マーリンズがスタントンに通告!「トレード」と「再建チームのスター」のどちらが良いのか?

ジャンカルロ・スタントンのトレード交渉が大きく進展しないのは、マイアミ・マーリンズが要求している内容が過大であることもあるのですが、1番大きいのはトレード拒否権によりトレードの最終決定権を持つ本人の意向です。

ジャンカルロ・スタントンにとって意中の球団はロサンゼルス・ドジャースです。しかし、ドジャースは戦力的にバランスがとれていることもあり、スタントンに関しては、関心はあるものの、巨額の契約を考えると、何としてでも欲しいという選手ではありません。

そのためマーリンズとドジャースの交渉は本格化するには至っていません。

スタントンとしてはドジャースに移籍したい強い希望があるため、可能性がゼロになるまでは他球団への移籍を承認しない姿勢のようだと、関心を示している複数の球団は感じとっています。

(参考記事:ジャンカルロ・スタントン本人の第一希望はドジャースか!他チームのトレード交渉に影響

結果、本腰を入れて動いているカージナルスやジャイアンツが待たされることになっているのですが、これらの球団もあるタイミングをすぎれば、J.D.マルティネスやエリック・ホズマーなどに方向転換する可能性もあります。

スタントンが意固地になればなるほど、マーリンズにとっては交渉相手が減る可能性があります。それを予期していたためか、マーリンズは早い段階で、スタントンが意固地になりすぎないように釘をさしておいたようです。

マイアミ・ヘラルドのクラーク・スペンサー氏が以下のように伝えています。

St. Louis, San Francisco and Boston might not be at the top of Giancarlo Stanton’s destination wish list. But the alternative — remaining with the Marlins as the lone star on a stripped-down team through a slow and potentially agonizing rebuild — might be even less appealing to him.

It’s a choice that could force Stanton’s hand if the Marlins work out acceptable trade proposals with teams that are less desirable to him than others.

「セントルイス・カージナルス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ボストン・レッドソックスは、ジャンカルロ・スタントンの希望トレード先のリストのトップではないかもしれない。」「しかし、それらのチームへのトレード拒否した場合の代替案は『時間を要し、なおかつ苦しみの多い再建モードに入った必要最小限の戦力しかもたないチームの唯一のスタープレイヤーになる』ことになる。これは彼にとって、それらの球団へのトレード以上に魅力を感じない選択肢かもしれない。」とスペンサー氏は記事の冒頭で述べています。

では、なぜこのようなことをスペンサー氏が冒頭で書いているのかというと、マーリンズがジャンカルロ・スタントンにあることを通告しているためです。

以下は同じ記事からの引用です。

According to two sources with knowledge of discussions, the Marlins informed Stanton in October that if he refused to waive his no-trade rights and accept a trade, he would remain a Marlin and team officials would look to trade off other top players to reduce payroll.

While it wasn’t presented to Stanton as an ultimatum, one source said, it shows that the Marlins aren’t without leverage in their efforts to deal Stanton and relieve them of the financial burden he brings. Stanton has said he doesn’t wish to be part of a rebuild.

マーリンズとスタントンとの間で行われた話し合いの内容に詳しい人物によると、10月の時点で「拒否権を行使してトレードを受け入れない場合には、マーリンズに残ることになる。その場合には、チームは年俸総額の削減のために、他の主力選手たちの放出に動くことになる」ことがスタントン側に伝えられたようです。

これは「トレード拒否権を放棄してくれ」という「最終通告」といったものではなかったようですが、スタントンをトレード放出しなくても、目標とする年俸総額まで削減する方法があることを示したことになります。

これまでのメジャーでのキャリアで優勝がないため、「多くの時間を無駄にしてしまった」と話しているスタントンで、「再建モードの一員」となることは望んでいないことも明らかにしています。

しかし、ドジャースといった希望球団にこだわりすぎてトレードが成立しない場合には、チームに残ることになり、チームは他の選手で年俸を削減する方向へと動くことになります。クリスチャン・イエリッチ、マーセル・オズナ、ディー・ゴードン、マーティン・プラドなどの年俸が高い主力選手を放出していくことになれば、地区の最下位を免れることができるかどうかが目標という戦力となります。

そのようなチームに残ることはジャンカルロ・スタントンにとって最も望まないことです。

そうであるならば、第一希望ではなくても、優勝を争える戦力とそれを上手く整備できるフロント、球団組織、資金力があるチームへのトレードを受け入れたほうが良いと、スタントンが折れる可能性が出てきます。それをマーリンズ側は狙って、早い段階で「トレードが成立しない場合には、チームを解体していく」という方向性を伝えたものと考えられます。

10月時点での話のため、「トレード拒否権を放棄してくれ」とマーリンズが迫ったわけではありません。ですが、「理想的ではないかもしれないが、チームに残るよりもトレード拒否権を放棄した方が、あなたの望みが達成できるのでは?」と暗に伝えたことにはなります。

報道されている情報をを見る限りでは、最終的にはスタントン側が譲歩しないと、一気に進展するとは考えにくい状況です。
どの段階でスタントンが譲歩するのか、それとも意中の球団であるドジャースが本腰を入れるのか、12月10日までの動向の大きなポイントとなります。

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