ジーターとヤンキースの関係は良好ではない?デービッド・オルティスが微妙な関係を指摘

デレク・ジーターがマイアミ・マーリンズを買収した新しいオーナーグループの1人として、名を連ねることになりました。

ヤンキースのレジェンド的な存在であり、その背番号は永久欠番となったのですが、引退後のジーターは球団の主だった役職などにつくことはありませんでした。

どちらかと言えば、ヤンキースの動きから遠ざかった立場に身をおいた後にマーリンズのオーナーの一人となり、さらに最高経営責任者(CEO)となったことで、今後ヤンキースで何かしらの役職を担う可能性は低くなったといえる状況です。

そのヤンキースとジーターの関係について、元レッドソックスのプレイヤーで、現在はレッドソックスのフロントに関わりながら、FOXなどでアナリストを務めることもあるデビッド・オルティーズが言及しています。

“Things didn’t end up the way things should be,” he says of Rodriguez’s departure from the Yankees. “To be honest with you, there’s a problem between that organization and its players, I believe. I don’t even think Jeter is happy with them, you know what I’m saying? Now you would be like, hold on, Derek Jeter is not happy with the Yankees? What’s going on. Somebody needs to figure out what’s going on. I’ve been thinking: Wait a minute, how come the legends are not happy once they get out of town? I don’t know. But I’m happy with the Red Sox. I’ll tell you that.”

引用元:Sports Illustrated

デビッド・オルティーズはアレックス・ロドリゲスとヤンキースの引退までの流れ、そして引退後の扱いについて「物事があるべき方向に収束していかなかった。」と言及した後、さらにそれは「ジーターもそうだと思う」と述べています。

「率直に言って、球団組織とそのプレイヤーとの関係に問題が存在していると私は考えている。ジーターと彼らとの関係ですら、喜ばしい状態にあると私は考えていない。わかるかい?『チョット待ってくれ、ジーターとヤンキースの関係が良いものではないというのかい?』というような反応があるかもしれない。しかし、何が起こっているのかを解き明かす必要がある。私は『レジェンドがチームとその街を離れた後に、どうやって良い感情を抱かなくなるのだろうか?』と考え続けている。でも私にはわからない。ただ、私はレッドソックスとの関係に満足しているということは言える。」とオルティーズは話しています。

オルティーズの背番号34はジーターの2番と同様にチームの永久欠番となりました。オルティーズは今年の9月に、レッドソックスと長期に渡ってフロントに関連する職務を担う契約を結んでいます。しかし、ジーターはそうではありません。

「レッドソックスとともにあり続けたい」とオルティーズは話しています。しかし、ヤンキースのレジェンドはそうではないことがオルティーズにとっては不思議なことであり、ヤンキースとジーターの間に何かしらのしこりがあるのではないかと思いを巡らせているようです。

あくまでもオルティーズの思考の域を出ない話ではありますが、引退後にジーターがヤンキースとの距離を保ち続けていたことを考えると、このような考えは極端に的はずれなものとも言いきれません。

では、どのようなシコリがあるのかということになるのですが、そのことについてニューヨーク・ポストが言及しています。

ニューヨーク・ポストのダン・マーティン氏が以下のように伝えています。

As for Jeter, he was hurt by the team’s treatment of him during contract negotiations prior to the 2011 season, and that was never forgotten. When he announced his retirement on his Facebook page before his last season, the only member of the organization he gave advanced warning to was Steinbrenner.

「ジータは2010-2011シーズンオフの契約交渉で受けたヤンキースからの扱いに傷き、そのことを忘れることはなかった」と述べています。そしてヤンキースのフロントとの関係が良好とは言えなかった証拠として「ジーターが現役最終年の開幕前にFacebookで引退を発表した時、ヤンキースの首脳陣の中で事前にそのことを伝えられたのはハル・スタインブレナーだけだった」ことを伝えています。

では、その2010-2011シーズンオフの契約交渉とはどのようなものだったのか?ということになるのですが、以下は2010年のESPNの記事から引用です。

According to an official with knowledge of the contract, the guaranteed portion is $51 million over three years. There’s an $8 million player option for a fourth year. The guaranteed portion includes a $3 million buyout if Jeter were to decline the option for 2014. If he exercises it, he would earn a total of $56 million over the four seasons.
The option year could increase in value by as much as an additional $9 million based on incentives, which are defined as points. Jeter would get $1 million for each point he earns.

3年5100万ドルの契約で、4年目は800万ドルでジーター側が契約を更新できる選択権を有するオプションで合意しました。そのオプションはMVP投票でトップ6、ゴールドグラブ賞やシルバースラッガー賞獲得などをそれぞれ1ポイントとし、それらを獲得する度に100万ドルが上積みされるものだったようです。

この契約の何が問題だったかというジーターが希望した額や年数とはことなる上に、それまでの契約からの年俸減となったことでした。
ジーターの年俸は2007年から2009年は2000万ドル、2010年は2100万ドルだったのですが、2011年は1500万ドル、2012年は1600万ドル、2013年は1700万ドルという年俸で、そして4年目は選択権はあるものの条件を満たせなければ800万ドルしか保証されないというものでした。

2011年には37歳となること、2010年はその時点でキャリアワーストのシーズンで本塁打は10本、打率は.270、OPS.710に終わったことなどを、契約に反映させた結果ではあったのですが、これまでの実績を踏まえての評価を求めたジーターの心を傷つけたようです。

Jeter was asking for a four- to six-year deal in the area of $22 million to $24 million a year, and he and Close seemed surprised by what they considered a lowball offer from the Yankees. At one point, Close described the Yankees’ negotiating strategy as “baffling” and implied he felt his client should be treated as if he were Babe Ruth.

年数は4年から6年、年俸は2200万ドルから2400万ドル、つまり4年8800万ドルから6年1億4400万ドルの契約をジーターは求めたようですが、それとはかけ離れた提示に代理人のケーシー・クロースは驚き、ある時にはヤンキースの交渉戦略を「不可解」、「ジーターはベーブ・ルースのような扱いを受けるべきだ」とメディアに話すに至っています。

最終的な合意の時にはジーター、代理人のケーシー・クロース、ヤンキース側はハル・スタインブレナー、ランディ・レビン社長、ブライアン・キャッシュマンGMが顔を揃えたようですが、ジーター側が大きく譲歩するカタチでの決着で、その後にシコリを残してしまったようです。

ジーターは2017年5月の永久欠番のセレモニーに参加した後に、マイアミ・マーリンズの共同オーナーの一人となり10月にはCEOになりました。この一連の動きにデレク・ジーターのヤンキースへの気遣いと、複雑な思いがにじみ出ているのかもしれません。

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