マリナーズはヘスス・モンテロをあきらめていない!かつてのトッププロスペクトに再度チャンスが与えられることに

Seattle Mariners Top Catch

2013年はバイオジェネシスからの禁止薬物問題に絡み50試合の出場停止を受け、さらには2014年のスプリングトレーニングには235ポンド(約106.5キロ)に調整してくることを課されていたにも関わらず、40パウンド(18.1キロ)もオーバーしてスプリングトレーニングに現れ、ズレンシックGMら球団幹部を落胆させました。

さらに2014年シーズン中にはチームのスカウトと口論になり、最終的には制限リストに入ったままでシーズンを終えるなど、かつてのトッププロスペクトは、フィールドのパフォーマンス以外のところで注目を集めていました。

しかし、マリナーズはヘスス・モンテロを諦めることなく、シーズン終了後にアリゾナ州のピオリアにある球団のトレーニング施設で、トレーナーをつけてのトレーニングを課しました。

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20キロ近くの減量に成功し期待を集めつつあるモンテロ

そのヘスス・モンテロですが、課されたプログラムに真剣に取り組んだ結果、スプリングトレーニングを迎える1ヶ月も前にした時点で、すでに体重を設定された235ポンド(約106.5キロ)に落としていると、ジャック・ズレンシックGMが会見で明らかにしました。

ジャック・ズレンシックGMは「現時点での彼への期待は大きいものではない」とは述べているものの、ヤンキースでヘスス・モンテロがメジャー昇格してきた時の様子を知るロビンソン・カノの見解を明らかにして、ポジティブな見通しをもっていることを示唆しています。

ズレンシックGMが、ロビンソン・カノに昨年の秋ごろに、「あなたは20歳のモンテロがマイナーから昇格してきた時、ヤンキースのダグアウトにいた。ベテラン選手として彼についてどう思ったか」と尋ねたところ、カノは「ジャック、「この男は右中間に打てるし、ジャレッド・ウィーバーからレフトに本塁打を打った!この男はまだ20歳で、怪物だ。私たちは将来的に30-40本塁打を打てる男を味方にした。』と私たちは感じた。」と答えたそうです。


そしてズレンシックGMは、「私たちは彼を諦めたことはないし、たくさんのエネルギーを注いできたので、彼には成功して欲しい。彼にはそのチャンスが与えられることになるだろう」と話し、スプリングトレーニングで多くのチャンスを与えることを示唆しました。

また、マイナーリーグコーディネーターのクリス・グウィンは、「身体が軽くなったことで、動きが良くなり、必要とされる動きをこなせるようになっている。彼がどれだけやれるのか目にするのが待ち遠しい」と、アリゾナでモンテロのワークアウトをチェックした感想を述べ、スプリングトレーニングでは一塁に取り組み、それがうまくいかない場合には指名打者として起用されることになるとの見通しを語りました。

マリナーズが投手12名、野手13名という構成を選択した場合にはベンチに野手4人をおく構成となるのですが、通常は捕手、ユーティリティプレーヤー、外野手2人となります。

マリナーズはファーストにローガン・モリソン、指名打者にはネルソン・クルーズといるため、ポジションが埋まり、守備に難があるヘスス・モンテロがベンチ要員として開幕ロースターに入る可能性は低い状況ではあります。

しかし、モリソンには故障の不安があり、ユーティリティのウィリー・ブルームクイストは足首の手術を受けて開幕に間に合うか微妙なため、ヘスス・モンテロは一塁と指名打者のバックアップの有力候補の1人とは考えられているようです。

2010年から2012年にかけては紛れもなくメジャー全体のトッププロスペクトだったヘスス・モンテロ

ヘスス・モンテロは2010年から2012年シーズンでは、MLB全体でも有望視されていたトッププロスペクトでした。

ベースボールアメリカによる2010年から2012年のプロスペクトランキングトップ10は以下のとおりとなっています。

【2010年】
1. ジェイソン・ヘイワード(ATL)
2. スティーブン・ストラスバーグ(WSH)
3. ジャンカルロ・スタントン(MIA)
>4. ヘスス・モンテロ(NYY)
5. ブライアン・マティス(BAL)
6. デスモンド・ジェニングス(TB)
7. バスター・ポージー(SF)
8. ペドロ・アルバレス(PIT)
9. ネフタリ・フェリス(TEX)
10. カルロス・サンタナ(CLE)

【2011年】
1. ブライス・ハーパー(WSH)
2. マイク・トラウト(LAA)
>3. ヘスス・モンテロ(NYY)
4. ドモニク・ブラウン(PHI)
5. フリオ・テヘラン(ATL)
6. ジェレミー・ヘリクソン(TB)
7. アロルディス・チャップマン
8. エリック・ホズマー(KC)
9. マイク・ムスタカス(KC)
10. ウィル・マイヤーズ(KC)

【2012年】
1. ブライス・ハーパー(WSH)
2. マット・ムーア(TB)
3. マイク・トラウト(LAA)
4. ダルビッシュ有(TEX)
5. フリオ・テヘラン(ATL)
>6. ヘスス・モンテロ(SEA)
7. ジュリクソン・プロファー(TEX)
8. シェルビー・ミラー(STL)
9. トレバー・バウアー(ARI)
10. ディラン・バンディ(BAL)

ヘスス・モンテロのベースボールアメリカによるプロスペクトランキングでは、2010年がMLB全体で4位、2011年は同3位、2012年は同6位です。

さらにベースボールプロスペクタスのランキングでも2010年がMLB全体で4位、2011年が同3位、2012年が同7位と、紛れもなくメジャー全体で将来が有望視されていたトッププロスペクトでした。

上記のリストの中に出ている選手のほとんどが、現時点でメジャーでの実績を残している、もしくは残し始めていますので、ベースボールアメリカの選手評価の精度の高さを感じざるを得ません。

特に2011年にはブライス・ハーパー、マイク・トラウトと並んでトップ3にランクしていたことを考えると、2012年の打率.260/本塁打15/打点62/出塁率.298/長打率.386だけというのは、物足りないものがあります。

マリナーズはスプリングトレーニングでは、一塁候補として2Aと3Aのマイナー131試合で打率.297/本塁打31/打点111/出塁率.360長打率.552を記録したD.J.ピーターソンと、1Aと2Aの合計138試合で打率.295/本塁打20/打点103/出塁率.363/長打率.507という成績を残したパトリック・キブラハンも試す予定だと報じられています。

そのためヘスス・モンテロにとって、今年のスプリングトレーニングは、今まで以上に重要なものとなります。

また、マリナーズにとっても、最低でも2012年レベルの数字を残してくれれば、貴重な右打者として計算できますので、その内容と結果はより重要です。

ヘスス・モンテロは、2014年シーズンもAAAでは97試合で打率.286/本塁打16/打点74/出塁率.350/長打率.489/OPS.839とそれなりの数字を残してますので、今年のスプリングトレーニングでのパフォーマンスに注目が集まりそうです。