インディアンスがマイク・ナポリとマイナー契約!ポジションがないのに合意した理由とは?

Cleveland Indians Top Catch

マイク・ナポリは2016年に打率.239/出塁率.335/長打率.465/OPS.800、34本塁打、101打点と活躍し、クラブハウスでもポジティブな影響を与え、インディアンスのワールドシリーズ制覇寸前までの躍進を支えました。

しかし、シーズンオフのFA市場は長距離砲には厳しい状態で、レンジャーズと1年600万ドル、2年目は1100万ドルの設定もレンジャーズ側に選択権があるオプションで、破棄された場合に250万ドルのバイアウトを受け取る内容で合意しました。

オプションを行使された場合には2年1700万ドルに達する契約ではあったのですが、2016年の年俸700万ドルからの微増にとどまる金額でした。

他に2年契約を保証する球団もあったのですが、レンジャーズでプレーしたいと低い条件を飲んで契約したのですが、オプションが行使されなかたため、1年でFA市場に戻ることになりました。

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インディアンスとマイナー契約も空きポジションはない

マイク・ナポリの2017年は29本塁打を打ったものの、打率.193/出塁率.285/長打率.428/OPS.713と安定性を欠いたことで、オプションが破棄されてしまいましたので、FA市場での評価も高まらない状態が続いていました。

しかし、 36歳のシーズンも現役続行に強い意欲を見えていたため、選手会の開催するスプリングトレーニングに参加する予定となっていたのですが、古巣のインディアンスがマイナー契約ではありますがマイク・ナポリに手を差し伸べました。

MLB公式サイトでインディアンスをカバーしているジョーダン・バティスタン氏がマイナー契約でマイク・ナポリと合意したことを伝えています。

条件面についてはファンラグスポーツのジョン・ヘイマン氏が以下のように伝えています。

メジャーロースターを勝ち取った場合にはベースサラリーが175万ドル、出来高が325万ドルとなり、最大で1年500万ドルの契約になる内容で合意したとのことです。

ただ、現実的には故障者が出ない限り開幕ロースターに入るのは難しい状況です。指名打者にはエドウィン・エンカーナシオン、一塁には新たに2年1600万ドルで契約したヨンダー・アロンソがいます。

インディアンスは投手陣の柔軟な起用を武器としていることもあり、通常の野手13人、投手12人(先発5・リリーフ7)ではなく、野手12人、投手13人(先発5・リリーフ8)の編成を採用する方針です。

そのため野手の控えは3人となり、さらにそれらの選手には複数のポジションを守れることが要求されます。すでに開幕ロースターに入ることが有力なのは捕手の控えであるヤン・ゴームス、内外野を守れるスーパーユーティリティのエリック・ゴンザレス、外野の3つのポジションが守れるブランドン・ガイヤーの3人です。

一塁、指名打者がポジションのマイク・ナポリには枠がない状態です。もちろん故障者が出た時の保険にはなるというメリットはあるのですが、インディアンスにとってそれ以上の目的があることが明かされています。

インディアンスのマイク・ナポリへのリスペクトが最大の理由

以下はクリーブランド・コムのポール・ホイネス氏の記事からの引用です。

Manager Terry Francona, before news of the deal surfaced, talked to Edwin Encarnacion and Yonder Alonso and told them Napoli was not coming to Goodyear, Ariz., to take their job. The Indians just felt Napoli deserved to get out of the player’s association training camp for unsigned free agents in Bradenton, Fla., so teams could get a real look at what the 36-year-old first baseman-DH has left.

『テリー・フランコーナ監督は、この契約のニュースが流れる前に、エドウィン・エンカーナシオンとヨンダー・アロンソの2人に「ナポリはインディアンスのキャンプに彼らのポジションを奪うためにくるのではない」と話した』と伝えられています。

エドウィン・エンカーナシオンとヨンダー・アロンソの2人にポジションを約束し、マイク・ナポリは選択肢として考えていないことを明確に伝えていることになります。

では、なぜ不要な選手を獲得したのかということになるのですが、『インディアンスは、選手会が未契約のFA選手のために開催するキャンプに、マイク・ナポリが参加する必要がなくなるようにし、他チームが36歳のマイク・ナポリにとれだけの力が残っているのかをしっかりと見れるような機会を作るため』に契約を提示したようです。

フランコーナー監督は以下のように話しています。

“It’s a situation where a player that is universally respected in our organization, and in our opinion, shouldn’t be in that camp in Bradenton, Fla.,” Francona told reporters in Goodyear, Ariz. “He wanted a chance to be in a major-league camp. There’s a decent chance that we’re going to get him ready to go to another team and help beat us.

『私の個人的な見解ではあるが、私たちの球団内部の人から広くリスペクトされているプレイヤーが、選手会のキャンプに参加するような状況にすべきではない。彼はメジャーリーグのキャンプに参加するチャンスを求めている。他チームと契約し、私たちのチームに勝つことに貢献する準備ができる適切な機会を、私たちは提供できる』

“Saying that, we all felt he deserved it. He’s such a pro, so special to us. Certainly, if there’s an injury (he could help us). I’m just laying it out as honest as I can. It’s a very unique situation, but he’s a very unique person.”

『私たちは彼がそれに値するプレイヤーだと感じている。彼は素晴らしいプロで、私たちにとって特別な存在だ。もちろん故障者が出れば、彼は私たちを助けてくるだろう。私はただ、できる限りありのままに伝えているだけだ。とてもユニークな状況だが、彼もユニークな人間だ』

インディアンスもあらかじめマイク・ナポリにはポジションがないことを伝え、たとえ打率.500をスプリングトレーニングで記録しても、故障者が出ない限り開幕ロースターには入れないことを伝えています。

それはマイク・ナポリに変な期待を持たせて落胆させてしまったり、関係性を悪いものにはしたくないとのインディアンス側の配慮があったため、あえて率直に本人に伝えられたようです。

インディアンスは、ワールドシリーズを狙えるようなチームになる上で、マイク・ナポリが大きな役割を果たしてくれたことに感謝していて、その貢献した選手がメジャーでプレーできるようにアシストするために、契約を提示したということです。

マイク・ナポリはそれを知っているためポジションがないことは承知でありながらも、メジャーリーグのキャンプに参加できることを喜んで、インディアンスのオファーを受け入れたようです。

3月以降も未契約で、その後に契約したFA選手はあまり良い成績を残せていないというデータが残っています。特にシーズン開幕までずれ込んでしまった場合には、中途半端な成績に終わり、その後のキャリアにも影響を与えているケースが少なくありません。

2月のギリギリの段階ではありますが、インディアンスが手を差し伸べたことで、マイク・ナポリがシーズン開幕に向けて、メジャークラスの投手を相手に実戦で調整ができるようになったのは朗報です。すでにインディアンスの選手たちは一緒にいることが短期間になる可能性が高いことを承知の上で、クラブハウスでともに過ごせることに歓迎の声をあげていますので、準備する環境としてはベストと言えます。

マイク・ナポリはクラブハウスでポジティブな影響を与える選手として名を知られています。
エンゼルス、レンジャーズ、レッドソックス、インディアンスと所属した全ての球団で地区優勝を果たし、ポストシーズンには8回進出して通算66試合に出場、ワールドシリーズ進出は3回、という経験な優勝請負人でもあります。

スプリングトレーニングで結果を残せば、それらの経験を買って手を差し伸べる球団が現れることが予想されます。マイク・ナポリにとってプロキャリアがかかった重要な一ヶ月を、理解のあるインディアンスでプレーできるようになったのは大きなプラスとなりそうです。

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