マリナーズはマイク・ズニーノを諦めるべきなのか?地元紙の記者が回答

マリナーズの低迷は様々な要因が絡み合ったもので、それを解くのは簡単ではありません。

FA契約、トレードなどの外部からの補強の失敗、ドラフト指名、ファームの選手育成などのチーム内部からの強化の失敗など、多くのことの問題が尾を引いているマリナーズです。

ただ、マリナーズの低迷が長引いているのは、どちらかと言えば後者の問題の方が大きく影響を与えている可能性が否定できません。

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1巡目指名選手を育てきれないマリナーズ

直近10年間の1巡目指名の選手は以下のとおりとなっています。

  • 2009年:ダスティン・アクリー(全体2番目)
  • 2009年:ニック・フランクリン(全体27番目)
  • 2009年:スティーブ・バロン(全体33番目)*ラウル・イバネスの補償
  • 2010年:タイファン・ウォーカー(全体43番目)*エイドリアン・ベルトレの補償
  • 2011年:ダニー・ハルツェン(全体2番目)
  • 2012年:マイク・ズニーノ(全体3番目)
  • 2013年:D.J.ピーターソン(全体12番目)
  • 2014年:アレックス・ジャクソン(全体6番目)
  • 2015年:1巡目指名なし(QO拒否のネルソン・クルーズと契約のため)
  • 2016年:カイル・ルイス
  • 2017年:エバン・ホワイト
  • 2018年:ローガン・ギルバート(全体14番目)

顔ぶれを見れば、マリナーズが17年もポストシーズンに進出できていない原因が透けて見えてきます。

2014年以前に指名された選手のうち、トレードなどでマリナーズから放出されていないのは、マイク・ズニーノだけとなっています。

そのマイク・ズニーノも今季が終われば、FAまで残り2年となるのですが、期待されたようなステップアップはできず、マリナーズが勝ちきれない原因の一つとなっています。

マイク・ズニーノは23歳だった2014年に131試合で22本塁打、2017年には125試合で25本塁打という長打力が攻撃面の魅力で、今季も104試合で19本塁打を記録しています。

その一方で、彼が一流のプレーヤーとなるのを妨げているのが、コンタクトに難があるため、三振が多く、打率が低いことです。

今季の成績は打率.196/出塁率.253/長打率.404/OPS.657と低迷していることに加えて、371打席で138個という三振の山を築いています。3打席に1回以上(37.2%)は三振をするというペースで、イチかバチかというバッティングです。

しかも、この問題はマイク・ズニーノのメジャーでのキャリア全体で続いていることで、通算578試合で打率.207/出塁率.275/長打率.405/OPS.680、2053打席で702三振(34.19%)となっています。

それでもマリナーズにはマイク・ズニーノが必要?

マリナーズのファンの間でも、マイク・ズニーノに「そろそろ見切りをつけるべきなのではないか?」「正捕手として考えないほうが良いのではないか?」との声が上がっています。

しかし、シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュ氏は以下のような理由から、2019年も正捕手として期待される可能性が高いと予想しています。

  • 後2年はコントロールできる選手のため、単にDFAしたり、ウェーバーにかけるのは愚かなこと
  • フレーミング(ボールをストライクに見せる捕球技術)、肩の強さ、捕手としてゲームをコントロールする力などの守備面は平均以上のレベルで、ファンが考えるよりは評価されている
  • 守備に加えてパワーのある打撃は魅力
  • ただ、現在の打撃の状態ではトレード市場の価値は低く、放出しても良い見返りは期待できないので、意味があまりない。
  • マリナーズ内部にマイク・ズニーノに代わる捕手が見当たらない。そのためデビッド・フレイタス、クリス・ハーマンなどのベテラン捕手を獲得している。
  • すでに多くの資金が長期契約に費やされていることもあり、FA市場の30歳のヤスマ二・グランダル、31歳のウィルソン・ラモスに3000万ドル以上を投資するのは賢明ではない。

マイク・ズニーノを正捕手として起用する積極的な理由は「守備面」と「当たれば飛ぶというパワー」となりますが、それ以外は消極的なもので「他に選択肢がない」ということに尽きるという印象を受けます。

Servais, a former catcher, believes that Zunino is still trying to catch up from a bad development plan from the previous regime, which rushed him to the big leagues prematurely. Throw in the myriad swing changes he’s undergone, and it’s stunted his growth.

元捕手であるサーバイス監督は「マイク・ズニーノは尚早と言える時期にメジャー昇格させた前フロント陣(ジャック・ズレンシックGM体制)の誤った育成プランの影響から、未だに、抜け出そうとしているところだ。数多くのスイング改造が行われ、それらが彼の成長を妨げている」と擁護しています。

マイク・ズニーノは2012年6月のドラフトで指名されてプロ入りしていますが、1年後の2013年6月12日に22歳でメジャーデビューをしています。それまでのマイナーでの経験は2012年に1Aショートで29試合、2Aで15試合の合計44試合とアリゾナ秋季リーグで19試合。2013年は3Aタコマで47試合をプレーした後にメジャー昇格をしています。

そのメジャー昇格時の3Aでの打撃成績は185打数で11本塁打は評価できるものの、打率は.238/出塁率.303/長打率.503/OPS.806、三振は59個という数字で、現在と同じ課題が垣間見れます。

マイナーでの91試合だけでメジャーに昇格させるという、ジャック・ズレンシックGM体制の犠牲になってしまった面があり、そのあたりは同情の余地があります。ただ、ディポト体制でもマイナーで打撃を修正する時間を多く与えられましたので、マリナーズで才能を開花させるのは難しいのが現実なのかもしれません。

ジャスティン・スモーク、ブラッド・ミラーなどはマリナーズを離れた後に、シーズン30本塁打以上を記録するなど、評価されていた長打力を活かして活躍しました。

マイク・ズニーノ個人のキャリアだけを考えれば、環境を変えてあげるほうが良さそうなのですが、マリナーズのチーム状況では、それも難しそうです。マリナーズは来年もマイク・ズニーノの飛躍に期待することになりそうです。

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