補強で苦戦中のマリナーズの今後は?トレードとFA市場での獲得候補とその実現可能性について

2015年にポストシーズンを狙うために、ロビンソン・カノとカイル・シーガーを打てる右打者、ポジションは外野手、一塁手、指名打者の選手の獲得を目指して動いているシアトル・マリナーズです。

ロイド・マクレンドン監督がそれらの補強を希望し、ジャック・ズレンシックGMも積極的に動くことを明言し、球団社長もそれを支持するかたちではじまったシーズンオフでした。

しかし、ワールドシリーズ終了から1ヶ月が過ぎようとする今も、補強は進んでいません。

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補強には動いているものの失敗が続くマリナーズ

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シアトル・マリナーズのオフでの目立った動きとしてあったのはカイル・シーガーとの7年1億ドルでの契約延長だけです。

ビクター・マルティネス、ハンリー・ラミレス、マイケル・カダイアー、ビリー・バトラーと、オフのターゲットの上位に入っていたFA選手が、早くも他球団と合意しています。

ハンリー・ラミレスに関しては一時はマリナーズがリードしているとの情報がありましたし、ビクター・マルティネスにも強くプッシュしていたようですが、両者ともに惹きつけることはできませんでした。

またシーズンオフ当初から獲得に動くことが予想されていた上記の4人に加えて、ブルージェイズと契約したラッセル・マーティンの獲得にも動いてたことが伝えられています。

このように積極的に有力な選手に声をかけてはいるものの、実りのある補強ができてない状況が続くマリナーズです。

では、今後のマリナーズにはどのようなオプションが残されているのでしょうか?

マリナーズは活発に補強に動いているため、米メディアも様々な経路で情報を入手しているようです。そのマスコミで報道されている中で、今後マリナーズの補強として考えられるのは以下のような選手が挙げられます。

  • ジャスティン・アップトン(ATL)
  • マット・ケンプ(LAD)
  • ヨエニス・セスペデス(BOS)
  • ネルソン・クルーズ(FA)
  • アレックス・リオス(FA)
  • トリー・ハンター(FA)

マリナーズがトレードで強打の右打者を獲得するには?

ジャスティン・アップトン、マット・ケンプ、ヨエニス・セスペデスのトレードに関する情報では、必ずと言って良いほどマリナーズの名前が挙がります。

実際にマリナーズはこれらの3人のトレードについて、各所属球団と話し合った形跡があると報じられています。

ただ、トレードで獲得する上で障害となるのが、交換要員です。マリナーズがトレード交渉する際には、相手チームから名前があがるのが、タイファン・ウォーカー、ジェームズ・パクストン、岩隈久志らです。

特にタイファン・ウォーカーはMLB全体でもトップクラスの評価を受け続けてきたプロスペクトのため、トレードの札としては強力です。

しかし、ケビン・マザー球団社長は、「1年の勝利のためにチームのコアを売り払うことはしない」という方針を語っています。そのためシーズン中にデビッド・プライスの獲得に動いた際も、ウォーカーやパクストンは動かそうとはしませんでした。

さらにマリナーズは、クリス・ヤングがFAとなったため、2015年の先発ローテをヘルナンデス、岩隈、パクストン、ウォーカー、エリアスの5人で編成する予定で、仮にこの中から1人をトレードで出した場合には、別に補強が必要となってきます。

特に岩隈久志を出してしまった場合には、確固としたNo.2スターターがいなくなりますし、岩隈以上にコストパフォーマンスの良い選手は数えるほどで、その穴を補強で埋めるのは容易ではありません。

さらにFA市場での補強にこれだけ苦労している状況では、トップクラスのFA投手に来てもらうことも簡単ではないと考えるほうが賢明です。

では内部からのオプションはないのか?となるのですが、プロスペクトのダニー・ハルツェンが2015年に昇格する可能性がありますが、故障からの回復途上ですし、まだメジャーで投げていません。

他にも秋季リーグで活躍している選手がいるものの、レギュラーシーズンで見てみないと信頼はできませんので、バックアップのオプションとしては心もとないものです。

そのため名前は上がっているものの、岩隈、パクストン、ウォーカーらの先発投手をトレード要員とするのはリスクが大きいので、実現の可能性はゼロではありませんが、低いと考えられます。

