ジョン・レスターの決断を待つFA市場:レスター争奪戦のウィンター・ミーティング前での最新情報

ジョン・レスターの争奪戦が佳境を迎えつつあるのですが、その動きは争奪戦に参加しているチームだけでなく、他のFA先発投手や先発投手を探しているチームにとっても大きな関心事です。

というのもジョン・レスターの契約が、その後のFA投手の年俸の相場を決定することになるため、選手とチームの双方が予備的な交渉はするものの、具体的な金額提示ができていないからです。

当初はウィンター・ミーティング前にも決断するとの情報もありました、現時点ではウィンター・ミーティング中に決定するかどうかも定かではないとされています。

その大きな関心を集めているジョン・レスターに関してのウィンター・ミーティング前の最新情報のまとめです。

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ジョン・レスターの争奪戦に関する球団別の交渉状況の情報まとめ

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現在、レスターの争奪戦に名前が挙がっているのは、レッドソックス、カブス、ジャイアンツ、ドジャースの4球団で、それに加えてカージナルス、ブルージェイズ、ヤンキースが時折出ていて、ブレーブスは撤退したと見られています。

有力視されているのは先の4球団で、他にも2球団は関心を持っているとされているものの具体的な情報がないため、その候補として挙がっているという状況です。

そのジョン・レスターとそれぞれの球団に関する情報をまとめています。

ボストン・レッドソックス

ボストン・レッドソックスは一番最初に交渉し1億1100-2200万ドルを提示し、その後、1億3000万ドル程度までは金額をあげる意志があるとされています。

カブスが提示しているとされる1億3600万ドルとされる金額とは大きくないため、レッドソックス復帰の可能性が有力視されているのですが、2014年のシーズン開幕前の契約延長交渉とシーズン中のトレードが陰を落としていると、最近になって複数のメディアが伝えています。

レッドソックスがシーズン開幕前に契約延長交渉の際に、提示した金額が4年7000万ドル(年平均1750万ドル)というものでした。レッドソックス側は、それをあくまでもスタート地点の提示と考えていたことに加えて、その時点では投手のプロスペクトが多く控えていることで強気だった側面もあり、FA市場での相場から遠くかけ離れたものでした。

現時点では、最終的にレスターは1億5000万ドルを手にすると考えられているのですが、それが成立した場合には、半額以下の提示をレッドソックスはしてしまったことになります。

レッドソックス残留を希望し、ホームタウン・ディスカウントも受け入れることを口にしていたレスターでしたが、その提示にかなりショックを受けたとされています。その影響もあってか、契約延長交渉はその7000万ドルの提示を拒否した時点で打ち切りとなってしまいました。

そしてそこに追いうちをかけるようなかたちになったのが、シーズン中のトレードでした。デビッド・オルティーズはメディアに対して「レスターはひどく落胆していた(devastated)」と語っていて、レスターにとっては尾を引く出来事となっているようです。

そのためオフシーズンの交渉でレッドソックスは真摯な姿勢でのぞんだものの、レスターはいまだにチームの幹部を完全に信頼するには至っていないとされています。

その情報をつかんだレッドソックスは、オーナーのジョン・ヘンリーがアトランタにあるレスターの自宅に1人で訪れて、話し合いをもったとボストンFM局のWEEIが伝えています。

初回の交渉でもジョン・ヘンリーは同席していたのですが、今回は1人だけで訪れて、関係修復に取り組んだということのようです。

提示する金額に関しては、他球団と引けを取らないものを提示できる状況のレッドソックスですが、開幕前の契約延長交渉からシーズン中のトレードの一連の動きが陰を落としていますので、信頼関係をどれだけ修復できるかが、この交渉の成否に大きな影響を与えそうです。

シカゴ・カブス

現時点で明らかになっている金額提示では最大となる6年1億3500万ドルを、シカゴ・カブスが提示しています。

カブスのセオ・エプスタイン社長とジェド・ホイヤーGMとは、レッドソックス時代からのつながりがあり、レスター自身もこの2人に関しては良い印象を持っていること語るなど、いまだに良い関係であることは広く知られています。

