堕ちたかつてのトッププロスペクト・・・ヘスス・モンテロが再び50試合の出場停止処分に

シアトル・マリナーズが低迷する期間が長期化している理由としてドラフト戦略の失敗、選手育成面での問題など様々なものがあるのですが、トレードの失敗が多いこともその一つです。

2010年にはベースボール・アメリカとベースボールプロスペクタスにMLB全体のプロスペクト(有望株)ランキングで4位、翌年の2011年には同3位になるなど、ペロスペクトの中のプロスペクトでした。

そして2011年にヤンキースでメジャー昇格した時には18試合で打率.328/本塁打4/打点12/出塁率.406/長打率.590/OPS.996という鮮烈な成績を残しました。

しかし、そのオフにはヤンキースがマイケル・ピネダとビセンテ・カンポスを獲得したトレードの交換要員として、ヘクター・ノエシとともにマリナーズへ移籍しました。

マリナーズは右の主砲として期待をかけて、2011年に171.0回で防御率3.74/9勝10敗とという成績を残していたマイケル・ピネダを放出に踏み切りました。

ところがマリナーズ移籍後のヘスス・モンテロはマイナーでは一定の成績を残したものの、メジャーでは209試合で打率.247/本塁打24/出塁率.285/長打率.383/OPS.668と結果を残せませんでした。

その4年間の間には体重オーバーでスプリングトレーニングに現れ球団幹部を激怒させたりなど、様々な問題を起こしていたのですが、その中でも一番落胆させたのは、2013年のバイオジェネシス・スキャンダルでした。

アレックス・ロドリゲス、ライアン・ブラウンらも絡む禁止薬物購入疑惑でしたが、ヘスス・モンテロもそれに絡んだ1人で、2013年8月から50試合の出場停止処分を受けました。

それでもマリナーズの当時のGMであるジャック・ズレンシックGMは自分で行ったトレードだったこともあり、ヘスス・モンテロに期待をかけ続けました。

しかし、2014年はメジャー6試合で打率.235/出塁率.235/長打率.412/OPS.647、2015年は38試合で打率.223/出塁率.250/長打率.411/OPS.661と結果を残せませんでした。

そこに追い打ちをかけたのがジャック・ズレンシックがチームを去ることになり、ジェリー・ディポトがGMに就任したことでした。

2016年のスプリングトレーニングではチャンスが与えられたものの、21試合38打席で打率.237/出塁率.256/長打率.289/OPS.546という成績に終わったため、マリナーズはメジャー枠から外すために3月28日にDFAしたました。

そのヘスス・モンテロの獲得意志を示したブルージェイズに移籍することになりました。

ブルージェイズは2014年10月にマリナーズがウェーバーにかけたジャスティン・スモークを拾い、メジャーで起用したのですが、バックアップの一塁手、指名打者として一定の成績をおさめました。

マリナーズを離れた後に成績を上げる例は珍しくはなく、今年はブラッド・ミラーが打率.247/本塁打30/打点81/出塁率.304/長打率.490と、評価されていた打力を開花させました。

そのような例があるためブルージェイズでの開花が期待されましたが、ブルージェイズの一塁、指名打者の層を破るまでには至りませんでした。

それでも3Aバッファローでのみの出場ではありましたが、126試合で打率.317/本塁打11/打点60/出塁率.349/長打率.438/OPS.787と一定の成績をおさめていました。

エドウィン・エンカーナシオン、ホセ・バティスタらがFAとなることもあり、来季にはチャンスがあるかと思われましたが、再び禁止薬物の使用で出場停止処分を受けました。使用したのはジメチルブチルアミンという刺激物で、これがマイナーリーグのポリシーに違反するものだったようです。

すでにマイナーリーグは終わっているため、この50試合出場停止は来季に課されることになります。ただ、現時点ではブルージェイズは彼をリリースすることなく、様子を見ることを選ぶだろうと予想されています。

かつてのトッププロスペクトがこのまま野球界を去ることになるのか、それとも再びメジャーのグラウンドに立てるのか注目されます。

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