ロサンゼルス・ドジャースの年俸総額と2016年シーズンに向けた補強の展望

Los Angels Dodgers Top Catch

3年連続で地区優勝を果たしたものの2013年はリーグチャンピオンシップで、2014年と2015年はディビジョンシリーズでの敗退となり、地元メディアは厳しい論調が少なくないロサンゼルス・ドジャースです。

ワールドシリーズ制覇は1988年まで遡る必要があるという現実が、地区3連覇の功績も評価されないような状況にあるドジャースです。

特にメジャーリーグの中でもスマートとされるアンドリュー・フリードマン社長とファルハン・ザイディGMを中心に据えて開幕当初には年俸総額が2億7160万8,629ドル、シーズン途中の補強により3億ドルに到達したとされる資金の投入も虚しく、リーグチャンピオンシップにすら勝ち進めませんでした。

そのドジャースの2016年以降も残る長期契約と年俸調停の選手、そして2016年シーズンのロースター編成と補強ポイントについて、このページではまとめていきたいと思います。

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ロサンゼルス・ドジャースが抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と年俸総額について

ロサンゼルス・ドジャースが抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と確定している年俸による年俸総額、そして年俸調停権を有する選手をまとめた表は以下のとおりとなっています。

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年俸2500万ドルが確約されていたザック・グレインキーが契約を破棄したものの、C.カーショーが3457万ドル、A.ゴンザレスが2186万ドル、C.クロフォードが2161万ドル、A.イーシアーが1800万ドル、B.マッカーシーが1250万ドル、柳賢振が783万ドル、A.ゲレーロが750万ドル、Y.プイグが721万ドル、J.P.ハウエルが625万ドルという9名の契約が2016年に確定しています。

さらにマイケル・モースの850万ドル、エリスベル・アルエバルエナの550万ドル、マット・ケンプの350万ドルを負担することになっていますので、それらの金額が加わり、確定している年俸の総額が1億5483万3334ドルとなっています。

そしてケンリー・ジャンセン、A.J.エリス、ジャスティン・ターナーら年俸調停権を有する選手らが9名いて、それらの選手たちに必要な年俸を大まかに見積もると2500万ドルから3000万ドル程度は必要になります。

高額年棒の選手がFAとなり、他チームへトレードした選手への負担金(約4000万ドル)が減るため、開幕時の年俸総額から一気に金額が下がっているのですが、それでもぜいたく税の基準である1億8900万ドルまで1000万ドル程度しかありません。

しかもザック・グレインキーなどの主要メンバーがチームを去りましたので補強が必要な状況のため、今年もぜいたく税の対象になることはほぼ確実な状況となっています。

2016年シーズンのロースター編成と補強ポイント

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ドジャースからFAとなった選手は以下のとおりです。

【ドジャースからFAとなった選手】

  • ザック・グレインキー(SP) 2500万ドル
  • ブレット・アンダーソン(SP) 1000万ドル
  • ハウィー・ケンドリック(2B) 950万ドル
  • チェイス・アトリー(2B) 1500万ドル
  • ジミー・ロリンズ(SS) 1100万ドル

グレインキー、アンダーソン、ケンドリックの3人にはクオリファイングオファーが提示されています。

これらの選手がFAとなったシーズンオフ開始時点で予想される2016年のロースター編成、スターティングラインナップは以下のとおりとなっています。

【スターティングラインナップと控え野手の編成】

  • 捕手:ヤスマニ・グランダル
  • 一塁手:エイドリアン・ゴンザレス
  • 二塁手:ホセ・ペラザ/エンリケ・ヘルナンデス(UT)
  • 三塁手:ジャスティン・ターナー
  • 遊撃手:コーリー・シーガー
  • 左翼手:カール・クロフォード/アンドレ・イーシアー
  • 中堅手:ジョク・ピーダーソン/エンリケ・ヘルナンデス(UT)
  • 右翼手:ヤシエル・プイグ
  • 控え:A.J. エリス(捕手)、アレックス・ゲレーロ(外野/三塁)、スコット・バンスライク(外野手)

ハウィー・ケンドリックとジミー・ロリンズのベテラン2人によりMLBトップクラスの二遊間となっていましたが、ショートにはコーリー・シーガー、そしてセカンドはプロスペクトのホセ・ペラザが守ることになると見込まれています。

ホセ・ペラザは2013年と2014年にマイナーではありますが年間60盗塁を記録したスピードのなる二塁手で、2015年は3Aで打率.293/出塁率.316/長打率.378で33盗塁を記録しています。

ややフリースインガーの傾向があり、盗塁が出来るというトレードに出されたディー・ゴードンと似たタイプではあるためか、彼を起用するなら首位打者と盗塁王のタイトルを獲得したゴードンを残しておけば良かったとの声が地元メディアの中にはあります。

そのホセ・ペラザだけでは心もとないためエンリケ・ヘルナンデスがプラトーンを組み、このヘルナンデスはセンターでもジョク・ピーダーソンとコンビを組むと予想されています。

