2015年シーズンMLBトッププロスペクトの一覧-米メディアによるランキングを元に100名をピックアップ

メジャーリーグは投手・野手ともにスプリング・トレーニングが始まり、シーズン開幕までにトレードでの動きがある可能性はあるものの、一段落となります。

そこで、ベースボール・アメリカ(Baseball America)、ベースボールプロスペクタス(Baseball Prospectus)、MLB公式サイト(MLB Pipeline)による、プロスペクトランキングにもとづいて、2015年シーズンのプロスペクトをまとめています。

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2015年のメジャーリーグでのプロスペクト一覧リスト

このページでは、各プロスペクトランキングの3つの順位を足して、その合計値が少ない方を上位にしています。なお、合計値が少ない場合には、最高順位が高いほうをより上位としています。また、3つの媒体のうち、2つにしかランクされていない場合には、3つにランクされていた選手より下位にランクしています。
*BA:Baseball America BP:Baseball Prospectus MLB:MLB Pipeline
MLB Prospects 2015_1aMLB Prospects 2015_2aMLB Prospects 2015_3aMLB Prospects 2015_4aMLB Prospects 2015_5a1B:一塁 2B:二塁 3B:三塁 SS:遊撃 OF:外野 RHP:右投手 LHP:左投手

ルスネイ・カスティーヨとヤスマニ・トマスに関してはベースボールアメリカは対象にしていたものの、他の2つは対象外にしているようでランクされていません。ただ、実力的には確実にトップ100に入ると思われますので、この2名だけは別枠で入れています。

2015年シーズンの注目すべきトッププロスクトは?

ベースボールプロスペクタスとMLB公式サイトのランキングで1位、ベースボールアメリカで2位にランクされているのがミネソタ・ツインズ傘下でプレーするバイロン・バクストンです。2012年ドラフト1巡目全体2番目指名の外野手で、2014年は故障で長期離脱したものの、健康な時には「5ツールプレーヤー」としての才能をいかんなく発揮しています。ツインズはこのバイロン・バクストンの教育・指南役としても期待してトリー・ハンターと契約したとも言われていて、2015年にメジャーでその姿を見る可能性が高い選手の1人です。

それに続くのが、ベースボールアメリカで1位、ベースボールプロスペクタスとMLB公式サイトで2位にランクされているシカゴ・カブス傘下のクリス・ブライアントです。2013年1巡目全体2番目指名の三塁手なのですが、カブスは内野手に評価の高いプロスペクトが揃っていることや、ブライアント自身がサードの守備が特別に優れているわけではないので、外野にコンバートされる話が出ています。このスプリングトレーニングには実際に外野手としてもトレーニングすることになると報じられています。2014年は2Aと3Aの合計で打率.325/本塁打43/打点110/出塁率.438/長打率.661という圧倒的な成績を残し、もはやマイナーでやり残したことはないと言える状態のため、2015年にメジャーデビューをすることが確実です。

3番目がジェフ・サマージャとジェイソン・ハメルの両者を放出するトレードで、アスレチックスからカブスに移籍したアディソン・ラッセルです。2012年ドラフトの1巡目全体11番目指名でアスレチックスに入団した右投右打の遊撃手です。ラッセルはベースボールアメリカで3位、ベースボールプロスペクタスで2位、MLB.comで5位にランクされています。ミドルインフィルダーが多くいる状態で、さらにラッセルを獲得したことについて質問されたセオ・エプスタイン社長が、「見逃すには惜しすぎる選手だ」と答えています。打撃が高く評価される一方で、守備に関しては飛び抜けていないものの、カブスの遊撃を守れるスターリン・カストロやハビアー・バエズよりは優れているとの評価。2015年に昇格する可能性がある選手の1人。

