ロビンソン・カノのリーダーシップがマリナーズ躍進のカギに!若手選手のメンター、チームリーダーとして存在感

Seattle Mariners Top Catch

シアトル・マリナーズに移籍後として最高のシーズンを送っているといえるロビンソン・カノです。

最近はやや調子が下降気味ではありますが、打率.297/出塁率.352/長打率.524/OPS.876で25本塁打71打点という成績で、ヤンキース時代を含めてもキャリアベストのシーズンの一つとなりそうな2016年のカノです。

しかし、その影響力は打撃面だけにとどまらず、若い選手らが飛躍する上での精神的な支えともなっているようです。

MLB公式サイトのMaddie Leeが”Young Mariners have enthusiastic leader in Cano”という記事で以下のように伝えています。

With one on and one out in the bottom of the ninth, Robinson Cano trotted to the mound to tell Edwin Diaz to relax. It wasn’t the first time he had done so, but the stakes were higher on Aug. 2, in Diaz’s first game as closer.
“Sometimes he jokes with me,” Diaz said. “One time he came and told me, ‘Hey, if you don’t want to pitch, give me the ball. I’ll pitch for you.'”

8月2日の試合でエドウィン・ディアスが初めてクローザーとして登板した際に、1アウトで走者1人を抱えている場面でロビンソン・カノがマウンドに行って声をかけています。

それはいつものことではあったのですが、その意味はより大きいものだったようです。

ディアス本人が話すところによると「彼はいつも自分にジョークを言ってくるんだ。」そしてある時には「もし投げたくないんだったらボールをくれ、オレがなげてやるから。」と声をかけてくれることもあるようです。

8月2日の試合でのマウンド上での言葉は全て励ましだったようですが、その試合をエドウィン・ディアスは見事に締めくくり、メジャー初セーブを上げました。

そしてその後もディアスがマウンドに上がるとたびたびロビンソン・カノは声をかけて励ましていますが、その理由について以下のように話しています。

“It’s the hardest when you have to close the game,” Cano said. “It looks easy, but it’s not. And I know it’s hard when you’re in a situation you’ve never been in before.”

「試合を締めくくるのは最も難しいことだ。それは簡単に見えるかもしれないが、そうではない。そしてそれが今まで体験したことのない状況であれば、難しいものであることを、私は知っている」と述べて、ディアスの置かれている立場を深く理解し、励まし続けているようです。

そしてそのような言葉は二遊間でコンビを組むケーテル・マルテにもかけているようです。

“Every play that I made, he just told me, ‘Hey, you’ve got to play like that,'” Marte said. “He makes you good.”

マルテは「自分が何かプレーするたび、彼は『そういうふうにプレーすれば良いんだよ』と言ってくれる。彼はとても気分を良くしてくれるんだ」と話しています。

オールスター7度出場を誇るスーパースターからそのような言葉をかけられることは、メジャーで実績がまだまだの選手にとっては大きな励ましであり、支えになります。

緊張してしまい、萎縮してしまいがちな若い選手にとって、リラックスできるような雰囲気を持ち、言葉をかけてくれるロビンソン・カノの存在は心強いものであることは間違いなさそうです。

この記事では同じスペイン語圏の若い選手に対するロビンソン・カノのリーダーシップについて紹介されていますが、その影響力はチーム全体に及んでいることが伺える記事があります。

日本メディアのNumber電子版の「絶対に這い上がってやりますよ」生き残りへ崖っぷちの青木宣親。という記事で以下のようなカノにまつわる内容が紹介されています。

カリフォルニア州フレズノ。ロサンゼルスからもサンフランシスコからも車で片道3時間はかかる田舎町。6月下旬、その少し寂れた感じがする町の中心にある野球場で、タッ、タッ、タッと規則正しく、土を蹴る音がした。外野フェンスの脇を汗まみれの青木宣親が走っている。気温は38度。日本ほどの湿気はないとはいえ、立っているだけで汗が吹き出てくる暑さだった。

「今は自分を追い込んでもいい。これを機会に、体を一から鍛え直したい」

 そう言って青木は、ライトからレフトへ、レフトからライトへと走り続けた。黙々と走る青木が何度目かの往復で背を向けた時、気が付いた。何の偶然か、彼のTシャツの背中にはこんな文字が書かれていた。

“PROVE YOURSELF RIGHT”

「自分が正しいと証明しろ」

 マリナーズのロビンソン・カノがチームメイトを鼓舞するために作ったTシャツだが、それは青木の“これから”を象徴するような言葉だった。

青木宣親がマイナー降格している時に、這い上がるために必死に練習に取り組んでいる時に、カノが作ったTシャツを着ていたようです。

そのTシャツには“PROVE YOURSELF RIGHT”「自分が正しいと証明しろ」と書かれていたとのことですが、この言葉からもカノがチームメイトに自信を持ってもらいたいと考えていることがうかがえます。

他の誰かが何かを言おうとも、自分に実力があることを、自分に才能があることを、グラウンドで証明しようじゃないかと、チームメイトを鼓舞すると同時に、「あなたは才能があるんだ」「自分の力を信じろ」というメッセージを送っていることにもなる言葉です。

ロビンソン・カノは気迫を前面に出すようなプレースタイルや雰囲気ではありませんが、あくまでも表現の仕方の違いがあるだけであって、野球とチームメイトに対する愛情が深いことがうかがえる、言葉やエピソードです。

では、なぜそのようにリーダーシップをとっているのか?という疑問が湧いくくるのですが、それに対してMLB公式サイトの記事では以下のように伝えています。

The Yankees brought Cano up to the Majors in 2005, when the team was stacked. He started among players such as Jorge Posada, Derek Jeter, Alex Rodriguez, Bernie Williams, Gary Sheffield and Jason Giambi. Cano finished second in votes for American League Rookie of the Year.
“When you play with all those guys, anywhere you look, you have superstars and future Hall of Famers,” Cano said. “You appreciate where you are. And you appreciate coming up in an organization where you can ask anyone, and you can watch anyone in your lineup, so you can learn.”
In Cano’s last year in New York, that wasn’t the case anymore. He was one of the few stars left in 2013, and he became the one to look after the younger generation.
“It’s the same thing they did for me in New York,” Cano said. “So why not pass it along to the other young guys?”

ヤンキースがカノをメジャーに昇格させた時には、ホルヘ・ポサダ、デレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、バーニー・ウィリアムス、ゲーリー・シェフィールド、ジェイソン・ジアンビと綺羅星のごとくスタープレイヤーがそろっていました。

その状況についてカノは「そういう選手たちと一緒にプレーすると、どこを見てもスーパースターと野球殿堂入りする選手を見ることになる。」「それはとてもありがたいことで、誰にでも質問ができ、ラインナップの誰もを観察することができ、多くのことを学べる」と説明しています。

そしてカノは「私がやっていることは、彼らがニューヨークで私にやってくれたことと同じなんだ。若い選手たちにも同じようにしてやらないわけにはいかないだろう?」と、今やっていることは当然のことだと話しています。

長らくポストシーズン進出のないマリナーズにとって、ヤンキースでその経験を積んできたカノの存在は非常に重要なものとなることは確実です。

打席で、グラウンドで、そしてクラブハウスでロビンソン・カノの影響力と存在感はシアトル・マリナーズの躍進に必要なものとなりそうです。

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