マックス・シャーザーがナショナルズと7年2億1000万ドル(約247億円)で合意!14年にわたって支払いを受ける異例の契約に

Washington Nationals Top Catch

初回投稿日時:2015年1月19日14時30分
最終更新日時:2015年1月20日07時15分

合意間近と報じられていたマックス・シャーザーですが、ワシントン・ナショナルズと7年契約で合意したことをCBSスポーツのジョン・ヘイマンがツイートしました。

翌日にケン・ローゼンタールがこのマックス・シャーザーの契約について、情報を確認したところ、7年2億1000万ドルという投手として歴代2位の金額で合意したとツイートしています。

この契約は異例のもので、1500万ドルの年俸を2015年から2028年までの14年間にわたって受けるとものとなっているとのことです。

Yahoo Sportsのジェフ・パッサンによるとサイニングボーナスが5000万ドル(58.8億円)があるようですが、2億1000万ドルに含まれていて、年俸と同様に割り振られているようです。

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クレイトン・カーショーの7年2億1500万ドルに次ぐ歴代2位の規模に

2014年シーズン開幕前に、6年1億4400万ドルの契約延長のオファーをタイガースから受けたマックス・シャーザーですが、それを拒否してFAとなりました。

マックス・シャーザーと代理人のスコット・ボラス氏は、見事にそのギャンブルに成功して、6600万ドル(77億5,830万円)もの上積みを手にしたことになります。

歴代の投手の契約規模のランキングは以下のとおりとなっています。

1. クレイトン・カーショー: 7年2億1500万ドル(2014-20)
2. マックス・シャーザー: 7年2億1000万ドル(年俸の支払い期間:2015-28)
3. ジャスティン・バーランダー:7年1億8000万ドル(2013-19)
4. フェリックス・ヘルナンデス:7年1億7500万ドル(2013-19)
5. C.C.サバシア:7年1億6100万ドル(2009-15年)
6. ジョン・レスター:6年1億5500万ドル(2015-20年)
6. 田中将大:7年1億5500万ドル(2014-20年)
8. ザック・グレインキー:6年1億4700万ドル(2013-18年)
9. コール・ハメルズ:6年1億4400万ドル(2013-18年)
10. ヨハン・サンタナ:6年1億3750万ドル(2008-13年)
11. マット・ケイン:1億2750万ドル(2012-17年)

支払いの期間は14年間に繰り延べられていますが、7年間の契約に対して、2億1000万ドルの支払いを約束していますので、実質的には年俸3000万ドルの契約となります。

クレイトン・カーショーに総額でも、年平均でもわずかに及ばない契約となりましたが、超高額の大型契約であることに変わりはありません。

ナショナルズは大型契約に慎重な姿勢をシーズンオフ当初は続けていましたが、契約の規模が巨大なためオーナーの決裁が必要であることや、スコット・ボラス氏がオーナーのテッド・ラーナーと個人的なコネクションをもつため、直接働きかけたことは間違いありません。

フォーブスによるとテッド・ラーナー氏は資産を40億ドル(約4744億円)保持し、MLBで2番目に資産を持っているオーナーだと試算されていますので、その気になればマックス・シャーザーに投資することができる資金力は持ちあわせてはいました。

また現在ナショナルズのGMを務めるマイク・リゾは以前にダイヤモンドバックスのスカウティング部門の責任者を務めていたのですが、その時にマックス・シャーザーをダイヤモンドバックスは指名して獲得しています。

そのマイク・リゾは長らくマックス・シャーザーを高く評価していると伝えられていましたので、そのこともオーナーの決断を後押しした可能性は十分にあります。

今回の14年間にわたっての支払いとなるため短期的には年俸総額への負担が少ないのも、決め手となったと考えられる上に、この年俸の割り振りによりマックス・シャーザーはトータルで2000万ドル(約23.5億円)を節税することになると、ケン・ローゼンタールは伝えていますので、賛否は分かれることが多いもののスコット・ボラス氏の手腕は際立ちます。

名実ともにMLBトップクラスの先発投手の1人であるマックス・シャーザー

マックス・シャーザーの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Max Scherzer Stats 2014

2013年は214.1回で防御率2.90/21勝3敗/奪三振240/WHIP0.97でサイヤング賞を獲得し、2014年はやや数字が落ちたものの、220.1回で防御率3.15/18勝5敗/奪三振252/WHIP1.18と素晴らしい成績を残しました。

また投手の実力を測る指標の1つである擬似防御率のFIPは2013年が2.74、2014年が2.85となっていますので、シャーザー自身のパフォーマンスを維持されていたことがうかがえます。

【用語】

  • 守備防御点(DRS):同じポジションの平均的な野手と比較して、守備でどれだけ失点を防いだかを示す指標。
  • アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR):同一リーグの同じポジションの平均的な選手と比較して、守備でどれだけの失点を防いだかを示す指標。

近年3年間のマックス・シャーザーの成績は55勝15敗で、クレイトン・カーショーの51勝21敗を上回り、勝利数と勝利数は両リーグNo.1で、奪三振723も両リーグトップです。

また3年間の防御率3.24は両リーグ16位とトップからはやや落ちますが、タイガースのまずい守備に足を引っ張られた面が強くあり、FIPは2.94で両リーグ5位となっています。

指名打者制のア・リーグでありながら、両リーグトップクラスの成績を残している上に、投手が打席に立つナ・リーグに移籍します。そのため、さらに成績を向上させることが予想され、念願のワールドシリーズ制覇に向けて、ナショナルズは大きな戦力アップに成功したと言えます。

懸念されるのは球速に頼るタイプのため、契約の後半は年俸に見合わなくなる可能性はあるものの、ここから数年は大いに期待できると考えられます。

マックス・シャーザーの獲得は大型トレードの序章につながる可能性大

この獲得により、元々強力だったナショナルズ投手陣はさらに充実することになりました。

1. マックス・シャーザー 220.1回/防御率3.15/18勝5敗/WHIP1.18
2. スティーブン・ストラスバーグ 215.0回/防御率3.14/14勝11敗/WHIP1.12
3. ジョーダン・ジマーマン 199.2回/防御率2.66/14勝5敗/WHIP1.07
4. タナー・ロアーク 198.2回/防御率2.85/15勝10敗/WHIP1.09
5. ダグ・フィスター 164.0回/防御率2.41/16勝6敗/WHIP1.08
6. ジオ・ゴンザレス 158.2回/防御率3.57/10勝10敗/WHIP1.20

現状では各チームのエース級を3人揃えることになり、かなり強力となりました。

ただ、普通に考えれば、このレベルの投手を6人揃える必要はありませんので、2015年シーズン終了後にFAとなるジョーダン・ジマーマン、ダグ・フィスター、2016年シーズン終了後にFAとなるスティーブン・ストラスバーグの、どれか1人をトレードに出す可能性が高まりました。

そのため、ナショナルズを中心として、また1つ大きな動きが起こることになりそうです。