マニー・マチャドのトレード先はどこに?米大手メディア記者が予想

ボルティモア・オリオールズはシーズン開幕前から下馬評は高くありませんでした。

年俸総額が上限に達していることによる予算の制約があり、トレード補強を行えるだけのファームの選手層がなく、なおかつメジャーリーグのロースターには、先発ローテのフロントスターターと呼べる投手がいないためでした。

それでもアンドリュー・キャッシュナー、クリス・ティルマン、アレックス・カッブらと契約するなど戦う姿勢を見せたオリオールズでしたが、2018年シーズンの序盤は無残な結果となっています。

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マニー・マチャドの獲得に動くのはどのチームか?

以下はEPSNのデビッド・ショーンフィールド氏が、オリオールズが8勝26敗となった時点で書いた記事からの引用です。

After finishing 75-87 in 2017, the Orioles are a dreadful 8-26 after losing 2-1 to the Oakland A’s on Sunday. Only the Miami Marlins have scored fewer runs per game, even though Machado is off to a tremendous start. Showalter, Jones and Machado are pending free agents — and with every loss, it becomes more likely the Orioles trade Machado. Yes, they could keep him with the hope of re-signing him, but that seems doubtful given the money he’ll command in free agency.

2012年から2016年の5年間のオリーオルズの勝率はア・リーグトップ、メジャー全体でも4番目にランクされるほど素晴らしいものでした。

しかし、2017年は75勝87敗と大きく負け越し、さらに今季は8勝26敗で状態が悪化していると考えられる成績であること。加えて、看板だった強力打線は鳴りを潜め、1試合あたりの平均得点は下にはマイアミ・マーリンズしかいない、両リーグ29位に低迷していることも伝えられています。

ポストシーズンに進出することは極めて想像しにくい出だしとなったオリオールズですが、今季終了後にFAとなるマチャドとの再契約を目指してチームに残すことを選ぶ可能性があります。ただ、FA市場での相場を考えると、再契約の実現性は引くこともあり、オリオールズがマニー・マチャドを放出する可能性が高まっているとショーンフィールド氏は述べています。

その上で、トレード先の候補となる球団をショーンフィールド氏はリストアップしています。


ロサンゼルス・ドジャース

コーリー・シーガーが右肘のトミー・ジョン手術で今季絶望となった直後から、ドジャースがマニー・マチャド獲得の最有力候補になるだろうという憶測が強まった。しかし、マイナーからショートして育成されていたクリス・テイラーという代役がいて、テイラーがセンターからショートに移動しても、そのポジションにはジョク・ピーダーソン、アレックス・ベルドゥーゴから控えていて、さらにマチャドを獲得すれば年俸総額がぜいたく税の基準額を突破するか、そこまでいかなくても目前になってしまう、などの問題があるから、私は確信するには至っていない。
加えて、打線を強化したいならコディ・ベリンジャーをセンターに回して、ルーカス・デューダやジャスティン・ボアーなどの一塁手を獲得するという他の方法もある。

ニューヨーク・メッツ

アーメッド・ロザリオは「前評判ほどには素晴らしくないかもしれない」、もしくは「少なくとも2018年は難しい」と判断する時がやってきた。軸足を浮かしてコンタクトしてしまうスイングや三振の多さ、与四球の少なさなど課題が多いからだ。
マット・ハービーは上手く育てられなかったが、ノア・シンダーガード、ジェイコブ・デグロムがいる間にメッツは結果を残す必要がある。開幕からの12試合は11勝1敗と好調だったが、その後は6勝14敗と低迷していて、その原因は打線の得点力不足だ。
アーメッド・ロザリオとマニー・マチャドを交換するのも一つの手だ。マニー・マチャドが半年間プレーすれば、WARでは3倍から4倍のプラスになるだろう。またマチャドは2015年のヨエニス・セスペデスのような起爆剤になる可能性がある。