ただ、FA市場でもインパクトのある右打者が少なくなってきましたので、トレードでの獲得は考慮すべき方法となっています。そこで考えられるのは3球団間でのトレードです。

マリナーズはショートにブラッド・ミラーとクリス・テイラーの2人がいて余剰があるポジションとなっています。2015年に勝負をかける姿勢を示しているチームとしてあニューヨーク・メッツがあるのですが、ショートが補強ポイントの一方で、先発投手は層が厚く、若い投手に与える枠が少ないことが悩みとなっています。

この状況を利用して、マリナーズがショートのどちらかと、リリーフ投手やマイケル・ソーンダースなどをパッケージにしてメッツにわたし、メッツから若いプロスペクトをブレーブスに出してもらい、ブレーブスからジャスティン・アップトンを獲得するなどという方法です。

2014年シーズン中にはレイズ、タイガースとの3球団間トレードで、余剰戦力となっていたニック・フランクリンをレイズに出して、タイガースからオースティン・ジャクソンを獲得していますが、それと同様の方法です。

あくまでも仮にという話ではありますが、先発投手を失わずに余剰の戦力をつかって補強するとするなら、このような3球団間トレードも選択肢となりそうです。

FA市場に残るインパクトのある右打者は?

FA市場に残るインパクトのある右打者はネルソン・クルーズ、マイケル・モース、トリー・ハンター、アレックス・リオスなどが残っています。

この中ではマイケル・モースはオリオールズにトレードになった時の経緯などを考えると、簡単ではないようで、名前があがってきません。

そのため実際に報道で名前が上がっているのはネルソン・クルーズ、トリー・ハンター、アレックス・リオスとなっています。

その中でも一番熱心に動いているのはネルソン・クルーズだと伝えられています。ただ、障壁になると考えられるのは昨年オフに、PED(パフォーマンス向上薬)がらみの選手を獲得するなとオーナー側が指示したことです。

この指示によって、昨年オフに一旦は合意しかかったネルソン・クルーズとの契約が破談になったと、地元メディアは伝えていました。そのため今年のオフも難しいのではないかと考えられていたのですが、そうでもないようです。

このオフにマリナーズの球団幹部はPEDがらみの選手は獲得しないというポリシーは持っていないと語ったことをFOXスポーツが伝えていて、さらにマリナーズがネルソン・クルーズ本人とその代理人の両方と接触していることも合わせて報じています。

昨年の破談が交渉に影響を与えそうなものですが、ネルソン・クルーズが代理人を変更していることて、交渉がしやすくなっていることも、この動きを助けているようです。

トリー・ハンターとアレックス・リオスに関しては、ビクター・マルティネス、ハンリー・ラミレス、マイケル・カダイアー、ビリー・バトラー、そしてネルソン・クルーズの獲得に失敗した際の、バックアップの選択肢だと考えられてきました。

そして現在は、その状況に近づきつつあるのですが、トリー・ハンターはツインズとの契約に傾き始めているとの情報が流れていますので、多くの猶予はなさそうです。

アレックス・リオスに関しては、現時点では一番最後のオプションと考えて良さそうです。

まとめ

FA市場での動きは大物が揃う先発投手ではなく、野手の方で続いています。その結果、マリナーズが獲得したいような選手が少なくなりつつあります。

FAではネルソン・クルーズが最大のターゲットとなりそうな状況で、トレードではただ単にプロスペクトや岩隈を売り払うというのではなく、知恵をつかって、ジャスティン・アップトン、マット・ケンプ、ヨエニス・セスペデスらを獲得するというものになりそうな気配です。

先発投手を失わずに、中軸を打てる打者を2人獲得したいという方針を達成しないと、強豪揃いのア・リーグ西地区を勝ち抜くことは、容易ではありません。

特に2014年はレンジャーズが故障者続きで、沈んでしまいましたが、2015年は布陣も整ってきますし、アストロズも内部からの昇格だけでなくFA市場での動きも見せ始めています。

マリナーズとしては、ウィンター・ミーティング前後には1つは補強を成功させておきたい状況となっています。