イチローと青木宣親の契約に影響を与えるトレード・FA市場の外野手のまとめ

ウィンター・ミーティング以降は、大型のトレードが続くメジャーリーグのオフシーズンで、1つのトレードが成立するたびに、マーケットも変動していっています。

気になるのはイチローと青木宣親の日本外野手の2人の移籍先が決まる気配があまり見えてこないことです。

FA市場でのトップクラスの外野手は行き先が決まったものの、その後は、トレードでの動きが活発化しているのが理由ではあるのですが、2人がトレードで獲得できる選手以上の評価をなかなか受けていないという側面があることは、残念ながら否定できません。

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トレード市場での動きがイチローと青木宣親の契約を停滞させる要因に

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ジャイアンツのセイビアンGMは「FA市場の左翼手には好印象を持っていないようで、トレードでの獲得を目指している」ようだと、地元メディアのマーキュリーニュースの記者であるAlex Pavlovicが伝えています。

セイビアンGMは、「ナ・リーグやワールドシリーズを制するためにパワーは必要ない」と語ったと、サンフランシスコ・クロニクルのJohn Sheaが伝えているのですが、それでも、イチローや青木宣親を獲得するよりは、トレードでの補強を考えているとのことです。

また名前が頻繁にあがるオリオールズ、レッズ、マリナーズも同様にFAだけでなく、トレードでの補強を模索しています。

では、現状ではどのような選手が移籍候補として残っていて、イチローや青木宣親の動向に影響を与えているのかが気にかかるところです。

そこで2014年12月21日時点で、FA市場に残っている主な選手とトレードで名前が挙がっている選手をまとめてみました。

そのリストは以下のとおりとなっています。また、比較のためにイチローと青木宣親の成績も記載しています。

選手名 2014年成績/2015年年俸/契約
イチロー
  • FA・41歳・右投左打
  • 打率.284/本塁打1/打点22/出塁率.324/長打率.340/OPS.664
  • 2014年650万ドル
  • メジャー300本安打まで残り156安打で、2014年は102安打。
青木宣親
  • FA・32歳・右投左打
  • 打率.285/本塁打1/打点43/出塁率.349/長打率.360/OPS.709
  • 2014年195万ドル
コルビー・ラスムス
  • FA・28歳・右投左打
  • 打率.225/本塁打18/打点40/出塁率.287/長打率.448
  • 2014年700万ドル
エミリオ・ボニファシオ
  • FA・29歳・右投両打
  • 打率.259/本塁打3/打点24/出塁率.305/長打率.345/OPS.650
  • 2014年250万ドル
  • 外野の3つのポジション、内野はセカンド、サード、ショートの3つを守れるユーティリティプレーヤー
クリス・デノーフィア
  • FA・34歳・右投右打
  • 打率.230/本塁打3/打点21/出塁率.284/長打率.318/OPS.602
  • 2014年225万ドル
デルモン・ヤング
  • FA・29歳・右投右打
  • 打率.302/本塁打7/打点30/出塁率.337/長打率.442/OPS.779
  • 2014年はマイナー契約からメジャー昇格
アレン・クレイグ
  • レッドソックス・30歳・右投右打
  • 打率.215/本塁打8/打点46/出塁率.279/長打率.315/OPS.594
  • 2015年550万ドル
  • 2016年900万ドル/2017年1100万ドル
  • 2018年チームオプション1300万ドル
  • H.ラミレス、R.カスティーヨ、M.ベッツ、J.ブラッドリーらがいるためトレード候補に
シェーン・ビクトリーノ
  • レッドソックス・34歳・右投右打
  • 打率.268/本塁打2/打点12/出塁率.303/長打率.382/出塁率.685
  • 2015年1300万ドル
  • 2015年シーズン終了後にFA
  • H.ラミレス、R.カスティーヨ、M.ベッツ、J.ブラッドリーらがいるためトレード候補に
ダニエル・ナバ
  • レッドソックス・31歳・左投両打
  • 打率.270/本塁打4/打点37/出塁率.346/長打率.361/OPS.707