アトランタ・ブレーブス

シーズン序盤のサプライズとなったいるブレーブスは1試合平均の得点でナ・リーグトップだが三塁に穴を抱えていて、すでに4選手を先発で起用している。ホセ・バティスタが新たな選手として出場しているが、どれだけ力が残っているのかはわからない。
ブレーブスのファームの選手層は厚く、しかもオリオールズが必要としている投手のプロスペクトが溢れている。
ただ、通常のチームであれば80試合に800万ドルを支払う(マチャドの年俸負担)ことにオーナーが応じるが、ブレーブスの場合はわからない。このまま優勝争いをするならブルペン補強が必要ではあるが、打線の強化をする必要がないわけではない。マニー・マチャドがオジー・アルビーズ、フレディ・フリーマン、ロナルド・アクーニャと並ぶことになれば、相手チームにとって脅威となる。

ミルウォーキー・ブルワーズ

20勝15敗と安定した滑り出しを見せているが、それは期待されていた打線によるものではなく、投手陣の奮闘によるものだ。1試合の平均得点は2017年の4.52から3.77に落ち込んでいる。正遊撃手のオーランド・アルシアは打率.222で長打力はなく、四球も選べないため、ブルワーズの遊撃を守った選手の成績は打率.167/出塁率.214/長打率.235とリーグワーストとなっている。アルシアは守備力では優れている選手だが、ブルワーズは攻撃力をより必要としている。

セントルイス・カージナルス

マーセル・オズナとコルテン・ウォンが低迷し、マット・カーペンターも期待されていたほど高い出塁率ではないが、地区首位に立っている。マチャドを獲得できれば、ポール・デヨングをサードに移動させることができる。さらにオズナとファウラーが打ち始めれば、打線はナ・リーグ6位からリーグのトップクラスへと上昇するだろう。

シカゴ・カブス

カブスは「穴馬」としてあげた。アディソン・ラッセルはブルワーズのアルシアと同様に優れた守備力をもつ遊撃手だが、打率は.240で、本塁打をまだ打つことができていない。ラッセルを後3年コントロールできることもあり、マチャドが絶対に必要なわけではないが、ラッセルとマチャドを交換することは両チームにメリットがある。カブスは2016年にアロルディス・チャップマンのためグレイバー・トーレスを手放して「目の前の勝利」を掴みにいったことがあるし、オリオールズはマチャドに代わる遊撃手を必要としている。セオ・エプスタインとジェド・ホイヤーのコンビはこういった動きを以前にもやった実績があるし、彼らは今季終了後にマチャドに関心を示す可能性もある。


ドジャースが一番マチャドを必要としていますが、レンタル選手にプロスペクトを手放すことを嫌うフロント陣で、ダルビッシュ獲得の際も、レンジャーズが切羽詰まって大きく譲歩したため獲得に本腰をいれました。

ただ、マニー・マチャドがショートとサードという重要なポジションを守れることを考えると、オリオールズが簡単には要求を落とすとは考えにくいため、ドジャースがトレードを「妥当」と感じるかは微妙です。

メッツはポストシーズンの可能性が高まるとレンタル選手の獲得も積極的に行うとは考えられます。オリオールズが望むような若い投手を抱えてもいますので、トレードを成立させるだけの人材を用意することは可能ではあります。

意外と可能性があるのがブレーブスかもしれません。新しくGMとなったアレックス・アンソポロス氏は、チャンスと見たときには大型トレードを敢行した実績があるためです。勝負をかけた2015年はシーズン開幕前にジョシュ・ドナルドソン、シーズン中にはデビッド・プライス、トロイ・トゥロウィツキーを獲得する大型トレードを成立させて、地区優勝へとチームを導いています。

多くのプロスペクトを手放すトレードを連発したことがブルージェイズGMの立場を追われる理由の一つともなりました。が、「チャンスがあればリスクの高い動きでも勝負をかける」というメンタリティが変わっていなければ、層の厚いファームを使ってマニー・マチャドをさらっていくかもしれません。

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