ジェームズ・パクストンがトレード市場で高く評価される理由とは?

マリナーズはロースターの「リ・イマジネーション」のため、エドウィン・ディアス、ミッチ・ハニガー、マルコ・ゴンザレスの3人以外はトレードに応じる姿勢となっています。

ただ、高額の契約や低パフォーマンスなどを理由に、多くの球団が欲しがるような選手が多くはありません。そのマリナーズにあって最も市場価値が高いのがジェームズ・パクストンです。

シアトル・マリナーズのジェリー・ディポトGMは、シーズンオフ当初に「再建」を否定した際に、ミッチ・ハニガー、エドウィン・ディアス、マルコ・ゴ...

すでにヤンキース、アストロズなど多くの球団が関心を示す争奪戦になっているのですが、なぜトレード市場で高く評価され、魅力的な選手となっているのかについてタコマ・ニュース・トリビューンのT.J.コッテリル氏が分析しています。

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移籍市場で最も関心を持たれる投手の一人に

以下はコッテリル氏の記事からの引用です。

(Paxton) turned 30 a week ago. He has two years of club control remaining, but Scott Boras clients such as Paxton are noted for rarely signing contract extensions – and he’s projected to make $9 million in arbitration next season.

パクストンは11月6日で30歳となりましたが、フリーエージェントまで2年間はチームがコントロールできること、代理人はスコット・ボラス氏が務めていることもあり、契約延長を成立させるのは容易ではないこと、年俸調停権を有する来季は900万ドル前後が予想されていることなどが伝えられています。

In a market that is weak on starting pitchers, Paxton becomes one of the most coveted starting targets because he comes with two years and doesn’t come with a free-agent price tag.

フリーエージェント市場はリリーフ投手は豊富であるものの、先発投手はパトリック・コービン、ダラス・カイケル、チャーリー・モートン、ネイサン・イオバルディがトップクラスという状態で、質と量ともに不足しています。

フリーエージェントの先発投手の供給が乏しいことがベースとなり、そこにフリーエージェント投手のような高額の年俸が必要ではなく、2年間のコントロールが残ることが、市場で最もニーズのある投手となっている理由だとコッテリル氏は説明してます。

Paxton’s strikeouts-per-nine-innings rate of 11.7 this past season was the fourth-highest among starters in MLB, just behind Gerrit Cole (12.4), Max Scherzer (12.2) and Justin Verlander (12.2). That’s why Paxton’s been linked most to contenders so far.

ジェームズ・パクストンの評価が高い理由は、先に上げたような契約、年俸、市場の動向だけではなく、大前提として投手の能力が優れているためです。奪三振率11.7は先発投手としては両リーグで4番目に高い数字で、ゲリット・コールの12.4、マックス・シャーザーの12.2、ジャスティン・バーランダーの12.2に続くものとなっています。

左腕でこれだけ多く三振を奪える先発投手であることが、市場価値をより高めることにつながっています。

That $9 million Paxton will likely make in arbitration is a sizeable chunk for the Mariners, but he’d be a big bargain for teams like the Astros and Yankees looking at the free-agent market, where pitchers like (Patrick) Corbin and (Dallas) Keuchel are going to get multi-year contracts in the realm of $18 million per year.

900万ドルのパクストンの年俸は、すでに予算オーバー気味のマリナーズにとっては小さくない負担です。しかし、ヤンキースやアストロズのようにパトリック・コービン、ダラス・カイケルといった、複数年契約で1800万ドル平均が必要となるようなFA投手の獲得を模索しているチームにとっては、バーゲン価格となります。

まとめると、奪三振率が高いという投手としての能力そのものが高いこと、年俸が900万ドルと格安であること、2年間はチームがコントロールできること、フリーエージェント市場の先発投手が豊富でないこと、などが相まって、ジェームズ・パクストンの市場価値を高めているということです。

興味深いのはゲリット・コール、チャーリー・モートンの能力を最大限に引き出し、ジャスティン・バーランダーのキャリアを復活させたアストロズが興味を示していることです。

メジャーでもトップレベルのデータ解析でチームを強化してきているアストロズのため、今残している成績(2018年:防御率3.42/奪三振率11.7)よりも、さらに圧倒的な投手になると見込んでいる可能性があります。

マリナーズにとってはジェームズ・パクストンのトレードによるリターンの質と量が、2019年のみならず、これから数年にわたるロースター編成に影響を与える可能性があります。マリナーズのジェリー・ディポトGMは、早い売り買いに定評はありますが、高い価格で売り切ったという印象はあまりありません。

ディポトGMが高い価格で売り切れるのか注目されます。

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