マリナーズがジャック・ズレンシックGMを解任!10月初めまでに後任を決定へ

Seattle Mariners Top Catch

2001年以来のポストシーズン進出の期待が膨らむ中で2015年シーズンのシアトル・マリナーズでしたが、8月27日を終えた時点で59勝69敗で地区首位とは12ゲーム差、ア・リーグのワイルドカードから7.0ゲーム差で、勝率はリーグ全体で13位と低迷してしまいました。

7月末のトレード期限前には、ゼネラルマネジャーであるジャック・ズレンシックの職が危ういとの声があったのですが、9月を迎えることなく、その職を解かれることとなりました。

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マリナーズは問題山積の状態で新GMを探すことに

ジャック・ズレンシックが退任したことによる、その職務の穴は、当面アシスタントゼネラルマネジャーであるジェフ・キングストンが務めることになりました。

すでに次期GM候補の選択は始まっていて、チーム内部ではジェフ・キングストンAGMを含めた2人に対してインタビューを行ったようだと伝えられています。

野球運営部門の社長であるケビン・マザーはシーズンオフの動きを滞らせたくないため、10月の初めには新しいGMを決定したいと希望を持っていると、MLB.comのグレッグ・ジョンズは伝えています。

その情報と歩調を合わせるように、9月中にインタビューをできない人物は新しいGMの候補リストから外れることになるとマザー社長が話していると、タコマニューストリビューンのボブ・ダットンが伝えています。

またケビン・マザー社長は、GM職の経験がある人物との契約をのぞんでいて、すでに前ロッキーズGMでレッドソックスのGM候補としても名前が挙がっているダン・オダウドにマリナーズ幹部がコンタクトしたとの情報もあります。

そして他にはEPSNのジェリー・クランシックが以下のようにTweetしています。

エンゼルスの前GMであるジェリー・ディポト、レンジャーズのアシスタントゼネラルマネジャー(AGM)であるサド・レビン、インディアンスのマイク・シャーノフAGM、ヤンキースのビリー・エプラー、さらにマーリンズでシーズン中にGMから監督となったダン・ジェニングスの名前も挙がっています。

ジャック・ズレンシックGMになってからのFA補強などは成功例が乏しく、今季のネルソン・クルーズが目につくところで、ロビンソン・カノーの契約についても疑問符が付けられていた状態でした。

トレードではマイケル・ピネダを放出して、ヘスス・モンテロを獲得したりするなど、成功例らしい成功例を見つけることが難しく、チーム編成も外野が広く本塁打が出にくい投手有利のセーフコフィールドを本拠地としながら、スピードよりも長打を重視した打線を編成するなど、現在のトレンドからもやや逆行している印象のある編成を続けていました。

ドラフフでの実績も乏しかったジャック・ズレンシック

ドラフトも良い実績があるとは言い難い状態です。ジャック・ズレンシック就任以降のマリナーズのドラフト1巡目指名の選手のリストは以下のとおりとなっています。

  • 2009年:ダスティン・アクリー(1巡目全体2位)
  • 2009年:ニック・フランクリン(1巡目全体27位)
  • 2010年:タイファン・ウォーカー(1巡目全体43位)
  • 2011年:ダニー・ハルツェン(1巡目全体2位)
  • 2012年:マイク・ズニーノ(1巡目全体3位)
  • 2013年:D.J.ピーターソン(1巡目全体12位)
  • 2014年:アレックス・ジャクソン(1巡目全体6位)

ダスティン・アクリーとニック・フランクリンはすでにチームの構想から外れてトレードとなっています。そしてマイク・ズニーノは捕手として配球が酷評されている上に、打率.174/出塁率.230/長打率.300で、386打席で三振は132個と打撃面でも酷い状態となり、マイナー降格となりました。

この一発はあるけれど、四球を選ぶことができずに、三振が多いというのはマリナーズのファームから育ってきて選手に共通する課題で、ジャスティン・スモーク、ブラッド・ミラー、ダスティン・アクリー、ニック・フランクリンなどにも見られた傾向です。

そのためファームでの選手育成システムにも問題を抱えている面があると考えられるマリナーズです。

タイファン・ウォーカーは良くなる兆しを見せつつはあるもののMLB全体でもトップクラスと評価されていた才能は発揮しきれていませんし、ダニー・ハルツェンは故障の影響もありメジャーに到達していません。

2015年シーズンは開幕時の年俸総額が、チーム過去最高となる1億2322万5,843ドルとなり、MLB全体でも12番目の規模となりながらの低迷で、プロスペクトとして期待されてきた選手の大部分が昇格し終わっているため、ファームのプロスペクトの層が薄くなりつつあり、チーム全体のバランスも良くない状態になりつつありましたので、何とか今年にポストシーズンという結果が欲しかったので、責任問題を免れることは難しい状態のマリナーズでした。

新しいGMは、ロビンソン・カノーの2023年までの年平均2400万ドルを必要とする長期契約の後処理と、ファームの整備、スカウティングの見直しなどの根本的な立て直しを進める必要があります。

またそもそも野球運営部門社長のケビン・マザーが「野球の現場に詳しくないことを認める」などチーム全体の運営方針にも疑問点があるため、かなり力量のあるゼネラルマネジャーでないとチーム強化に時間がかかることになりそうです。