2015年ぜいたく税はドジャースが過去最高の4360万ドル!ヤンキースは13年連続で累計総額は3億ドル直前に

マーケット規模が大きいチームは資金力はあるものの、ロースター編成の際に1つの足かせとなるのがぜいたく税(Luxury Tax)です。

ぜいたく税と呼ばれているものの、”Competitive Balance Tax”というものが正式な名称で、マーケットの大きい球団が資金力で優位に立ってしまうことのバランスをとるためのものです。

年俸総額の上限を設定するサラリーキャップ制を導入していないメジャーリーグでは、年俸総額を制限なく大きくできるものの、基準を超過した分については課徴金を支払うことになります。

2015年のメジャーリーグではロサンゼルス・ドジャースが過去最高となる4360万ドルをぜいたく税として支払うことになったようです。

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ドジャースの2015年のぜいたく税は過去最高額に

2015年のぜいたく税のラインは1億8900万ドルで、2016年も同じ数字となります。

この基準を2015年に超過したのが4チームで、ロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、サンフランシスコ・ジャイアンツとなっています。

ロサンゼルス・ドジャースは3年連続、ニューヨーク・ヤンキースは13年連続での超過となっています。

ぜいたく税は1年目は、基準を超過した金額の17.5%、2年連続で30%、3年連続で40%、4年連続以降はは50%となっています。

そのためドジャースは年俸総額が基準を超過した分の40%、ヤンキースは50%、レッドソックスとジャイアンツは17.5%を支払うことになります。

ドジャースは2015年の年俸総額が過去最高となる2億9794万ドルとなっため1億894万ドル余りが超過し、ぜいたく税は4360万ドル(約52.8億円)という過去最高額を支払うことになりました。

それに続くのがヤンキースは2610万ドル(約31.6億円)、レッドソックスは180万ドル(2.1億円)、ジャイアンツは130万ドル(約1.6億円)を支払うことになっています。

過去13年のぜいたく税の推移と累計総額

2003年から2015年までのぜいたく税の基準、対象となったチームの累計の支払総額などをまとめた表は以下のとおりとなっています。

Luxury Tax_2003-2015

ドジャースの影に隠れるかたちになりましたが、ヤンキースが支払うことになる2610万ドルという金額は、チーム史上3番目に高いものとなっています。

またぜいたく税の支払い総額は13年で2億9764万ドル(約361億円)とり、3億ドル目前となっています。

ヤンキースがFA市場で積極的に動かずにトレードでロースター編成を組み替える方針を堅持しているのも、この問題があるためです。

またドジャースは来年も超過することが濃厚なのですが、2016年は超過分の50%を支払うことになります。

ドジャースはロサンゼルスを本拠とするためマーケットは大きく、地元テレビ局との放映権料、そしてオーナーグループの資金力など、補強資金は潤沢にあるのですが、このぜいたく税を支払うことが補強方針に影響を与えています。

ザック・グレインキーはジャイアンツ、ダイヤモンドバックスとの争奪戦となりましたが、ダイヤモンドバックスが6年2億650万ドルを提示し、ジャイアンツも6年を用意したようですが、ドジャースは5年1億5500万ドルのオファーだったとされています。

またジョニー・クエトのジャイアンツ、カージナルスとの争奪戦でもジャイアンツが6年1億3300万ドルで合意しましたが、ドジャースは6年1億2000万ドル以下のオファーしかしていなかったと伝えられています。

ドジャースがこれから獲得する選手の年俸は、ぜいたく税を考慮すると実質的には1.5倍となります。

仮にザック・グレインキーと5年1億5500万ドルで合意し、年俸3100万ドルを2016年に支払うことになっていたとすると、ぜいたく税も含めて4650万ドルをグレインキーに費やすことになります。

オーナーグループは優勝できる戦力を維持しながら、年俸総額を2億ドル前後まで圧縮したい意向であることをメディアに明かしていて、このぜいたく税の問題がドジャースが争奪戦を札束で圧倒しようとしない理由の1つとなっています。

また岩隈久志に3年4500万ドルを支払うということは2016年に1500万ドルの1.5倍、すなわち2250万ドルというNO.1スターター並の金額を費やすことになりますので、メディカルの問題により敏感だったことは間違いなさそうです。

これらのことを考慮すると、ドジャースが前田健太との交渉で他を圧倒するようなオファーをするかは微妙な情勢です。

ヤンキースは14年連続、ドジャースは4年連続、レッドソックスは2年連続での超過が確実で、ジャイアンツもそれに近い状況となりつつあります。

このぜいたく税の基準は年俸総額への強制力はないものの、サラリーキャップに近い役目を果たしつつあると言えそうです。

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