  • 2015年年俸調停1年目:予想年俸190万ドル
  • 2017年シーズン終了後にFA
  • H.ラミレス、R.カスティーヨ、M.ベッツ、J.ブラッドリーらがいるためトレード候補に
ベン・ゾブリスト
  • レイズ・33歳・右投両打
  • 打率.272/本塁打10/打点52/出塁率.354/長打率.395/OPS.749
  • 2015年750万ドル
  • 外野の3つのポジション、内野はセカンド、ショートを守れるユーティリティプレーヤー
  • 2015年シーズン終了後にFAとなるためトレードの可能性が
デビッド・デヘスース
  • レイズ・35歳・左投左打
  • 打率.248/本塁打6/打点19/出塁率.344/長打率.403/OPS.747
  • 2015年年俸500万ドル
  • 2016年チームオプション500万ドル
  • 最短で2015年終了後にFA
セス・スミス
  • パドレス・32歳・左投左打
  • 打率.266/本塁打12/打点48/出塁率.367/長打率.440/OPS.807
  • 2015年600万ドル/2016年675万ドル
  • 2017年は700万ドルのチームオプション(250万ドルバイアウト)
  • M.ケンプ、J.アップトン、W.マイヤーズらがいるためトレード候補に
ウィル・ベナブル
  • パドレス・32歳・左投左打
  • 打率.224/本塁打8/打点33/出塁率.288/長打率.325/OPS.613
  • 2013年に22本塁打/長打率.484
  • 2015年425万ドル
  • 2015年シーズン終了後にFA
  • M.ケンプ、J.アップトン、W.マイヤーズらがいるためトレード候補に
カルロス・クエンティン
  • パドレス・32歳・右投右打
  • 打率.177/本塁打4/打点18/出塁率.284/長打率.315/OPS.599
  • 2015年800万ドル/2016年相互オプション1000万ドル
  • 2008年に130試合で打率.288/本塁打36/打点100/OPS.985
  • 2008年から11年の4年間で107本塁打
  • M.ケンプ、J.アップトン、W.マイヤーズらがいるためトレード候補に
カール・クロフォード
  • ドジャース・33歳・左投左打
  • 打率.300/本塁打8/打点46/出塁率.339/長打率.429/OPS.768
  • 2015年2050万ドル
  • 2016-17年4175万ドル
  • プイグ、バンスライク、ペダーソンらがいるためトレード候補に
アンドレ・イーシア
  • ドジャース・32歳・左投左打
  • 打率.249/本塁打4/打点42/出塁率.322/長打率.370/OPS.692
  • 2015年1800万ドル
  • 2016-17年3550万ドル
  • 2018年自動更新オプション1750万ドル
  • プイグ、バンスライク、ペダーソンらがいるためトレード候補に
デビッド・マーフィー
  • インディアンス・33歳・左投左打
  • 打率.262/本塁打8/打点58/出塁率.319/長打率.385/OPS.704
  • 2015年600万ドル
  • 2016年700万ドルチームオプション
  • ブランドン・モスの獲得によりトレードの可能性が浮上
エバン・ガティス
  • ブレーブス・28歳・右投右打
  • 打率.263/本塁打22/打点52/出塁率.317/長打率.493/OPS.810
  • 2014年52万ドル
  • 2015年は年俸調停を有さず、2016年が年俸調停1年目
  • ブレーブスがさらに大規模な再建モードにすすめば可能性あり。トレードが成立する場合には、サードのクリス・ジョンソンやB.J.アップトンとの抱合せが予想される。捕手で上記の成績を残し、外野に専念すれば数字がさらに向上するとの評価。
ダヤン・ビシエド
  • ホワイトソックス・25歳・右投右打
  • 打率.231/本塁打21/打点58/出塁率.281/長打率.405/OPS.686
  • 2015年年俸調停1年目:予想は400万-450万ドル
  • メルキー・カブレラの獲得でポジションがなくなりトレード候補に

FA市場は層が薄くなったのですが、外野手が2人以上だぶついているチームが、レッドソックス、パドレス、ドジャースと3球団もあるため、トレードで獲得できる外野手が多くいる状況となっています。

イチローと青木宣親の現状と今後の展望は?

