イバン・ノバが5年7000万ドル(71億円)を要求か!手薄なFA市場をバックに強気な姿勢

イバン・ノバはヤンキースからパイレーツにトレード期限直前に移籍しました。

その当時のイバン・ノバの成績は97.1回で防御率4.90、WHIP1.36という成績だったため、ヤンキースは大きな見返りを手にすることはなく、パイレーツ側にとっても先発ローテの5番手クラスの期待値でした。

しかし、パイレーツに移籍後に投手の再生に優れるパイレーツ、特にレイ・シーレイジ投手コーチとの出会いにより、成績を急上昇させたため、今年のオフのFA市場の先発投手ではトップクラスの評価を得るほどになりました。

イバン・ノバの移籍後のパイレーツでの成績は9試合55.1回で防御率2.93/4勝0敗/WHIP1.07で、2回も完投するなど別人のような活躍を見せています。

レイ・シーレイジ投手コーチはスカウティング、分析、ビデオを使った指導などにより投手を再生させることで高い評価を得ています。

そのレイ・シーレイジはなぜイバン・ノバが再生したのかについて、ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン記者に以下のように明かしています。

以下は8月30日付けの”This Ivan Nova cure eluded the Yankees — and now he’ll cash in”という記事からの引用です。

Searage said Nova has been a willing pupil who is now working at PNC Park, “one of the last pitcher-friendly ballparks. He comes from Yankee Stadium and the fishbowl. I think here he can just be comfortable and compete.”
Searage described “tweaks” to Nova, such as keeping his chin down during his delivery and his eyes on the target to better allow his arm to follow a natural path, plus getting him not to start his curveball too soon in his delivery. Those subtleties helped Nova emerge as one of the majors’ best pitchers in August.

打者有利のヤンキースタジアムから投手有利のPNCパークに本拠地が変わり、それに対してイバン・ノバが心地よく感じていて、積極的な投球ができていること。

そして投球フォームでは投げる時にアゴを引いて、腕がより自然な軌道をとおるように目標に対して目を向けるようにすること、配球では早い段階でカーブボールを使わないことなどをアドバイスし、それがイバン・ノバが8月にMLBでベストの投手の1人になることを助けたとのことです。

これまでパイレーツはフランシスコ・リリアーノ、エディンソン・ボルケス、AJバーネット、JAハップらを再生してきた実績があります。

エディンソン・ボルケスは2013年に防御率5.71でしたが、2014年にパイレーツで防御率3.07、13勝7敗という好成績で2年2000万ドルの契約を手にし、さらにロイヤルズのワールドシリーズ制覇に貢献しました。

JAハップはマリナーズから2015年のトレード期限前に移籍後、防御率1.85/7勝2敗という素晴らしい成績を残して、3年3600万ドルを手にして、今年はサイヤング賞候補に上がる活躍をしています。

このようにレイ・シーレイジによって再生された投手は、パイレーツ在籍時だけでなく、移籍後も活躍するケースがあり、イバン・ノバにも同様の活躍が期待できるのではないかとの見方があるようです。

今年のFA市場は37歳になるリッチ・ヒル、CCサバシア、RAディッキー、コルビー・ルイスら年齢の高い投手が上位になり、比較的若い投手としてジェレミー・ヘリクソン、ダグ・フィスターとなっています。

このようなFA市場の状況は来季開幕を30歳で迎えるイバン・ノバをより魅力的なものとしていて、ボルケスとハップが手にした金額を目安にしたような契約を手にすることになると予想されていました。

しかし、イバン・ノバ側はかなり強気なようです。

パイレーツはJAハップ、エディンソン・ボルケスらを再生させては流出ということを繰り返したこともあってか、イバン・ノバとの契約延長にすでに取り組んでいると地元メディアが伝えています。

地元紙のPittsburgh Post-Gazetteは、すでにパイレーツ側から2度具体的なオファーを提示したようですが、イバン・ノバの代理人は5年7000万ドルを要求して拒否したと、関係者からの情報として伝えています。

イバン・ノバがメジャーで手にした年俸の総額は今年の410万ドルを含めても810万ドル程度なのですが、それを大きく上回る1年平均1400万ドルを要求し、なおかつ34歳までの契約を求めていることになります。

通常であれば、キャリア通算の防御率が4.30、FIP(Fielding Independent Pitching)が4.28という投手が要求する額ではないのですが、今年のFA市場の人材の薄さがイバン・ノバ側の強気な姿勢につながっています。

シーズン途中に移籍したことによりクオリファイング・オファーの対象外となっていますので、制約がない状態で交渉ができることも、その強気さを後押ししています。

ヤンキースから先発ローテに必要ないと判断された投手が数カ月後には大金を手にすることになるのか、シーズンオフに向けて興味深い動きの一つとなりそうです。

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