ジェームズ・シールズの争奪戦の行方は?ジョン・レスターの契約決定後の最新情報

2015年FA市場のビッグ3であるマックス・シャーザー、ジョン・レスター、ジェームズ・シールズのうち、ジョン・レスターが最初に契約が決まりました。

そして先発投手ではその3人に続く、グループとして評価されていたアービン・サンタナ、ブランドン・マッカーシー、フランシスコ・リリアーノ、ジャスティン・マスターソンらもウィンター・ミーティング中に合意しました。

そのためウィンター・ミーティング終了時点で、FA市場に残っている先発投手はジェイク・ピービ、黒田博樹、エディンソン・ボルケス、ブレット・アンダーソンとなりました。

このような状況のためフロントスターターを獲得したいチームにとって、FA市場での選択肢は少なくなってきています。

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ジェームズ・シールズ獲得のメリットとリスクに

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エース級の投手が欲しいチームは、マックス・シャーザーかジェームズ・シールズのどちらかをFA市場で獲得するか、コール・ハメルズやジョーダン・ジマーマンのような選手をトレードで獲得するという道が残されているのですが、現状では次に動きがありそうなのがジェームズ・シールズです。

ジェームズ・シールズの成績は以下の表のとおりとなっています。

james-shields-2006-2014-total

ジェームズ・シールズは、以下のような点で、各チームから興味を持たています。

  • 8年連続で200イニング以上を投げているタフさと故障の少なさ
  • 投手陣をまとめることができるリーダーシップ
  • 来季開幕時は33歳となるため契約の年数と年俸がシャーザーのように高騰しない
  • 近年4年間の防御率が3.17/WHIP1.15

逆に不安視されている点は以下のようなものです。

  • 9年間で1910.1回という登板による勤続疲労
  • ポストシーズンが防御率5.46/WHIP1.53と強くない
  • 4年契約であれば最終年が36歳に

ジェームズ・シールズはロイヤルズの投手陣をまとめ、クラブハウスでの評判もよく、リーダーシップにおいても優れていると評価されています

30歳を越えてからの2年間のパフォーマンスは防御率3.17と落ちていませんし、フォーシームやシンカーの球速は、2012年から2014年の3年間の平均球速は、2011年以前より1-2マイル(1.6-3.2キロ)程度速くなっています。

そして故障の少ないタフさも魅力です。ただ、これは諸刃の剣ともなり、多く投げ続けていることによる疲労の蓄積で、いつパンクしてもおかしくはないというリスクもあり、故障がない場合でも、4年契約の後半には急激に衰える可能性は否定できません。

ただ、ジェームズ・シールズは、フォーシーム、チェンジアップ、シンカー、カーブ、カッターの5つの球種を、バランスよく織り交ぜる投球スタイルのため、ボールの力で押す投手に比較すると、投球での引き出しも多く、衰えをカバーしやすいタイプではあります。

そして年齢が2015年で33歳となるため、契約が4年間に落ち着き、年俸も1800万ドルから2000万ドル程度と予想されています。

その予想の範囲内でおさまるとするなら総額は7200万ドルから8000万ドルとなり、ジョン・レスターの6年1億5500万ドルの半分程度ですむことも、魅力となっています。

ジェームズ・シールズ争奪戦の2014年12月14日時点での状況

ウィンター・ミーティングを終えた時点で、ジェームズ・シールズの獲得に興味を示している球団として名前が挙がっているのは、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ボストン・レッドソックス、ロサンゼルス・ドジャース、テキサス・レンジャーズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスなどです。

ダイヤモンドバックスは、デイヴ・スチュワートGMが「チーム内部でマックス・シャーザーか、ジェームズ・シールズのどちらかの獲得に動くことを検討している」と述べています。ただ、まだ結論は出ていないということで、実際の動きは少ない現状です。

レンジャーズは、ジョン・ダニエルズGMが「ウィンター・ミーティング中にコンタクトして会った」ことを認めています。ただ、そのダニエルズGMが、シールズは良い投手だが、追いかける可能性は少ないだろうとも語っています。予算上の制限あるようで、「劇的な状況の変化がない限り可能性は低い」としていますので、現時点では有力は候補でありません。

ドジャースに関してはウィンター・ミーティング中にも名前が挙がっていたものの、ブランドン・マッカーシーの獲得で、よりその可能性は低くなっています。ドジャースはローテがカーショー、グレインキー、柳、マッカーシーと4番手まで埋まり、必要としているの5番手です。トレードの交換要員も抱えていますので、ウィンター・ミーティング時よりは可能性が低下しています。

レッドソックスはトレードでリック・ポーセロ、ウェイド・マイリーの2人を獲得し、FAでジャスティン・マスターソンを獲得し、先発ローテが厚くなりました。しかし、チームに”エース”という存在がいないため、多くのメディアもシールズ獲得の可能性あると予想しています。

しかし、先の3人の獲得により、合計でおよそ2200万ドルから2300万ドル程度の年俸負担が増えました。ジョン・レスターの争奪戦でも、最後まで残ったチームの中で一番低い6年1億3500万ドルしか提示していませんので、さらにシールズに2000万ドルを費やせるかは疑問が残ります。

最後にジャイアンツですが、現時点ではジェームズ・シールズの獲得に一番熱心で、かつ最有力候補と見られています。

殿堂入りをしているライターのピーター・ギャモンズ氏は、自身のツイッターで、「ジャイアンツは激しくシールズにアプローチしている」と伝え、自身のサイトの記事でも「ウィンター・ミーティングの出口調査ではジャイアンツが最有力だ」と書いています。

そしてベイエリアニュースグループでジャイアンツのライターを務めているアレックス・パブロビッチも、「フロントスターターを獲得するために、ジェームズ・シールズにフォーカスしている」とツイートしています。

ジャイアンツはパブロ・サンドバルに9500万ドルを用意し、さらにそこに資金を上乗せして1億5000万ドルをジョン・レスターに提示していますので、8000万ドル前後と見られるシールズの契約は、十分に対応できるものです。

マディソン・バムガンナーが2014年にポストシーズンも合わせて270イニングを投げている反動が懸念されること、マット・ケインが故障からの復帰のため確実には計算できないこと、ティム・ハドソンが来季で40歳になり、しかも2014年の後半に成績を落としたこと、ティム・リンスカムが低迷していること、ライアン・ボーグルソンとジェイク・ピービがFAとなったことにより、不安が残る状態となっているジャイアンツの先発ローテです。

そのためジャイアンツが、トップクラスのスターターの獲得に熱心であることは不思議なことではありません。

補強の動向や資金面など様々な面を見ていくと、サンフランシスコ・ジャイアンツがジェームズ・シールズの獲得に向けて最有力候補であるという現状です。