イバン・ノバへ3年3600万ドルのオファーか!FA市場の先発投手不足で価格が高騰中

イバン・ノバがトレード期限前にパイレーツに移籍した時点での成績は97回1/3を投げて、防御率4.90/奪三振75/WHIP1.36というお世辞にも良いとは言えない成績でした。

先発に完全に固定されるほどの信頼はヤンキースの首脳陣から得られず、ブルペンでの起用もあったイバン・ノバでしたが、トレード期限前にポストシーズンに向けての補強としてパイレーツに求められ移籍することになりました。

その時点では大きな期待ができそうにない状態だったのですが、投手再生の手腕に優れるパイレーツによって、急激に成績を向上させました。

イバン・ノバのシーズン別の成績は以下の表のとおりとなっています。

ivan-nova-stats-2016

イバン・ノバのキャリアベストのシーズンは165回1/3を投げて、防御率3.70/16勝4敗/奪三振98/WHIP1.33という数字を残した2011年です。

その後は先発ローテの一角として、毎年のように期待されながらもフルシーズンを投げることも2012年を最後になくなってしまいました。

ですが、パイレーツ移籍後には11試合64回2/3を投げて、防御率3.06/5勝2敗/だty三振52/WHIP1.10、3回も完投しました。特筆すべきは奪三振率に大きな変化はなかったものの、制球面で向上し、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は0.4と一気に改善されました。

パイレーツの投手コーチであるレイ・シーレイジはスカウティング、分析、ビデオを使った指導で高い評価を得ていて、これまでもA.J.バーネット、フランシスコ・リリアーノ、エディンソン・ボルケス、J.A.ハップといった、一旦は見切りをつけられた投手を活躍させてきています。

そのレイ・シーレイジ投手コーチが、イバン・ノバに対して、投球フォームでは投げる時にアゴを引いて、腕がより自然な軌道をとおるように目標に対して目を向けるようにすること、配球では早い段階でカーブボールを使わないことなどをアドバイスした結果、イバン・ノバも見事に活躍することができました。

パイレーツ移籍後に活躍した結果、エディンソン・ボルケスは2年2000万ドル、J.A.ハップは3年3600万ドルという契約を手にして他球団に移籍ました。

そのためイバン・ノバもそうなる可能性があったのですが、パイレーツは同じ轍を踏まないようにシーズン中から契約延長を働きかけたのですが、代理人側が5年7000万ドルという大型契約を要求したため、合意にいたることはありませんでした。

このオフのFA市場の先発投手不足を見越しての強気の要求でしたが、さすがに法外な設定だったようで、現在オファーされている条件はそれには遠く及ばないものとなっているようです。

MLB Netwrok RadioのTwitterアカウトトが以下のように伝えています。

イバン・ノバはJ.A.ハップと同程度の3年3600万ドル程度の契約を手にすることになるだろうとEPSNのジム・ボウデン氏が予測していたのですが、ノバの代理人を務めるグレッグ・ジェンスキー(Greg Genske)氏がMLB Netwrok Radioのインタビューで、「そのあたりの金額を提示されている」と話したそうです。

この契約では1年平均で1200万ドルとなるのですが、これまでのメジャーのキャリアで手にしてきた金額が1300万ドル程度のため、大幅な年俸アップとなります。

しかも、2016年の11試合は良かったものの、キャリア通算では防御率4.30、守備の影響を排除した投手の実力を示す疑似防御率のFIP(Fielding Independent Pitching)は4.26と、先発投手としては完全に4番手、5番手レベルです。

さらに故障がちでフルシーズンを投げることができていませんし、200イニングを越えたこともありません。

FA市場に先発投手が揃っているときであれば、エディンソン・ボルケスが手にした2年2000万ドルくらいが適正価格になると考えられます。

しかし、このオフの需要と供給のバランスの悪さゆえに、価値が高騰し3年3600万ドルという条件がすでに提示されています。

ジェレミー・ヘリクソンがクオリファイング・オファーを提示され、それ受諾したことによって、人材不足だったFA市場はさらに層が薄くなり、トップクラスとして残るのはリッチ・ヒルくらいとなっています。

それでもこれまでの故障と成績を考えれば、獲得にはかなりのリスクが伴います。

ただ、イバン・ノバを評価して獲得し、再生させたパイレーツにとっては、そうではないかもしれません。パイレーツはリリアーノを再生させた後、3年3900万ドルで再契約していますので、イバン・ノバに3年3600万ドルを提示している可能性もあります。

強気に出過ぎたことで多くのチームから敬遠されてしまい交渉が進まず、それらのチームがトレードで補強してしまった結果、需要が少なくなり安く買い叩かれるというケースもあります。

イバン・ノバ側は欲張りすぎずに、早めのタイミングで決断することも必要になりそうです。

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