ロイヤルズはホズマーと再契約しても主力投手を放出か・・・『チーム再建』路線は堅持の方向性

Kansas City Royals Top Catch

2017-18シーズンオフのFA市場で最も高額の契約を手にする可能性が高まりつつあるのが、ロイヤルズからFAとなり、クオリファイング・オファーを拒否したエリック・ホズマーです。

J.D.マルティネスは代理人のボラス氏が2億ドルを希望するも、レッドソックスが提示したとされる1億ドルから1億2500万ドル程度がベストのオファーという現状です。

その一方で、エリック・ホズマーは7年契約を古巣のロイヤルズ、パドレスの2球団が提示していると報じられていて、1億4000万ドル以上の金額を手にする可能性が高まっています。

レッドソックスはミッチ・モアランドと再契約し、ヤンキースはグレッグ・バードの育成を優先する方向性のため、ロイヤルズとパドレスの2球団以外の選択肢が見えにくい状況です。

シーズンオフ当初にはロイヤルズの内部では再契約に対して悲観的な観測になっていたのですが、展望は明るくなりつつあります。

ただ、ロイヤルズのエリック・ホズマーとの再契約の目的は、「フランチャイズの顔としてチームの再建の柱」となってもらうことであって、2018年に優勝を目指すためではありません。

すでに年俸総額1億1000万ドルとフランチャイズの市場規模からは厳しい金額になっているのですが、エリック・ホズマーと契約した場合には、予算に毎年2000万ドル以上がさらに加算され、大きな負担となります。

そのため、ホズマーとの再契約は、ロイヤルズが年俸の高い主力投手の放出を後押しすることになる可能性が高いと予想されています。

ボストン・グローブのニック・カファード氏が以下のように伝えています。

Eric Hosmer, 1B, free agent — If the Royals are able to re-sign him, they’ll begin to entertain more seriously some of the inquiries they’ve received for lefty Danny Duffy, closer Kelvin Herrera, and righty Jason Hammel. The Royals appear to be in the running for Hosmer, along with San Diego and a possible mystery team (St. Louis?).

『エリック・ホズマーと再契約できた場合には、ロイヤルズはすでにトレードの打診を受けているダニー・ダフィー、ケルビン・ヘレーラ、ジェイソン・ハメルらについて、より真剣に検討することになる』とカフォード氏は伝えています。

カフォード氏によるとパドレス、ロイヤルズの2球団に加えて、もう1チーム(カージナルス)が関心を示しているとのことです。

ダニー・ダフィーは5年6500万ドルの契約延長を結んでいるのですが、1年目の2017年は500万ドルと格安でした。その分、2年目以降に年俸が上昇し、2018年は1400万ドル、2019年と2020年が1525万ドル、2021年が1550万ドルとなっています。

優勝を争うチームがフロントスターターに支払う金額としては適正な価格ではあるのですが、チーム再建に移行する小規模マーケットのチームには大きい負担です。

ダニー・ダフィーの契約は32歳となる2021年までの4年間で、総額6000万ドル、年平均1500万ドルのため、先発ローテの2番手、3番手が欲しい球団が関心を示すことは確実です。
ダニー・ダフィーがトレード市場で名前が浮上していることは、ダルビッシュ有、ジェイク・アリエッタ、アレックス・カッブ、ランス・リンの動向に影響を与えている可能性がありそうです。

ケルビン・へレーラは2018年シーズン終了後にFAとなりますので、ロイヤルズにとって売り時です。年俸調停の最終年ということもあり、年俸は793万7,500ドルとそれなりの金額であることも、その動きを後押しするものと考えられます。

2017年開幕はクローザーを務めていたものの、パフォーマンスが安定せず最終的にはその座を譲り、シーズン全体でも防御率4.25、WHIP1.35とイマイチでした。
2014年から2016年にかけてのような成績ではないため、市場価値は下がっていますが、28歳と若くセットアップとクローザーの両方で期待できるため、多くのチームが関心を示すことが確実です。

ジェイソン・ハメルは2017年から2018年の2年1600万ドルに加えて、2019年のチームオプションに200万ドルのバイアウトが設定されています。2017年が700万ドル、2018年が900万ドルという配分のため、バイアウトを含めると実質1年1100万ドルが必要な選手です。

2017年は防御率5.29と期待外れでした。それでも180回1/3を消化するなど、イニングイーターとしての役割には十分な投手のため、ローテの5番手として関心を示すチームが存在していると考えられます。

本来であれば5年7000万ドルの契約を結び、3年4900万ドルが残っているイアン・ケネディも放出したいところです。
しかし、2017年は154回で防御率5.38と低迷し、契約の最終年が35歳となること、残契約の平均年俸が1600万ドルを超える高額であること、などが重なっているためか、関心を集めるには至っていないようです。

ニック・カファード氏の記事では、エリック・ホズマーとの再契約に成功した場合にh、トレード放出の動きが加速すると予想されています。
ただ、再建を選択しているチーム状況を考えると、上記の選手たちがいつトレードされてもおかしくはありません。

新しい労使協定ではクオリファイング・オファーを拒否した選手の補償の内容が変わりました。

ロイヤルズの年俸総額は「ぜいたく税の基準は超過していない」状況で、さらに「レベニュー・シェアリングの対象」となっています。

そのため、クオリファイング・オファーを拒否したマイク・ムスターカス、エリック・ホズマー、ロレンゾ・ケインが他球団と契約した場合には、以下のような補償を受けることができます。

  • ロイヤルズと再契約:補償はなし
  • 他球団との新契約が5000万ドル以上:「1巡目指名終了直後の指名権」
  • 他球団との新契約が5000万ドルより少ない:「2巡目指名の後の戦力均衡ラウンドBが終わった後の指名権」

5000万ドル以上の契約を手にする可能性が高いエリック・ホズマーとは再契約に成功する可能性が高まりつつあります。
その一方でマイク・ムスターカスは苦戦していて3年3900万ドル程度にとどまると予想される現状です。
ロレンゾ・ケインは多くのチームの関心を集めるに至らず、5000万ドル以上を手にできるかどうか不透明になりつつあります。

チーム再建を計画するロイヤルズですが、シーズンオフ当初に見込んだような補償を手にできない可能性が高まっているため、それを補うためにも、トレードで質の高い見返りを手にすることの重要度が増しつつあります。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています
スポンサーリンク