インディアンスの2015年の年俸総額と投手と野手の構成は?アクティブロースター(25人枠)について

Cleveland Indians Top Catch

2014年のインディアンスは85勝77敗と、ア・リーグ中地区ではタイガースとロイヤルズの後塵を拝しましたが、ワイルドカードまでも3ゲーム差と、ポストシーズンに手が届きそうな位置でシーズンを終えました。

そのインディアンスはロースターの大部分が維持された状態で、2015年シーズンを迎えることが濃厚となっています。

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インディアンスの2015年シーズン開幕時の年俸総額の予想

インディアンスの2014年シーズンの最終的な年俸総額は8369万7546ドルと、MLB全体で26番目となっています。マーケットが大きくないことに加えて、2014年の観客動員がMLBで29番目の143万7393人と低迷していることもあり、これ以上大幅に予算を増やすことはできない状態となっています。

そのインディアンスの2015年に契約で確定している選手と年俸調停権を有している選手の確定した年俸は以下のとおりとなっています。

【複数年契約による確定分:11名6245万ドル】
ニック・スウィッシャー(34歳) $15,000,000
マイケル・ボーン(32歳) $13,500,000
ブランドン・モス(31歳) $6,500,000
カルロス・サンタナ(29歳) $6,000,000
デビッド・マーフィー(33歳) $6,000,000
マイケル・ブラントリー(28歳) $5,880,000
ジェイソン・キプニス(28歳) $4,170,000
ガビン・フロイド(32歳) $4,000,000
マイク・アビレス(34歳) $3,500,000
ライアン・レイバーン(34歳) $2,500,000
ヤン・ゴームズ(27歳) $1,000,000
スコット・アッチソン(39歳) $900,000

【年俸調停権を有する選手分:6名1653万7000ドル】
マーク・ゼプチンスキー(29歳) $2,400,000
カルロス・カラスコ(28歳) $2,337,000
ロニー・チゼンホール(26歳) $2,250,000
ジョシュ・トムリン(30歳) $1,500,000
ブライアン・ショウ(27歳) $1,550,000

年俸調停権を有する選手とはすべて新しい契約が合意していますので、上記の金額を合計すると7898万7000ドルとなります。

ここに最低でもMLBの2015年シーズン最低年俸の50万7000ドルを8名分は用意する必要があります。そのため、さらに405万6000ドルが加わりますので、年俸総額は8304万3000ドルとなり、すでに2014年と同規模の年俸総額となっています。

さらにガビン・フロイドとの契約はベースサラリーは400万ドルですが、インセンティブとして600万ドルが設定されていますので、なおさら補強資金はない状態です。

ただ、2014年シーズン終了後にチームを離れたのは、ケガでほとんど出場できなかったジェイソン・ジアンビだけで、主力が軒並み残っているため、これ以上の補強は必要としていない状況ではあります。

野手のアクティブロースター13名の構成の予想

地元メディアなどの情報を元に、2015年1月18日時点で予想される野手のアクティブロースター13名の構成は以下のとおりとなっています。

*率:打率 本:本塁打 点:打点 出:出塁率 長:長打率
捕手:ヤン・ゴームズ(率.278/本21/点74/出.313/長.472)
一塁:カルロス・サンタナ(率.231/本27/出85/出.365/長.427)
二塁:ジェイソン・キプニス(率.240 /本6/点41/出.310/長.330)
三塁:ロニー・チゼンホール(率.280/本13/点59/出.343/長.427)
遊撃:ホセ・ラミレス(率.262/本2/点17/出.300/長.346)
左翼:マイケル・ブラントリー(率.327/本20/点97/出.385/長.506)
中堅:マイケル・ボーン(率.257/本3/点28/出.314 /長.360)
右翼:ブランドン・モス(率.234/本25/点81/出.334/長.438)
指名:ニック・スウィッシャー(率.208/本8/点42/出.278/長.331)

【控え】
捕手:ロベルト・ペレス
右翼:デビッド・マーフィー
UT:マイク・アビレス or ザック・ウォルターズ

ブランドン・モスをトレードで獲得したことにより、一塁/指名打者/右翼の選手としてニック・スウィッシャー、ブランドン・モス、デビッド・マーフィー、カルロス・サンタナ、ライアン・レイバーンなど5人を抱えることになりました。

そのためデビッド・マーフィーがトレードに出されるのではないかと全国メディアで流れたものの、テリー・フランコーナ監督は慎重な発言を繰り返していました。

その理由はブランドン・モスが臀部の手術、ニック・スウィッシャーが両膝の手術、マイケル・ボーンがハムストリングに不安を抱えていていますので、現時点でトレードに出してしまうと不確定要素が大きくなるため、それは避けたいとの意向がクリス・アントネッティGMとフランコーナ監督の共通した考えのためです。

故障の懸念がある選手たちがどれだけプレーできるかは、スプリングトレーニングなどを経ないと判断できないため、しばらくはマーフィーを放出する動きはないと予想される状況となっています。

インディアンスは得点力もそこそこあり、投手陣もある程度見込める状態なのですが、守備に大きな課題があります。

チーム全体の守備防御点(DRS)は-75、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)は-72.4で両リーグ最下位となっています。

【用語】

  • 守備防御点(DRS):同じポジションの平均的な野手と比較して、守備でどれだけ失点を防いだかを示す指標。
  • アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR):同一リーグの同じポジションの平均的な選手と比較して、守備でどれだけの失点を防いだかを示す指標。