そのカブスは2015年から勝負をかけていくことを明言しているため、先発ローテの補強に力を入れていて、レスターに提示している金額からも、その本気度がうかがえます。

カブスにとってマイナスとなると考えられているのは、若い有望な選手が多いのが魅力であると同時に、成熟した選手ではないため、チームとして完全に成熟するのに、少なくとも1年はかかると見られ、それが長引けば、数年かかる可能性もあることです。

レスターにアプローチしているチームのほとんどが、来季に優勝争いに絡むことが濃厚なチームばかりで、勝つことに強い意欲をもつレスターが、若い選手の成長を待つ必要があるカブスを選ぶだろうか?という懸念が残ります。

それでもカブスが7年契約を提示すれば、それを払拭することは可能ですが、現時点ではその予定はなく、ある範囲を超えれば、ジェームズ・シールズにシフトすると見られています。

金額が全てではないと語っているレスターですが、カブスが獲得にこぎつけるためには、条件面で他球団を上回る必要がありそうです。

サンフランシスコ・ジャイアンツ

サンフランシスコ・ジャイアンツは、セイビアンGMに加えて、ブルース・ボウチー監督もアトランタにあるレスターの自宅を訪れて、交渉を行っています。

具体的な金額が提示されたかどうかは定かではありませんが、レスターはブルース・ボウチー監督から様々な話を聞き、感銘を受けていたと、交渉の状況に詳しい関係者からの話として、メディアで報じられています。

5年で3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げるなど野球への見識に優れ、人心掌握術に長ける、野球殿堂入りが確実な名将からの話は、レスターにとって興味深いものであったことは間違いありません。

それに加えて、ジャイアンツのティム・ハドソンとレスターは同じアトランタ在住ということもあり、非常に親しい間柄で、そのジャイアンツの交渉には同席しなかったものの、その後に電話を入れて、ジャイアンツへ勧誘したと報じられています。

さらにはジャイアンツの交渉を後押しする可能性がある出来事として、友人でレッドソックスで同僚だったジェイク・ピービ、デビッド・ロスが、レスターの大規模なホームパーティーに招待された時のことを、ボストン・グローブのニック・カファードが伝えています。

ジェイク・ピービは2013年はレッドソックスで、2014年はジャイアンツでチャンピオンリングを手にしたわけですが、その両チームの勝利へのアプローチの違いなどを、レスターに話したようです。

そしてデビッド・ロスは、ジャイアンツの捕手でリーダーでもあるバスター・ポージからメールで「レスターにジャイアンツのユニフォームを着てもらうために、自分にできることはないか?」と尋ねられたと話しています。

デビッド・ロスはそのようなメールがポージーからあったことくらいは、レスターにすでに伝えているかもしれません。

またジェイク・ピービは、捕手としてのバスター・ポージーの力量も高く評価していて、ジャイアンツのワールドシリーズ制覇について話をすれば、そのことも当然含まれますので、彼の捕手として能力については、レスターの耳に入っていると考えられます。

野球だけでなく、ビジネス運営もうまくいっているため経済力もあるジャイアンツで、金額は遜色のないものが提示できますので、これらの人間関係から流れてくる情報が大きな影響を与える可能性がありそうです。

マディソン・バムガーナーとジョン・レスターはワールドシリーズの成績が歴代でもトップ3です。バムガーナーが36イニング/防御率0.25が歴代1位、レスターが21イニング/防御率0.43で3位です。

この2人でローテのNO.1-2が形成できれば、ポストシーズンで大きなアドバンテージがあると考えられますので、ジャイアンツは連覇に向けての、これ以上ない補強となりそうです。

ロサンゼルス・ドジャース

ドジャースはザック・グレインキーと2018年までの長期契約を結んでいるものの、2015年シーズン終了後にその契約を破棄できるオプションを有しています。

現時点で、ドジャースの首脳陣は、その権利を行使する可能性が高いと見ているため、グレインキーのトレードも含めて検討していると考えられています。

つまり、クレイトン・カーショーとザック・グレインキーの2枚看板から、ジョン・レスターとの2枚看板に組み直すことを視野に入れているとされています。

新しく野球運営の社長となったアンドリュー・フリードマンは、レイズでGMを務めていたため、同じア・リーグ東地区のレッドソックスのレスターについては、詳しく知っていて、高くその力量を評価してます。

