MLB30球団が抱える『コスパの悪い契約』は?米大手メディアがリストアップ

獲得する選手、契約延長する選手がワールドシリーズ制覇、ポストシーズン進出に大きく貢献することを見込んで、各チームは大型契約を提示します。

その動きが上手くいかずポストシーズンなどの目標を達成できないケースもあれば、一旦は目標を達成したものの、長期契約が仇となり不良債権化してしまうケースも存在します。

どのチームも思惑どおりに事が運んでない契約を抱えているのですが、不良債権化してしまった、不良債権化しつつある選手・契約についてESPNのデビッド・ショーンフィールド氏がリストアップしています。

2017年に1750万ドル以上の年俸を受け取った選手が50名います。ESPNのデビッド・ショーンフィールド氏はそれを紹介した上でその半分の選手の年俸を合計すると5億2800万ドルになるにも関わらず、WAR(Win Above Replacement:同じポジションの代替可能(控え)選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを示す)の合計は-10.7とマイナスになっていることをしてきます。

MLBの各球団は不良債権と化している契約をは非常に多く抱えていることが、これらの数字からわかります。

このような事実を紹介した上で、デビッド・ショーンフィールド氏は全30球団のコストパフォーマンスが良くない契約をリストアップしています。

それは以下のとおりとなっています。金額は2018年の年俸です。


  • ロサンゼルス・ドジャース:マット・ケンプ(2150万ドル)、エリスベル・アルエバルエナ(650万ドル)、エクトル・オリベラ(トレードによる一部負担467万ドル)、エイドリアン・ゴンザレス(トレードによる一部負担:450万ドル)
  • アリゾナ・ダイヤモンドバックス:ヤスマニ・トマス(1350万ドル)
  • コロラド・ロッキーズ:イアン・デズモンド(2200万ドル)、ジェラルド・パーラ(1000万ドル)
  • サンディエゴ・パドレス:ジェームズ・シールズ(トレードによる一部負担:1100万ドル)、エクトル・オリベラ(トレードによる一部負担:650万ドル)
  • サンフランシスコ・ジャイアンツ:マーク・メランソン(2000万ドル)、ハンター・ペンス(1850万ドル)
  • シカゴ・カブス:ジェイソン・ヘイワード(2820万ドル)
  • ミルウォーキー・ブルワーズ:ライアン・ブラウン(2000万ドル)
  • セントルイス・カージナルス:アダム・ウェインライト(1950万ドル)、マイク・リーク(トレードによる一部負担:600万ドル)
  • ピッツバーグ・パイレーツ:なし
  • シンシナティ・レッズ:ホーマー・ベイリー(2100万ドル)、デビン・メソラコ(1310万ドル)
  • ワシントン・ナショナルズ:マット・ウィータース(1050万ドル)
  • マイアミ・マーリンズ:マーティン・プラド(1350万ドル)エディンソン・ボルケス(1300万ドル)、チェン・ウェイン(1000万ドル)
  • アトランタ・ブレーブス:エイドリアン・ゴンザレス(2200万ドル)、スコット・カズミアー(1770万ドル)、ブランドン・マッカーシー(1150万ドル)、ニック・マーケイキス(1100万ドル)
  • ニューヨーク・メッツ:デビッド・ライト(2000万ドル)
  • フィラデルフィア・フィリーズ:なし
  • ヒューストン・アストロズ:トニー・シップ(600万ドル)、ジョナサン・シングルトン(200万ドル) 
  • ロサンゼルス・エンゼルス:アルバート・プホルス(2700万ドル)
  • シアトル・マリナーズ:フェリックス・ヘルナンデス(2690万ドル)
  • テキサス・レンジャーズ:秋信守(2000万ドル)、プリンス・フィルダー(900万ドル)
  • オークランド・アスレチックス:なし
  • クリーブランド・インディアンス:なし
  • ミネソタ・ツインズ:ジョー・マウアー(2300万ドル)
  • カンザスシティ・ロイヤルズ:アレックス・ゴードン(2000万ドル)、イアン・ケネディ(1600万ドル)、ジェイソン・ハメル(900万ドル)、ブランドン・モス(720万ドル)、トラビス・ウッド(600万ドル)
  • シカゴ・ホワイトソックス:ジェームズ・シールズ(1000万ドル)
  • デトロイト・タイガース:ミゲル・カブレラ(3000万ドル)、ジョーダン・ジマーマン(2400万ドル)、ビクター・マルティネス(1800万ドル)、ジャスティン・バーランダー(トレードの一部負担:800万ドル)、プリンス・フィルダー(600万ドル)
  • ボストン・レッドソックス:ハンリー・ラミレス(2270万ドル)、パブロ・サンドバル(1850万ドル)、ルスネイ・カスティーヨ(1170万ドル) 
  • ニューヨーク・ヤンキース:ジャコビー・エルズベリー(2110万ドル)、ブライアン・マッキャン(トレードの一部負担:550万ドル)
  • タンパベイ・レイズ:デナード・スパン(1100万ドル)、エバン・ロンゴリア(トレードの一部負担:350万ドル) 
  • トロント・ブルージェイズ:トロイ・トゥロウィツキー(2000万ドル)、ラッセル・マーティン(2000万ドル)、ケンドリス・モラレス(1100万ドル)、スティーブ・ピアース(620万ドル)
  • ボルティモア・オリオールズ:クリス・デービス(2110万ドル)、マーク・トランボ(1250万ドル)

該当するような契約がないとショーンフィールド氏が判断したのが、パイレーツ、フィリーズ、インディアンス、アスレチックスの4球団となっています。

パイレーツはアンドリュー・マカッチェンをトレード放出したことで、1000万ドル以上の契約が残る選手はジョシュ・ハリソン、フランシスコ・セルベリの2選手だけとなっています。ジョシュ・ハリソンに関しては、シーズンオフ中にトレードで移籍する可能性が高くなっています。

フィリーズは再建モードで大型契約を整理し終わった状態で、新たにカルロス・サンタナと3年6000万ドルで契約したのが最大のものとなっています。

インディアンスはマイケル・ブラントリー、ジェイソン・キプニスの故障がちな2人で計2500万ドルを支払うことになっています。ただ、健康であればプレーのパフォーマンスは悪くないので、今回は対象外となっています。

アスレチックスは年俸調停権を有しているクリス・デービスとの1050万ドルが年俸の最高額で、以前のビリー・バトラーのような契約はありません。

再建モードを経た若い選手が中心で、年俸総額が抑えられたチームがたて続けにワールドシリーズ制覇を果たしたことで、ぜいたく税の基準を超過してまで補強することはリスクの高い動きだと判断されるようになりつつあります。

ドジャース、ヤンキース、ジャイアンツといった資金力のあるチームも基準額以下に年俸総額を圧縮しようとしていますので、ぜいたく税は事実上のサラリーキャップとなりつつあります。

そのような年俸総額の枠組みの中で大型契約が不良債権化するとロースターは硬直化し、必要な補強が行えなくなってしまいます。大型契約の多くが、後半部分で焦げ付くことが多い現実が、FA市場のスローな動きに影響を与えていることは間違いありません。

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