アンダーパフォーマンスが続くマリナーズ・・・投手の補強を目指すも難航か

Seattle Mariners Top Catch

本塁打王となったネルソン・クルーズをFA市場で獲得するなど、打線のテコ入れを行いア・リーグ西地区でも優勝を狙えるチームとしての評価を多くのメディアから受けていたマリナーズでした。

しかし、蓋をあけてみればネルソン・クルーズは期待以上のパフォーマンスを見せているものの、ロビンソン・カノが不振に陥るなどして、打線全体は停滞しているため、昨年同様に閉塞感が漂う状況となっています。

さらに期待されていた投手陣も岩隈久志が長期離脱し、期待されていたタイファン・ウォーカーも苦しみ、同様に苦しんでいたジェームズ・パクストンは15日間の故障者リスト入りすることになりました。

そして昨シーズンは防御率2.85で48セーブをあげたクローザーのフェルナンド・ロドニーは14セーブを上げ、成功率は87.5%と及第点ながらも、防御率6.75/WHIP1.73と非常に不安定な投球を続けています。

このような投打のアンダーパフォーマンスが開幕から2ヶ月しても解消されず24勝27敗と3つの借金を抱えて、地区4位に甘んじる事態となっています。

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先発投手の不調・故障・層の薄さで不安定な状態に

すでに首位のアストロズとは7.5ゲームではあるものの、ワイルドカードからは3.5ゲームで、勝率そのものも悲観するような数字ではないのですが、チーム全体に明るい材料が少ないため不安を感じさせるものがあります。

先発ローテでは、フェリックス・ヘルナンデス(防御率2.63/8勝2敗/WHIP0.98)と相変わらずのパフォーマンスを発揮していますが、事実上の2番手となっているJ.A.ハップは防御率3.70/3勝1敗/WHIP1.27と、やはり3-4番手クラスの成績にとどまります。

そしてMLB全体でもトップ10にランクされる評価をプロスペクトとして受け続け、今シーズンの飛躍が期待されてタイファン・ウォーカーは防御率6.18/2勝5敗/WHIP1.59とメジャーで苦しんでいます。

本来はNO.2を務めるべき岩隈久志は6月末までには復帰するのではないかと予想されていますが、あくまでも見込みであって、いまだはっきりとは復帰のメドが立っていない状況です。

さらにシーズン序盤の不振を脱して立ち直ってきていたジェームズ・パクストン(防御率3.70/3勝3敗/WHIP1.30)が、左中指を負傷し、こちらもいつ復帰できるか全く見込みが立たない状態で15日間の故障者リスト入りをしてしまいました。

岩隈久志の穴はロエニス・エリアス(防御率3.07/2勝2敗/WHIP1.34)が埋めてきたものの、本来であればローテから外したいはずのタイファン・ウォーカーも、3Aの人材不足のため、それもままならないという状況に追い込まれています。

このようにフェリックス・ヘルナンデス、J.A.ハップ、ロエニス・エリアスという3人が計算ができる以外は、不安定な状態のマリナーズ先発投手陣です。

そのためマリナーズの現地ファンからは投手の補強を行わないのか?とタコマニューストリビューンでマリナーズをカバーしている記者のボブ・ダットンに、Twitterで質問が出てました。

既にマリナーズのフロント陣は投手の補強を模索中

そのファンからの質問に対して、ボブ・ダットンは以下のように返信のツイートをしています。

ファンは「3Aでの投手層も薄く、故障者が出ているのでマリナーズは補強に動くと期待して良いのか?」と質問しているのですが、それに対してダットン記者は「マリナーズは補強を試みている。でも推測しないでくれ。言うのは簡単だが、実際にはそうではない。」と答えています。

具体的な投手の名前をあげることは避けたものの、すでにマリナーズは投手の補強に向けて動いていることをボブ・ダットンは明らかにしています。

またこの返信から読み取れるのは、補強には動いているものの、具体的には進んでいないとということです。

マリナーズが補強に動く場合にネックとなるのは、チームのコアとなる期待ができるようなプロスペクトの放出はせず、余剰となっている選手を交換要員とするスタンスのため、シーズン中のトレードでインパクトのある補強はしにくいということです。

また交換要員として引き合いの多かったタイファン・ウォーカーは価値が下落していますし、かつてのトッププロスペクトであるダニー・ハルツェンはまだマイナーで手術からの復帰途上にあるなど、交換要員のカードそのものも多くないのが実情です。

しかし、有効な手を打てずに、このままズルズルと順位を落とすことになれば、トレード期限前には補強ではなく、FAに近い選手を放出する動きにならざるを得なくなる可能性があります。

2015年シーズン終了後と2016年シーズン終了後にFAとなる見込みのマリナーズの選手は以下のとおりとなっています。

【2015年シーズン終了後】

  • オースティン・ジャクソン(CF) 770万ドル
  • フェルナンド・ロドニー(RP) 700万ドル
  • 岩隈久志(SP) 700万ドル
  • J.A.ハップ(SP) 670万ドル
  • ウィリー・ブルームクイスト(UT) 300万ドル
  • リッキー・ウィークス(LF/2B) 200万ドル
  • ジョー・ベイメル(RP)–万ドル
  • マーク・ロー(RP)–万ドル

【2016年シーズン終了後】

  • ローガン・モリソン(1B/RF)272万5000ドル
  • ジャスティン・ルジアーノ(OF)250万5000ドル

マリナーズのジャック・ズレンシックは、お世辞にもトレードがうまいとは言えないゼネラルマネジャーのため、シーズン中の補強を効果的にできるかは不安が残ります。

ただ、今シーズンのプレーオフ進出を逃すと700万ドルという格安でありながら計算できる岩隈久志、移籍後まずまずの結果を残しているJ.A.ハップらをFAで失う可能性がある上に、ファームの投手の層も厚くはないため、来季のマリナーズの編成は難しさを増すことになります。

再び暗黒の時代に戻ってしまうのか、それともシーズン終盤まで望みをつなぐことができるのか?これからの1ヶ月余りのマリナーズは微妙なバランスの上で戦うことになりそうです。