また、新しくGMとなったファラハーン・ザイディはアスレチックスでビリー・ビーンGMのアシスタントを務めていため、レスターとの関係もあります。

アスレチックスのチーム内では、レスターなしでは2014年はポストシーズンを逃していたと分析していて、レスターの力を大きく評価していました。そしてファラハーン・ザイディは「彼のファン」だもメディアによっては伝えています。

このようにドジャースはフロント陣がレスターを高く評価している上に、資金力が豊富なため、大金を出して競り勝つことは難しいことではありません。

ただ、このオフの動向を見ていると、あえてそうしない可能性があるとも考えられます。

ドジャースは、ラッセル・マーティンとアンドリュー・ミラーの争奪戦には参加していたものの、いずれも最高額を提示していません。

このように、必要な選手の獲得には動くものの、ある一定のラインを守り、湯水のごとくお金を注ぎこむような交渉はしていません。

たた、先ほど述べたようにグレインキーが2015年終了後にFAとなる可能性があることや、カーショーがポストシーズンでの成績が良くない(防5.12/WHIP1.24)こともあり、レスターは魅力的な選手ではありますので、マーティンやミラーとは異なり、お金を積んでくる可能性もあります。

ドジャースが本気になれば、最高額を提示すると予想されていますので、どこまで踏み込んでくるのかが注目されます。

ヤンキース/ブルージェイズ/カージナルス

球団名が不明だがレスターの獲得に動いているチームがあると報じられると、必ず名前があがるのがヤンキースです。

しかし、ニューヨーク・ポストなどの地元メディアはそれらの見解に関しては否定的です。

というのも、地元メディアの記者が複数のヤンキース幹部に接触しても、前向きな言葉は出てこない上に、ある幹部は「一度も名前が挙がったことがない」と述べているためです。

ブライアン・キャッシュマンGMも、年俸が高騰し、長期契約が必要なトップクラスの選手の獲得には否定的なため、やはり可能性は低そうです。

ブルージェイズは先発ローテの頭数は揃っているものの、真のエースと呼べる存在がいません。そしてJ.A.ハップを放出したことで、先発投手のだぶつきも軽減しました。

レスターを獲得できれば、2015年シーズン終了後にFAとなる年俸1900万ドルのマーク・バーリーや、2015年が1200万ドルで、2016年がチームオプションのR.A.ディッキーをトレードに出すこともで、レスターの年俸による予算への負担を抑えることができるため、可能性があると見られています。

ただ、熱心に交渉に入ろうとしている情報は現時点ではなく、あくまでも「関心があるという程度」と見られています。

カージナルスの先発ローテはシェルビー・ミラーをトレードに出したものの、アダム・ウェインライト、ランス・リン、ジョン・ラッキーと3枚が確定し、4番手と5番手をマイケル・ワカ、ハメイ・ガルシア、マルコ・ゴンザレス、カルロス・マルティネスらで争わせる予定です。

もう一人先発投手がいれば、より安定しますが、上記のように内部のオプションがないわけではなく、オーナーとGMともに選手の育成を重視していくと語っていますので、若い投手にチャンスを与える可能性が高いと考えられます。

それらの若い選手がうまく行かなかった場合には、2014年にジョン・ラッキーやジャスティン・マスターソンを獲得したように、トレード期限前に動くということを選択すると予想されます。

先発投手の補強も考えてはいるようですが、優先順位はブルペン強化のほうが高い状況で、レスター獲得の可能性はゼロではないものの、今の争奪戦にどこまで本気で参戦するかは疑問符がつく状態です。

これから1週間で、レスターの移籍先がより絞りこまれていくと予想されますが、基本的には、先にあげたレッドソックス、カブス、ジャイアンツ、ドジャースの4球団を中心とした争いとなりそうです。