (3B)マーティン・プラド
    打率.282/本塁打12/打点58/出塁率.321/長打率.412
  6. (CF)マーセル・オズナ
    打率.269/本塁打23/打点85/出塁率.317/長打率.455
  7. (C)ジャロッド・サルタラマッキア
    打率.220/本塁打11/打点44/出塁率.320/長打率.362
  8. (SS)アデイニー・エチェバリア
    打率.276/本塁打1/打点34/出塁率.308/長打率.356

【ベンチメンバー】

  • (C)ジェフ・マシス
    打率.200/本塁打2/打点12/出塁率.263/長打率.274
  • (UT)ドン・ケリー
    打率.245/本塁打0/打点7/出塁率.332/長打率.288

  • (IF)ドノバン・ソラーノ
    打率.252/本塁打3/打点28/出塁率.300/長打率.323
  • (UT)ジェフ・ベイカー
    打率.264/本塁打3/打点28/出塁率.307/長打率.394
  • (OF)イチロー
    打率.284/本塁打1/打点22/出塁率.324/長打率.340

64盗塁でナ・リーグ盗塁王となったディー・ゴードンがリードオフヒッターを務め、出塁率が高く21盗塁のクリスチャン・イエリッチが2番に入り、その後を主砲のジャンカルロ・スタントンと座る打順となります。

そのスタントンの後に、モース、プラド、オズナの3人が控えることで、打線全体に厚みを増すことができました。

イチローは4番目の外野手という位置づけのため、イエリッチ、スタントン、オズナという若い3人のうち誰かが故障により長期離脱がないと、コンスタントな出場は難しそうな現状です。

マーリンズは全体的に選手層が薄いため、マーティン・プラドや故障がちなマイケル・モースなどが長期離脱した場合には、一気に戦力ダウンしてしまうところが泣き所です。

またプラドはユーティリティプレーヤーとしては非常に価値があるプレーヤーなのですが、三塁にレギュラーとして固定してしまうと、やや物足りない面もあるのが気になるところです。

マーリンズ投手陣の予想先発ローテーションとリリーフ陣の分析

マーリンズの予想される先発ローテーションとブルペン陣の編成は以下のとおりとなっています。

【予想される先発投手陣】

  1. (SP)ヘンダーソン・アルバレス
    187.0回/防御率2.65/12勝7敗/WHIP1.24
  2. (SP)マット・レイトス
    102.1回/防御率3.25/5勝5敗/WHIP1.15
  3. (SP)ジャレッド・コザート
    64.0回/防御率3.69/13勝11敗/WHIP1.36
  4. (SP)ダン・ハレン
    186.0回/防御率4.02/13勝11敗/WHIP1.18
  5. (SP)トム・コーラー
    191.1回/防御率3.81/10勝10敗/WHIP1.30

【予想されるリリーフ陣】

  • (CLO)スティーブ・シシェック
    65.1回/防御率3.17/39SV/WHIP1.21
  • (SET)A.J. ラモス
    64.0回/防御率2.11/0SV/WHIP1.23
  • (SET)マイク・ダン
    57.0回/防御率3.16/1SV/WHIP1.21
  • (RP)サム・ダイソン
    53.2回/防御率2.14/0SV/WHIP1.33
  • (RP)ブラッド・ハンド
    111.0回/防御率4.38/1SV/WHIP1.36
  • (RP)ブライアン・モリス
    40.2回/防御率1.82/0SV/WHIP1.27
  • (RP/SP)デビッド・フェルプス
    113.0回/防御率4.38/0SV/WHIP1.42
  • (RP)アーロン・クロウ
    59.0回/防御率4.12/3SV/WHIP1.29
  • (RP)カーター・キャップス
    20.1回/防御率3.98/0SV/WHIP1.18

トレードが成立した直後には自宅のある南カリフォルニア以外のチームではプレーしないと話していたダン・ハレンがマーリンズでプレーすることを受け入れ、フロンスターターを務める力量のあるマット・レイトスを加えたことで、グレードアップしました。

ダン・ハレンは年齢的にも大きな期待をできるわけではありませんが、イニングを消化することができる投手で、先発ローテのバックエンドとしての役割には十分です。

ローテのバックアップは、ロングリリーフをこなせるブラッド・ハンドとデビッド・フェルプスも控えていますし、トミー・ジョン手術を受けて今年の6月頃に復帰すると見られている、エースのホセ・フェルナンデスが帰ってきます。

フェルナンデス、アルバレス、レイトス、コザート、ハレンもしくはコーラーというローテになれば、より安定感が増すことになり、シーズン終盤に勝負をかける上でも期待できる編成となりそうです。

ブルペンは昨シーズン良い成績を残しましたが、トレード等で入れ替わってはしまいましたが、勝ちゲームを締めくくる投手は残っていますので、2015年も一定の成績が期待できそうです。

総括・まとめ

シーズンオフを迎えた当初の穴だらけのロースターから、オフの補強で戦力のバランスが良くなった上に、フィリーズとブレーブスが再建モードに移行したため、マーリンズにもプレーオフ進出のチャンスが広がりました。

外野手の3人はメジャーでも屈指のトリオと評価されていて、マーリンズの武器となりますので、チームが浮上するためには、このトリオの活躍が欠かせません。

しかし、この3人がフルで活躍すればするほど、イチローの起用方法は限定的になっていくことになりそうです。

将来性を評価されてきた若い選手が多く、マイナーにもまだまだ多くのプロスペクトを抱えているため、ポテンシャルを秘めているマーリンズです。

ただ、メジャーレベルでの選手層が厚くないため、長いシーズンを戦う上で不安が残りますし、ナショナルズの圧倒的な戦力を上回るレベルに、今シーズンで到達するとは考えにくいため、ワイルドカード争いに絡んでいくというところが現実的な目標となりそうです。

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