ザック・グレインキーのトレードは三者が”Win-Win”になる合理的なもの!?

ザック・グレインキーのトレードについてロサンゼルス・ドジャースとアリゾナ・ダイヤモンドバックスが話し合ったとの情報がアメリカメディアで流れました。

参考記事:ドジャースがザック・グレインキーのトレードに興味も成立せず!シーズン終了後に再交渉の可能性も

結局は合意に至らなかったもののシーズンオフに再びその交渉が行われるのではないかとの予想が、早くも複数のメディアでも語られています。

というのも、このトレードにはドジャース、ダイヤモンドバックス、そしてザック・グレインキー本人にとってもメリットが大きいためです。

CBSスポーツ電子版のMike Axisaが9月2日付けの”Here’s why trading Greinke to the Dodgers would make sense all around”という記事で、三者にとってどのようなメリットがあるのかを分析しています。

その分析内容をまとめると以下の様なものとなります。

1. アリゾナ・ダイヤモンドバックスにとってのメリット

ダイヤモンドバックスは20年15億ドルと言われる巨額の放映権料が今季からはいるようにはなったが、基本的には小予算のチームで、今季の年俸総額は1億18万ドルとML全体で26番目となっている。

ザック・グレインキーとの契約は総額2億650万ドル、年平均で3440万ドルだが、10月で33歳になり、これまで2300イニングを投げ、衰えが懸念される投手への支払うべき全額もしくは大部分を予算から外せる。

そしてそのできた余裕で、大きく負け越す原因となっているロースターのバランスが悪さを解消する資金に回せる。

2. ロサンゼルス・ドジャースにとってのメリット

すでに先発投手を16名起用するなど、ローテを固定できていない。この問題を軽減するのにザック・グレインキーはふさわしい。

しかも、シーズンオフの先発投手のFA市場は人材が乏しく、現時点ではリッチ・ヒルがトップになる可能性があり、それに続くのがイバン・ノバ、アンドリュー・キャッシュナーになるかもしれないほど。

さらにその翌年もあまり人材が多くないと予想されるため、数年先のことを考えても、ザック・グレインキーを獲得するのはメリットが大きい。

そして2018年シーズン終了後に契約を破棄してFAを選択する可能性が高いクレイトン・カーショーがいる間に、ワールドシリーズ制覇を果たすためにもザック・グレインキーは大きな戦力アップにつながるし、カーショーが流出することにも備えることができる。

このように短期的にも中期的にもドジャースのニーズをザック・グレインキーは満たすことができる。

3. ザック・グレインキーにとってのメリット

ザック・グレインキーは比較的強いチームに所属してきたがリーグチャンピオンシップに2度出場したことがあるだけで、ワールドシリーズの経験はない。ドジャースのほうがそれを達成できる可能性が高い。

そしてドジャースに戻れば、本拠地が打者有利のチェイス・フィールドから投手有利とされるドジャースタジアムになる。今季はチェイス・フィールドがリーグ平均より5%打者有利だが、ドジャースタジアムは6%投手有利となっていて、ザック・グレインキーにとって恩恵がある。

さらにドジャースは守備力に優れ、フェアゾーンに飛んだボールの71.2%をアウトにしているが、ダイヤモンドバックスは67.9%でツインズと並ぶMLB最下位となっているため、守備面でもグレインキーは恩恵を受けることができる。

というような、ドジャース、ダイヤモンドバックス、ザック・グレインキーの三者にとってメリットがあるため、合理的なトレードであるとMike Axisaは分析しています。

2016年のザック・グレインキーは12勝4敗という成績は良いものの、136.0回で防御率4.17と2010年以来の防御率4点台となっています。

しかし、味方の守備を排除するために投手がコントロールしやすい奪三振、与四球、被本塁打をもとに算出する擬似防御率のFIP(Fielding Independent Pitching)は3.64と、良いとまでは言えないですが、悪くもない数字となります。

また防御率よりもFIPのほうが良いことからも、味方の守備に足を引っ張られていることがうかがえます。

ザック・グレインキーのキャリアにとってもドジャースタジアムのほうが良い成績を残すことが期待できますし、残り少ない現役生活でワールドシリーズ制覇の可能性が高まるドジャースに戻れるのは、魅力的はなずです。

ただ、問題はグレインキーが15球団のトレード拒否権を有していて、そのリストにドジャースが入っていた場合には、昨年グレインキーがフロントの方針に批判的だったことがネックとはなります。

それでもグレインキーとの大型契約を主導したチームベースボールオフィサーのトニー・ラルーサとGMのデーブ・スチュワートの2人の立場が危ういため、2人がチームを去るようなことがあれば、ザック・グレインキーのトレードへの動きは加速する可能性がありそうです。

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