ヤシエル・プイグに関してはトレードの噂が絶えないものの、まだ25歳であること、そして現在は価値が下がりきっている状況のため、バウンスバックに期待してチームに残すのではないかと予想されています。

レフトはカール・クロフォードとアンドレ・イーシアーの名前が入っているのですが、このオフにどちらかがトレードになると予想されています。

ただ、カール・クロフォードは69試合で打率.265/出塁率.304/長打率.403で10盗塁の成績で2年4300万ドルの契約が残っていますので、トレードに出すとしてもドジャースが多くの金額を負担することになると考えられています。

またアンドレ・イーシアーは2年3550万ドルが残っていますが、打率.294/本塁打14/打点53/OPS.852とバウンスバックしているため相手を見つけやすい状態となっています。

特にアンドレ・イーシアーの感情の起伏の激しさをドジャースのフロント陣が好ましく思っていないともされていて、どちらかと言えばアンドレ・イーシアーの方がクロフォードよりもトレード要員となる可能性が高そうです。

ただ、野手の補強に関してはアンドリュー・フリードマン社長は積極的ではなく、セカンドの補強と外野手のトレードなどは可能性が残るものの、投手陣の整備が急務の課題のため、優先順位は低くなっています。

続いて先発投手陣の布陣は以下のとおりとなっています。

【先発ローテーションの編成】

  • 先発1:クレイトン・カーショー
  • 先発2:アレックス・ウッド
  • 先発3:未定
  • 先発4:未定
  • 先発5:未定
  • 先発候補:マイク・ボルシンガー、カルロス・フリアス
  • 故障:ブランドン・マッカーシー、柳賢振

ザック・グレインキーとブレット・アンダーソンがFAとなったことで、先発ローテが組めない状態となっています。

ブランドン・マッカーシーはトミー・ジョン手術、柳賢振は肩の手術を受け、ともにオールスターブレイク以降の復帰と考えられているため、開幕には計算することはできません。

マイク・ボルシンガー、カルロス・フリアスはあくまでも5番手争いをさせる候補のため、最低でも先発投手2人を補強する必要がある状況となっています。

ファルハン・ザイディGMは若い投手が良いと述べているおのの、アンドリュー・フリードマン社長は大型契約が必要な投手の獲得を否定していませんので、トレードとFAの両方で獲得を模索することになるようです。

11/09からのGMミーティング前には、すでにトレードで各チームと話し合っていることを認めていますので、今後の動きが注目されます。

FAに関してはザック・グレインキーと再契約できない場合には、クレイトン・カーショーとNO.1-2コンビを組めるような投手の獲得に動くとされていて、ターゲットはフリードマン社長がレイズ時代から知るデビッド・プライス、そしてジョニー・クエト、ジョン・ラッキーなどが候補となると予想されています。

さらにブレット・アンダーソンがクオリファイングオファーを拒否して他球団との契約を選んだ場合には、セカンドグループのFA投手の獲得に動くと考えられていて、スコット・カズミアー、マイク・リーク、ジェフ・サマージャなどが候補となりそうです。

トレード期限前に先発3番手投手の補強に動かなかったことを地元メディアに酷評されましたが、このオフは補強が不可欠のため注目を大きく集めることになりそうです。

ブルペン陣の編成は以下のとおりとなっています。

【ブルペン陣の編成】

  • クローザー:ケンリー・ジャンセン
  • セットアップ:クリス・ハッチャー
  • セットアップ:J.P. ハウエル
  • リリーフ:ルイス・アビラン、ペドロ・バエズ

ドジャースのブルペン陣は2014年より良くなったものの、防御率3.91は19位、WHIP1.28が14位、被打率.249が20位とMLB全体で中位よりやや下にどどまっています。

そのためブルペンの補強についても動くことをフリードマン社長は明言しています。

多くの大型契約を抱えてロースターのバランスが悪かった問題は解消されつつあり、期待されていたコーリー・シーガーやジョク・ピーダーソンらに手をつけることなくチームを変えつつあります。

高額年俸のベテラン選手が多いというチームが過渡期にありながら優勝しなければならない状態でドジャースの編成を担うことになったアンドリュー・フリードマン社長とファルハン・ザイディGMでした。

2015年はチーム外の選手に4000万ドルの金額を負担したため年俸総額が膨れ上がりました。

しかし、このオフにFAでトップクラスのスターターに2500-3000万ドル、セカンドグループのスターターに1500-2000万ドルを投資しても、4000-5000万ドルの増加にとどまり、年俸総額は2億2000万ドルから2億3000万ドルにとなるため、2015年の2億7000万ドルもしくは3億ドルからは削減されるのではないかと予想されます。

またトレードでアンドレ・イーシアーらを放出して若い先発投手を獲得することができれば、さらに予算に柔軟性が出すこともできます。

2015年のシーズンオフは大型トレードでパドレスとともに話題をさらったドジャースのフロント陣でした。

このオフもどのような仕掛けを見せてくれるのかを注目せざるを得ないチームの1つとなりそうなドジャースです。

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