現時点でレギュラークラスの外野手を補強をすることを検討しているチームとして名前を目にするチームはオリオールズ、レッズ、ジャイアンツくらいです。

その中ではジャイアンツは左打ちのグレゴール・ブランコと併用できる右打ちの野手でも良いと考えているようで、具体的にはトレードでアレン・クレイグの獲得するのではないかとの予想があります。

マリナーズは右打ちのジャスティン・ルジアーノと併用できる左打ちの選手を探している状況ですが、イチローが復帰する可能性は極めて低く、青木宣親のほうが可能性が残されています。ただ青木に関しても地元メディアの記者は「可能性はなくなはないが、名前はあまり聞ていない」とも述べています。

ただ、トレードで獲得したジャスティン・ルジアーノも名前があがっていませんでしたので、マリナーズが青木宣親の移籍先の候補の1つであることは間違いありません。

またかろうじて可能性が残るのは、アンドレ・イーシアの獲得に動いていたダイヤモンドバックスくらいでしょうか。ただ、ダイヤモンドバックスも主軸がトランボ、ゴールドシュミット、ヤスマニ・トマスと右に偏っているため、左の中軸を打てる打者が希望とされていて、イチローと青木宣親はそのニーズに合致していません。

ウィル・マイヤーズとマット・ジョイスをトレードに出したレイズも攻撃力のある外野手が欲しいようですが、エバン・ロンゴリアを守れる打者を必要としていますので、そのニーズにイチローと青木が合うかは微妙です。

レンジャーズもレフトを守れる選手を探していますが、トレードでの動きを模索していて、無理であればバックアップレベルのベテラン選手でよく、レギュラーは内部からの昇格で構わないというスタンスです。

ナショナルズやカブスなどの他球団も外野手獲得を検討はしているものの、代打・代走要員、選手層を厚くするための補強で、バックアップ要員としての色が強いものがほとんどです。

レギュラーとして迎えてくれる可能性が残るチームは数えるほどで、しかもそれらのチームもトレードで十分に補強できるため、イチローと青木宣親の両者にとって、残念ながら、あまり良い状況ではありません。

イチローは明らかに年齢がネックとなっていると考えられます。一方の、青木宣親に関しては、3年契約を希望しているとの情報がメディアで流れていましたが、それが本当ならば、その希望が足かせになった可能性があります。

青木宣親は、来季は33歳で開幕を迎えることになるため、獲得を検討するチームは2年契約、もしくは1年契約に2年目をチーム側に選択権のあるオプションをつけるような契約をのぞむチームが多いと考えられます。

さらに2014年は左足の肉離れで、3週間ほどではありますが、離脱していますので、35歳のシーズンまで保証する3年契約は、高いハードルとなってしまいます。

残されたチームの中では、レッズであれば多くの出場機会があると予想されますが、オリオールズ、マリナーズ、ジャイアンツでは、基本的にプラトーンで起用され、左投手の時には出場できなくなる可能性が高い状況です。

青木宣親はメジャー契約を最終的に手にできると予想されますが、イチローはトレードで他の外野手が動いて穴が埋まるほど、マイナー契約から這い上がる必要に迫られる可能性がありますので、余り長引かせたくないところです。

契約が決まるまでもタフな状況になりつつありますが、契約が決まってからも、地位を勝ち取るために、厳しい競争に勝ち抜く必要がありそうです。

良い契約を手にしてくれることを願いながら、この2人の今後を見守っていきたいと思います。