マーリンズとチェン・ウェインが5年8000万ドル(96億円)で合意!その契約の中身は複雑な構成に

Miami Marlins Top Catch

先発ローテーション投手の補強をポイントとしてシーズンオフを迎えたものの、大きな補強は低迷が続いていたエドウィン・ジャクソンだけという状況のマイアミ・マーリンズでした。

エースのホセ・フェルナンデスはMLBトップクラスとの評価を受けているものの、明らかに手薄な先発ローテの編成でしたがボルティモア・オリオールズからFAとなっていた元中日のチェン・ウェイン投手と5年8000万ドル(約96億円)で合意したようです。

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マーリンズ移籍で成績の向上が期待できるチェン・ウェイン

この補強によりマイアミ・マーリンズはホセ・フェルナンデス、チェン・ウェイン、ジャレッド・コザート、トム・コーラーの4人に、5番手をエドウィン・ジャクソンと若い投手らで争うことになると予想されます。

チェン・ウェインの2015年は11勝8敗と勝ち星こそ伸びなかったものの、MLBでのキャリアベストに近い成績を残しました。

31試合191.1イニングを投げて防御率3.34/奪三振153/WHIP1.22という成績で、投球イニングは1回1/2、奪三振数は1個だけ自己ベストに及ばなかったものの、防御率とWHIPはキャリアベストとなりました。

ボルティモア・オリオールズの本拠地であるカムデン・ヤーズは打者が有利な球場というだけでなく、所属するア・リーグ東地区はヤンキースタジアム、フェンウェイ・パーク、ロジャース・センターなども長打が出やすい打者が有利な球場ばかりです。

そのような環境でありながらメジャー移籍後4年間で46勝32敗、防御率3.72という成績を残しています。

投手の実力を測るために守備の影響を排除した擬似防御率であるFIPは通算で4.14とやや物足りないことを考えれば、契約最終年が34歳となるチェンに5年8000万ドルはやや高いとも言えます。

しかし、様々な環境の変化を考慮すると成績を大きく伸ばしても不思議ではないチェン・ウェインではあります。

改修されるという情報があるもののマイアミ・マーリンズの本拠地であるマーリンズパークは左翼が約103.6メートル、中堅が128.0メートル、右翼がが102.1 mとMLBでもかなり広い球場です。

さらに指名打者制のないナ・リーグに移籍することになるため、これまでと同様のパフォーマンスを維持できれば、成績の向上が期待できると考えられます。

また、あまり予算を使いたがらないマーリンズがこの規模の契約に応じたのは、契約の内容も影響を与えているようです。

チェン・ウェインの契約の内容は?

この契約には2年後、すなわち32歳となった2017年シーズン終了後に契約を破棄してFAとなるオプトアウトの権利がつけられています。

しかし、トレード拒否権は全く与えられていません。

年俸の割り振りに関しては、最初の2年間は契約金が800万ドル、2016年が600万ドル、2017年が1400万ドルの総額2800万ドルで、残りの3年間で5200万ドルを支払う契約になっているようです。

さらにチェンがオプトアウトせずにチームに残った場合には契約5年目に180イニングもしくは契約4年目と5年目の2年間で360イニングを投げた場合には、さらに1600万ドルで自動更新されるオプション、契約の更新と破棄を選択できるプレイヤーオプションがついています。

このオプションが有効になった場合には、チェンは最大で6年9600万ドルを手にすることになります。

チェン・ウェインはメジャー移籍時に、3年総額1200万ドル(約14億4000万円)でオリオールズと契約し、4年目はチーム側に選択権があるオプションで475万ドルで更新されましたので、メジャー4年で1675万ドル(約20億円)を手にしています。

しかし、新たな契約では1年でそれと同額を手にすることになりそうです。

マーリンズ側のメリットとしては、チェン・ウェインの30歳と31歳という投手として脂ののった時期を2年2800万ドルというリーズナブルな金額でロックできたことになります。

さらにチェン・ウェインが安定したパフォーマンスを見せていた場合には、2年後にFAを選択する可能性が高いため、残りの5200万ドルをマーリンズは支払う必要がありません。

そしてトレード拒否権がないため、チームの事情で、いつでも交換要員として放出することができます。

マーリンズにとって一番避けたいシナリオは最初の2年間でチェン・ウェインが低迷した末に、FAを選択せすにチームに残ることです。

その場合にはパフォーマンスが落ちた状態で、さらに32歳から34歳という下り坂に入る年齢の投手に年平均で1700万ドル余りを支払うことになります。

契約には必ずリスクがありますが、マーリンズにとってはこの最後のシナリオ以外は許容できるため、5年8000万ドルという契約に踏み切ったと言えそうです。

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