MLBのチャレンジ制度で問題になったトランスファールールが修正される?

現在、MLBで導入されているビデオでのリプレーを用いて判定を見直すチャレンジ制度ですが、その制度の導入でいくつかの問題が浮上していました。

その問題の1つがトランスファールール(transfer rule)というものでした。

これはどのような問題かというと、ボールをキャッチしても、その後の送球するまでの動作中にボールを落とした場合には、アウトではなくセーフと判定されているというものです。

例をあげると、フライやライナーを野手が捕球した後に、送球するためにグローブから投げる手の方にボールを移動させるわけですが、その際に落としてしまうと、ボールをコントロールできていなかったとして、その捕球が無効とされて、アウトがカウントされていませんでした。

野球をやっていたことがある人には何となくわかると思いますが、非常に違和感を感じるルールで、中継を見ていてもクビを傾げざるをえないような判定でした。

そのルールについてMLBが選手会や審判の組織と協議をして、新しい公式な見解を示して、それが今後は適用されることになりました。

スポンサーリンク

一旦キャッチしていればアウトに

その明確にされたルールでは、一旦しっかりと捕球していれば、そのグローブから出して送球する手で握るまでの間に落球しても、アウトと判定することになりました。

つまり、グローブでしっかりとボールを握れてさえいれば、その後の送球動作までにボールを落としてしてもアウトだということです。

野球をやっていた人や長らく野球を見てきた大部分の人には「当たり前だ」と感じるルールではないかと思うのですが、そうではない判定が、チャレンジ制度のビデオ判定では繰り返されていて、「このまま野球のルールが今後変わっていくのか」と思うほどでした。

これまでのチャレンジ制度でのトランスファルールだと、流れるようなプレーをすることを避けざるを得なくなってしまいます。

ダブルプレーでは、他の野手が送球してきたボールを、素早く次のポジションに送球する必要があります。しかし、しっかりと捕球していても、送球する際に落としてしまうと、2つ目のアウトどころか、1つ目のアウトすらなくなってしまうのでは、ダブルプレーを試みることのリスクが高くなりすぎてしまいます。

そうなると1つアウトをとることが優先されて、ダブルプレーや外野からの捕殺などを試みることが減ってしまい、試合にダイナミックさが消えてしまいます。

以下の動画は5分ちょっとと長いのですが、この動画の2:00のあたりから1分程度このトランスファルールでの判定シーンが集められています。

これらのプレーをセーフ判定されてしまうと、流れるようなプレーはやめて、1つのアウトを確実にするだけにならざるを得なくなります。

MLB中継を見ていて、非常にこのことを懸念していたのですが、このトランスファルールを、昔からの共通認識に近いかたちにMLBが戻してくれたので、一安心しました。

試合から躍動感を失われてしまうと、野球の、そしてMLBの醍醐味の1つがなくなってしまいますので、比較的早い段階で対応したことを個人的には評価しています。

この一旦、導入したから簡単には変えないというのではなく、修正しながら良いものに仕上げていこうとする柔軟な姿勢や考え方は、とても良いのではないかと思います。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています