ヤンキースはエルズベリーをどうする?「大型契約の交換トレード」も選択肢か

New York Yankees Top Catch

ニューヨーク・ヤンキースはウェーバー公示なしのトレード期限まで、残り1週間あまりとなった段階で、ジャコビー・エルズベリーをレギュラーとして起用する方針ではなくなったことを明らかにしました。

【関連記事】ジャコビー・エルズベリーが2100万ドルのベンチ要員に・・・ジラルディ監督が本人に伝達

気になるのは今後のジャコビー・エルズベリーの処遇です。

スポンサードリンク

クリント・フレイジャーが好調で、攻守においてプロスペクトして評価されてきた片鱗を見せている今、3Aに降格させるのは惜しいものがあります。しかし、アーロン・ヒックスが戻ってきた場合には、フレイジャーを3Aに落とすか、それともエルズベリーをロースターから外すかを検討する必要に迫られます。

しかし、7年1億5300万ドルに8年目のオプションにバイアウト500万ドルが設定されているため、残る契約はさらに膨れ上がり、容易には切り捨てることができないものとなっています。

エルズベリーの残契約についてESPNのジェリー・クランシック氏が以下のように説明しています。

Under the terms of Ellsbury’s deal, he is owed $21.2 million this year and for each of the next three years, with a buyout of $5 million on an option for 2021 — a total of approximately $77 million.

年俸が2120万ドルが3年分で6360万ドル、今季の年俸分の残りが900万ドル弱、2021年オプションを破棄する際のバイアウトを合計した500万ドルがあるため、合計で7700万ドル前後の負担が残っている状態だと、クランシック氏は説明しています。

その上で、クランシック氏は以下のように述べています。

So the challenge for the Yankees could be in trying to identify clubs with expensive players in similar situations, and to find a landing spot for which Ellsbury would waive his no-trade clause. The Yankees’ leverage is the lineup card: If Ellsbury wants to play regularly, he may need to go elsewhere.

「ヤンキースが取り組むことになるのは、エルズベリーと同様の状況にある高額契約が残る選手を抱えていて、なおかつエルズベリーがトレード拒否権を放棄するチームを見つけること」だと、クランシック氏は述べています。

ジャコビー・エルズベリーは「全球団へのトレード拒否権」を有しているため、全てのトレードの成立には本人の同意が必要となっています。そのためエルズベリーが納得する移籍先を見つける必要があります。

エルズベリーが拒否権を放棄する決断を後押しする役割を果すのが、現在の「レギュラーから外す」という措置です。エルズベリーがレギュラーとして多くの試合に出たいのであれば、他球団に移籍するほうが確率が高まります。その現実がエルズベリーが拒否権を破棄する強い動機につながる可能性は十分にあります。

今季のジャコビー・エルズベリーは打率.249/本塁打4/打点17/出塁率.324/長打率.360/盗塁12という成績です。良い成績とは言えないのですが、脳しんとうで離脱する前には打率.281/出塁率.349/長打率.422/OPS.771、8盗塁とギリギリ及第点のラインにはいました。

現在も盗塁成功率は85.71%(12/14)と悪くありませんので、本人が他のチームで出場機会を望むことは十分に可能性があることです。

そうなると重要になるのは、ヤンキースがジャコビー・エルズベリーの大型契約と交換できるような、大型契約を抱えているチームを見つけることになります。

スポンサーリンク

ジェリー・クランシック氏は以下のような選手が、具体的な候補として可能性があると言及しています。年残契約は今季分は含まず来季以降の金額を記載しています。

  • ジェフ・サマージャ(ジャイアンツ・先発投手・3年5940万ドル)
  • ジョニー・クエト(ジャイアンツ・先発投手・4年8900万ドル)
  • ジョーダン・ジマーマン(タイガース・先発投手・3年7400万ドル)
  • ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ・外野手・10年2億8500万ドル)
  • ロビンソン・カノ(マリナーズ・二塁手・6年1億4400万ドル)
  • ジャスティン・バーランダー(タイガース・先発投手・2年5600万ドル)

ジェフ・サマージャとの交換であれば、契約に差額があるのため、それをヤンキースが負担し、ハイレベルではないプロスペクトをセットにしてトレード成立の可能性が考えられます。ヤンキースはサバシア、ピネダが今季終了後にFAとなるため、経験のある先発投手を必要としています。フライボールピッチャーであることは懸念されますが、エルズベリーよりも必要を満たせる選手だとクランシック氏は述べています。

ジャイアンツのジョニー・クエトは今季終了後にFAを選択できる権利を有しています。ただ、今季は19試合で防御率4.59と良くないため、オプションを行使しない可能性が高くなっています。もしトレードが成立するとすれば、エルズベリーよりもクエトの方が高額なため、ジャイアンツがある程度を負担することが考えられます。ヤンキースからすると必要なベテランの先発投手を獲得できることになりますし、ジャイアンツは外野手の編成に困っていますが、来季は再び勝負をかける方針で、ベテランも積極的に起用してきているため可能性がありそうです。

タイガースも処置に困っているのがジョーダン・ジマーマンで、今季は19試合で防御率5.81と低迷しています。残契約自体はエルズベリーと大差がありませんので、バランスは悪くないのですが、ヤンキースが必要としている先発ローテの一角として機能するかには不安が残ります。ただ、フレイジャーやヒックスをブロックするエルズベリーよりも使いみちがあるとも言えますし、ヤンキースが再生できると判断した場合には動くこともあるかもしれません。

ジャンカルロ・スタントンは、球団売却が終わって、新オーナーの決断によって方向性が決まると見られています。そのためトレード期限前に動きはないと見られていますが、一部メディアはヤンキースがマーリンズにスタントンについて問い合わせたとも報じています。

ロビンソン・カノはマリナーズが年俸総額を削減したいと決断した場合にとクランシック氏は限定しています。現状では少なくとも来季まではチーム解体をするような動きはしないスタンスをジェリー・ディポトGMが見せているため、実現性は低そうです。

意外と可能性として否定出来ないのがジャスティン・バーランダーではないかと思われます。契約期間の違いはありますが、金銭的な負担は大差がありません。デトロイト・タイガースがバーランダーの2800万ドルの年俸の一部を負担し、エルズベリーの2120万ドルよりも低くなるようにした場合には実現の可能性がありそうです。その場合には、ヤンキースがある程度の質のプロスペクトをエルズベリーとパッケージにする必要がありそうです。

環境を変えることでキャリアを復活させるというケースもなくはありません。外野手に関してはハイレベルからローレベルまでプロスペクトを多く抱えているヤンキースです。それならばエルズベリーと同程度の大型契約を残している先発投手などを獲得した方が、ロースターのバランスは良くなります。

ヒックスの復帰のタイミングが一つの目安となりますので、ヤンキースのフロントがどのような動きを選択するのか注目されます。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