マリナーズの2017年シーズン戦力分析 – MLB30球団開幕ロースターと戦力予想

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1. 2016年シーズンの主要な成績の一覧

シアトル・マリナーズの2016年シーズンの、打撃、守備、投手の主要な成績の一覧です。

攻撃 スタッツ(リーグ順位)
得点 768(3位)
打率 .259(7位)
出塁率 .326(5位)
長打率 .430(5位)
OPS .756(5位)
本塁打 223(2位)
盗塁 56(12位)
盗塁成功率 66.67%(13位)
守備 スタッツ(リーグ順位)
UZR -24.9(13位)
DRS -22(11位)
投手 スタッツ(リーグ順位)
防御率 4.00(3位)
先発防御率 4.25(4位)
ブルペン防御率 3.55(4位)
セーブ数 49(3位)
セーブ成功率 66.22%(10位)

チーム得点が768でリーグ3位と十分に点を供給し、投手陣はフェリックス・ヘルナンデスが長期離脱したり、岩隈久志がいまいちだったりしたものの、リーグのトップクラスの数字を残しました。

得失点差の+61(768-707)はレッドソックスの+184、インディアンスの+61、ブルージェイズの+93に続くリーグ4番目の数字でした。

そのためポストシーズンに進んでもおかしくはなかったのですが、1点差ゲームで30勝30敗と勝ち越せず、最大で5点リード試合の勝率が25勝18敗で.581と、勝負強さにかけ、脆さが目立ちました。

特に守備力に大きな難を抱えていて、シーズンオフに積極的に守備を改善する補強を行い良くなったのですが、それでもリーグの下位に沈みました。

2. 2016-17シーズンオフの戦力補強動向

2016-17シーズンオフの戦力補強動向の一覧は以下のとおりとなっています。

獲得/流出 選手名(ポジション)
流出 スティーブ・クレベンジャー(C)
流出 李大浩(1B)
流出 チャーリー・ファーブッシュ(RP)
流出 アダム・リンド(1B)
流出 ステファン・ロメロ(OF)
流出 フランクリン・グティエレス(OF)
流出 クリス・アイアネッタ(C)
流出 ドリュー・ストーレン(RP)
流出 トム・ウィルヘルムセン(RP)
流出 青木宣親(OF)
トレード流出 ビダル・ヌーニョ(RP)
トレード流出 ネイト・カーンズ(SP)
トレード流出 タイファン・ウォーカー(SP)
トレード流出 ケーテル・マルテ(SS)
トレード流出 ヘスス・スクレ(C)
トレード流出 ルイス・ゴハラ(SP)
トレード流出 アレックス・ジャクソン(OF)
トレード流出 セス・スミス(OF)
トレード獲得 ジーン・セグラ(SS)
トレード獲得 カルロス・ルイーズ(C)
トレード獲得 ジャロッド・ダイソン(OF)
トレード獲得 チェイス・デヨング(SP)
トレード獲得 ディロン・オバートン(RP)
トレード獲得 ドリュー・スマイリー(SP)
トレード獲得 ヨバニ・ガヤルド(SP)
トレード獲得 シェイ・シモンズ(RP)
トレード獲得 ロブ・ウェイレン(SP)
トレード獲得 クリス・ヘストン(SP)
トレード獲得 ミッチ・ハニガー(OF)
トレード獲得 リッチー・シャファー(UT)
トレード獲得 テイラー・モッター(UT)
トレード獲得 ダニー・バレンシア(1B)
トレード獲得 ジェームズ・パゾス (RP)

ジェリー・ティポトは、この2年間でもっともトレードを成立させたGMで、選手の出入りも非常に激しくなっています。

今季の主な加入選手はジーン・セグラ、ドリュー・スマイリー、ヨバニ・ガヤルド、ミッチ・ハニガー、テイラー・モッター、ダニー・バレンシア、ジャロッド・ダイソン、カルロス・ルイーズと、メジャーレベルのベテラン選手を獲得し、そのままマリナーズの主力として起用されることになります。

3. 2017シーズン開幕時のロースター編成の予想

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シアトル・マリナーズの2017年シーズン開幕時に予想される先発スターティングメンバー、ベンチ要員、先発ローテーション、ブルペンの編成などは以下のとおりとなっています。

【先発スターティングメンバー】

  1. ジーン・セグラ(SS)
  2. ミッチ・ハニガー(RF)
  3. ロビンソン・カノ(2B)
  4. ネルソン・クルーズ(DH)
  5. カイル・シーガー(3B)
  6. ダニー・バレンシア(1B)
  7. レオニス・マーティン(CF)
  8. マイク・ズニーノ(C)
  9. ジャロッド・ダイソン(LF)

