サイ・ヤング賞投手であるジェイク・ピービーも教えをもとめる上原浩治のスプリット!米メディアに語ったその秘密

2013年の上原浩治はファーストボールは最速91マイル(146.5 km)、平均で89マイル(143.2 km)とメジャーの投手ではかなり遅いレベルの球速でした。

しかし、奪三振率12.23はかなり高く、三振を奪えるクローザーとして米メディアでもアロルディス・チャップマン、クレイグ・キンブレル、グレッグ・ホランドなどの100マイルを超える速球をもつ投手と並べてあげられるほどです。

その高い奪三振率を可能にしたのが、伝家の宝刀”スプリット”と正確無比なコントロールでした。その上原浩治本人が自身のスプリットの秘密を米メディアに語っていますので、その記事を紹介します。

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米メディア・プロビデンスジャーナルに語ったスプリットの秘密

プロビデンスジャーナル(Providence Journal)という米メディアが、上原浩治にインタビューを行いながら、そのスプリットの秘密に迫った記事で非常の良いもので、その記事の題名は”Splitting Hairs: How Koji Uehara’s dominant splitter has evolved”というものです。

上原浩治はこの記事の中で3つのスプリットを操っていることを明らかにしています。

詳細な内容はトップシークレットとして完全には明かしていませんが、この3つのスプリットを操るために、3つの違うボールの握り方で、それは指を縫い目にかけたり、かけなかったりしているとのことです。

このことで、スプリットという1つ球種で3つの違う動きを操ることができ、そのことにより全く同じ腕の振りで、違う3つの動きをさせることができ、打者にとって腕の振りからボールの動きを予測することができなくなっているわけです。

それに加えて、この3つの動きが違うスプリットを両コーナーに正確に投げ分けているわけですから、打者からするとお手上げとなってしまうということです。

さらに、ファーストボールは打者の目線を変えるために使っていて、それによりスプリットを効果的にしているそうです。

上原浩治の投球を見ているとわかるのですが、ファーストボールを正確に内角の高目や外角の低目など投げ分けて、高低を効果的に使っています。その結果、打者の目線が上下することになり、次にくるボールがファーストボールか、スプリットかを判断させにくくしているということです。

また、そのことによる効果はスプリットを有効にするだけでなく、ファーストボールに制球ミスがおきても、打者が捉えることができくくなっているということです。

この上原浩治にスプリットを教わった田澤純一はセットアッパーとして、一段階上のレベルへとステップアップしました。

そしてこのキャンプでは、メジャーで通算132勝で、2007年のサイ・ヤング賞投手であるジェイク・ピービーが2014年のシーズンを迎えるにあたり、成績を向上させるためにスプリットを使えるようになりたいと、上原浩治から握りを教わっていることも、この記事では伝えています。

この記事の冒頭で、上原浩治はこの3つの握りを、「誰かから教えをうけたわけではない」「神から啓示をうけたわけではない」「
ある日、目が覚めたらわかったものでもない」もので、上原自身が研究して身につけたものだとしています。

そして上原は「まだ完成していないし、満足もしていない。年によって体調が変化し、それにより動きが変わるので、高い精度でコントロールできるようにキャンプで取り組んでいる」と述べていて、飽きることなくそのスプリットを進化させようとしています。

上原浩治のプロとしての意識の高さ、野球に関する卓越した知識と技術の一端を垣間見ることのできる、素晴らしいインタビュー記事で、さらに上原浩治の2014年が楽しみになりました。

英語がわかる方は、良い記事なのでぜひ読んでみてください。この記者の取材力と野球に関する知識に拍手を送りたいです。

記事元:”Splitting Hairs: How Koji Uehara’s dominant splitter has evolved”
URL:http://www.providencejournal.com/sports/content/20140315-splitting-hairs-how-koji-ueharas-dominant-splitter-has-evolved.ece