続くのが、2012年ドラフト1巡目全体1番目指名でアストロズに入団した遊撃手のカルロス・コレアです。ベースボールアメリカで4位、ベースボールプロスペクタスで3位、MLB.comで3位にランクされています。
長打と打率を期待できる打撃と平均以上の肩の強さと柔らかいグローブさばき、そして盗塁ができるスピードを兼ね備えているため高い評価をうけています。ただ、2014年シーズン終了時でAアドバンスドに所属している段階で、2015年のメジャー昇格の可能性はほぼありません。Aアドバンストでは打率325/出塁率.416/長打率.510で20盗塁を記録しています。

クリーブランド・インディアンスで期待されているのが2011年ドラフト1巡目全体8番目指名のフランシスコ・リンドール遊撃手です。地元メディアやファンの中には2015年の昇格を期待する声があるものの、GMと監督ともに慎重な姿勢で、早くても2015年9月、普通にいけば2016年がメジャーデビューとなる見込みです。守備が高く評価されていている選手で、肩、守備範囲、グラブさばきなどに優れ、マイナーリーグの遊撃手の中でベストとの声もあります。

どのチームが多くのプロスペクトを抱えているのか?そして将来に不安があるのは?

上記の集計方法による結果では、トップ20にはカブス(クリス・ブライアント、アディソン・ラッセル、ホルヘ・ソレア)とドジャース(コリー・シーガー、フリオ・ウリアス、ジョク・ペダーソン)がそれぞれ3人名前を連ねています。それに続くのがツインズ(バイロン・バクストン、ミゲル・サノー)の2名となっています。

トップ100全体ではチーム別の内訳は以下のようになっています。

  • 7名:メッツ
  • 6名:レッドソックス、ツインズ、パイレーツ、カブス、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ
  • 5名:ロイヤルズ、レンジャーズ
  • 3名:ナショナルズ、ドジャース、ブルージェイズ、パドレス、フィリーズ
  • 2名:オリオールズ、ヤンキース、レイズ、インディアンス、ホワイトソックス、エンゼルス、マリナーズ、ブレーブス、マーリンズ、ジャイアンツ
  • 1名:アスレチックス、ブルワーズ、レッズ
  • 0名:タイガース

メッツは投手のプロスペクトが多く評価されていて、メジャーレベルでも若い実力のある投手が揃っているため、数年先には両リーグ屈指の投手王国になる可能性を秘めています。

レッドソックスは投手と野手のプロスペクトを多く抱えているのですが、問題はうまくメジャーレベルでアジャストさせることができるかどうかで、2014年はその点で苦労しました。2015年にその課題を克服できるか注目されます。

カブス、ツインズ、アストロズはメジャーレベルでも若い選手が多く、現在抱えているプロスペクトが昇格して、成熟してくる頃に、面白いチームになると予想され、特にカブスは長打力に優れる野手を多く抱えているため、これから数年間の注目チームです。

プロスペクトランキングにされている人数が少ないチームにもパターンがあって、(1)トレードでメジャーレベルの選手を獲得するためにプロスペクトを放出した、(2)多くのプロスペクトがメジャーデビューをした、(3)ファームシステムがあまりうまく機能していない、などが挙げられます。

デトロイト・タイガースはファームシステムがうまく機能していない上に、戦力補強でドラフト上位指名の選手を次々と放出しています。上記のプロスペクトランキングが全てではありませんが、数年後を見据えると不安があることは否定できません。

アスレチックスはアディソン・ラッセルを始め、シーズン中の戦力補強でプロスペクトを次々と放出したことと、オフで主力選手を放出したものの、あくまでもメジャー経験があるような選手を多く獲得したため、”プロスペクト”というカテゴリーの選手層が薄くなっています。

カージナルス、レイズ、マリナーズ、オリオールズ、インディアンスはメジャー昇格してしまったプロスペクトが多く、マーリンズはそれにくわえてトレードの交換要員としても放出しているため、少なくなっています。

パイレーツは育成で成功しているチームで、すでに多くのプロスペクトをメジャー昇格させているのですが、それでもマイナーに期待できる選手を抱えていますので、その育成力は目を見張るものがあります。

2015年にどのプロスペクトがメジャーに昇格し、頭角を現すのか、そしてメジャーの戦力バランスにどのような影響を与えていくのか注目していきたいと思います。

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