【ベンチ要員】

  • カルロス・ルイーズ(C)
  • テイラー・モッター(IF/OF)
  • ギジェルモ・エレディア (OF)
  • DL:ショーン・オマリー(UT)

【先発ローテーション】

  1. フェリックス・ヘルナンデス(右)
  2. 岩隈久志(右)
  3. ジェームズ・パクストン(左)
  4. アリエル・ミランダ(左)
  5. ヨバニ・ガヤルド(右)

【ブルペン】

  • CLO:エドウィン・ディアス(右)
  • SET:ダン・アルタビラ(右)
  • SET:ニック・ビンセント (右)
  • RP1:エバン・スクリブナー (右)
  • RP2:マーク・ゼプチンスキー (左)
  • RP3:ケイシー・フィーン (右)
  • RP4:ジェームズ・パゾス (左)
  • RP4:ディロン・オーバートン (左)
  • DL:ドリュー・スマイリー(SP)
  • DL:ロブ・ウェイレン(SP)
  • DL:スティーブ・シシェック(RP)
  • DL:シェイ・シモンズ(RP)
  • DL:トニー・ザック(RP)

痛いのはドリュー・スマイリーが6週間から8週間離脱することになり、5月下旬から6月くらいに復帰がずれ込むことになったことです。

昨季の開幕時のクローザーを務めていたスティーブ・シシェックは4月中には復帰する予定で、戻ってくればセットアップマンの役割を担うことになります。

クローザーは昨年、2Aから飛び級で昇格して活躍したエドウィン・ディアスが務め、その前をこちらも2Aから飛び級で昇格した100マイル近いファーストボールを持つダン・アルタビラが任されることになります。

4. 寸評・評価

広いセーフコフィールドにマッチした野手の守備力と走塁のスピードを重視した編成を志向してきたジェリー・ティポトGMでしたが、このシーズンオフの補強により、さらにその色合いが強まりました。

外野の守備力の高いジャロッド・ダイソン、メジャーレベルでの経験は浅いものの守備面や運動能力で評価されていたミッチ・ハニガー獲得して、外野の両翼を埋めました。

また遊撃の守備が穴となっていたのですが、ジーン・セグラを獲得して強化しています。

盗塁という面においてもレオニス・マーティンに加えて、ジャロッド・ダイソン、ジーン・セグラという1シーズンで30盗塁以上ができる野手を加えることで、スピードが増しています。

また一連のトレードでは1Aや2Aのプロスペクトには目を向けず、MLB経験のある3Aクラスの選手を多く獲得しているため、先発ローテ、リリーフ、野手のどの部門においても故障者が出ても、ある程度は対応できる状態にロースターを作り上げています。

年俸総額に余裕がなく、プロスペクトの層も薄いファームでありながら、クリエティブな動きで戦える戦力にしあげてきたといえるのですが、主力と控えの実力差は大きいため、故障者が出ると戦力ダウンが大きいチーム編成ではあります。

懸念されるのは、主力が軒並み年齢が高く、去年はロビンソン・カノがキャリアベストに近いシーズンで、それはネルソン・クルーズも同様だったことです。

これらのベテラン選手が再び活躍してくれることが前提での編成のため、これらの選手が年齢的な衰えで数字を落とすとプランは崩壊してしまいます。

また先発投手陣においてフェリックス・ヘルナンデスと岩隈久志がNO.1-2コンビとして、イニング数を多く消化し、質の高い投球をしてくれるのを前提としていますので、この2投手が役割を果たせるかどうかもマリナーズの命運を左右します。

ネルソン・クルーズが2018年まで、フェリックス・ヘルナンデスが2019年までと時間はあまり多く残されていないマリナーズです。

しかも大型契約が多く年俸総額に柔軟性はなく、ファームの人材も非常に薄い状態となっています。

この2017年が勝負をかけるに最適のタイミングで、今年を逃すと次に良い戦力を整えるのに多くの時間を要することになると予想されます。

地区優勝を果たすためにはカノとクルーズが昨年並の働きを見せ、フェリックス・ヘルナンデスと岩隈久志がフロントスターターとしてフルシーズンで結果を残す、健康面に不安のあるスマイリー、パクストンが先発ローテを守れること、などが様々な要素が噛み合う必要となると考えられます。

それらのどれか一つでも欠けた場合にはワイルドカード争いにまわることになると予想されるマリナーズです。

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