この大きな原因となってしまったのが、サードのロニー・チゼンホール、セカンドのジェイソン・キプニスが不安定で、トレードになる前のアズドルバル・カブレラも問題がありました。

ショートに関してはアズドルバル・カブレラからホセ・ラミレスに代わったことで安定感が増していますので、その不安は解消の兆しが見られます。

ジェイソン・キプニスとロニー・チゼンホールなどは、他の選手に代えるのではななく、トレーニング方法や、守備練習でのドリルなどを工夫することで改善をはかる方向性で、よほどひどい状況でなければ、レギュラーとして起用される見込みです。

それらの内野手のバックアップとしてのユーティリティプレーヤーの座をマイク・アビレスとザック・ウォルターズの2人が争うことになります。

攻撃面ではニック・スウィッシャー、マイケル・ボーン、ジェイソン・キプニスらが大きく期待を裏切ったものの、ヤン・ゴームズ(打率.278/本塁打21/打点74)、カルロス・サンタナ(打率.231/本塁打27/打点85)、マイケル・ブラントリー(打率.327/本塁打20/打点97)、ロニー・チゼンホール(打率.280/本塁打13/打点59)らが活躍して、得点力は両リーグ11位、ア・リーグ7位となりました。

ここにブランドン・モスが加わり、故障で苦しんだニック・スウィッシャー、マイケル・ボーンの、少なくともどちらか1人がバウンスバックすることが期待されている状況です。

ブランドン・モスは2014年に打率.234/本塁打25/打点81という成績で、打者不利のオー・ドットコー・コロシアムを本拠地としながら近年3年間で76本塁打を記録した長打力があります。インディアンスへの移籍により左打者有利のプログレッシブ・フィールドに本拠地が変わりますので、数字が伸びると考えられています。

体調面での不安はあるものの、いずれの選手もリハビリや経過は順調だと伝えられていますので、うまくいけば得点力の大幅なアップが期待できる状態のインディアンスです。

投手のアクティブロースター12名の構成の予想

投手のアクティブロースター12名の構成は以下のとおりとなっています。

【先発投手5名】
SP1:コーリー・クルーバー(防御率2.44)
SP2:カルロス・カラスコ(防御率2.55)
SP3:トレバー・バウアー(防御率4.18)
SP4:ガビン・フロイド(防御率2.65)
SP5:未確定

【リリーフ投手7名】
CL:コディ・アレン(防御率2.07/24セーブ)
RP1:ブライアン・ショウ(防御率2.59)
RP2:スコット・アッチソン(防御率2.75)
RP3:マーク・ゼプチンスキー(防御率2.74)
RP4:カイル・クロケット(防御率1.80)
RP5:ニック・ハガダン(防御率2.70)
RP6:未確定

先発ローテの5番手の枠を、ダニー・サラザー(防御率4.25)、T.J.ハウス(防御率3.35)、ザック・マカリスター(防御率5.23)、ジョシュ・トムリン(防御率4.76)の4人が争うことになります。現時点ではダニー・サラザー、T.J.ハウスが有力視されています。

ウェーバーにかけずにマイナー降格させることができないザック・マカリスターは、最速で100マイル(161キロ)に到達する球速を活かすために、ブルペンで起用される可能性があると予想されています。

故障上がりのガビン・フロイドに不安あるものの、スコット・カズミアーを再生させるなど、リハビリや調整などのノウハウがインディアンスにはあり、健康であれば大きなプラスをもたらすことが予想されますし、うまくいかなかった場合でも、他のオプションも存在していますので、大きな不安はありません。

先発ローテ候補となっているジョシュ・トムリンも枠に入れなかった時には、ブルペンに回る可能性もあると見られていますので、その場合にはC.C.リーらとブルペンの枠を争うことになりそうです。

先発ローテとブルペンともに、自チームのファームで育成した質の高い選手で揃っている状態です。

若い投手が多いインディアンスですが、投手コーチのミッキー・キャラウェイの指導力には定評があり、うまく調整してくることが予想されます。先発とブルペン全体で投手陣を評価した時には、ア・リーグ中地区だけでなく、ア・リーグでもトップクラスと言える陣容になっています。

2014年のチーム防御率は3.57でア・リーグ6位でしたが、FIPは3.33でMLB全体でも2位、ア・リーグで1位となっています。

【用語】

  • FIP(Field independence Pitching):味方チームの守備力の影響を除外して、投手の実力を測るための指標で、与四死球、本塁打、奪三振、投球イニングを元に算出する擬似防御率。防御率よりもFIPが低ければ味方の守備によって自責点が増えていると考えられ、FIPよりも防御率が低ければ、味方の守備によって自責点が減っていると、一般的に考えられている。

守備力が際立って良くならなくても、メジャーの平均レベルに戻れば、質と量ともに期待できる投手陣があり、長打力も備えた打線を持っていますので、十分に期待できるロースターとなっています。

生え抜きの選手が揃いチームのコアができていますので、スプリングトレーニングで守備力の改善のメドが立てば、選手起用と人心掌握に長けるテリー・フランコーナ監督が指揮のもとで、2014年のロイヤルズにようにサプライスを起こす可能性を秘めているインディアンスです。

スプリングトレーニングの動向で、故障者の状況と守備力の問題が改善されているかどうかなどの状態を、今後は注目していきたいと思います。