ヤンキースはグレイバー・トーレスをどう起用していくのか?NO.1有望株の来季を地元メディアが予想

New York Yankees Top Catch

アーロン・ジャッジがア・リーグ新人王に輝き、さらにはMVP投票ではホセ・アルトゥーべに続く2位となり、ルイス・セベリーノがサイヤング賞投票で3位、ゲーリー・サンチェスがシルバースラッガー賞を獲得するなど、20代の若いコアとなる選手たちの台頭が目覚ましかった2017年のニューヨーク・ヤンキースです。

ヤンキースにとって明るい材料なのが、期待できる若い選手がこれだけにとどまらず、ファームに優秀な選手が多くいることで、次なる波が待ち構えています。

その中でも最も大きな期待を受けているのが20歳のグレイバー・トーレスです。ヤンキースのNO.1プロスペクトというだけでなく、MLB公式サイトはMLB全体でNO.1、ベースボール・アメリカが同NO.3にランクするメジャーでも屈指の有望株です。

2017年は3Aでの本塁クロスプレーによる負傷でメジャー昇格はなりませんでしたが、2018年はMLBレベルの戦力として期待される状況となっています。

そのグレイバー・トーレスの来季についてニュージャージー・アドバンスドメディアのブランドン・クティ氏が予想しています。

グレイバー・トーレスは、打率3割前後、平均以上の本塁打を打てる能力を持ち、ショート、セカンド、サードを高いレベルで守れる選手で、MLBの評価担当者たちが羨望の眼差しをおくるツールを持っているプレイヤーであることをクティ氏は紹介します。

ただ、ヤンキースのチーム内部ではショートとして起用するよりも、セカンドやサードのほうがより適性があるだろうと判断しているようです。

ヤンキースの組織内での評価も非常に高く、実際のプレーのレベルは2017年のスプリングトレーニングの時点でメジャーで十分に通用するものと考えられていました。

Last spring, general manager Brian Cashman said, the consensus of the big-league coaching staff was the Torres was ready for the majors. The problem: He hadn’t played above High-A. Cashman and the front office wanted him to get more seasoning. So they sent him to Double-A Trenton, where he impressed, hitting .273 with five homers and 18 RBI in 32 games before a promotion to Triple-A Scranton/Wilkes-Barre. There, Torres hit .309 with two homers and 16 RBI in 23 games. In addition to shortstop, he played second base and third base.

2017年春の時点におけるMLBレベルのコーチたちの共通認識は「トーレスはMLBでプレーできるレベルにある」というものだったとブライアン・キャッシュマンGMが明かしています。ただ、その時問題となったのが3Aだけでなく、2Aでもプレーしていないことでした。

そのためフロントは戦力として期待できると判断しながらも、長期的な観点からマイナーで経験を積ませることを選んでいます。シーズン開幕時は2Aでプレーし32試合で打率.273、5本塁打、18打点と結果を残し、3Aに昇格します。

昇格した3Aでも23試合で打率.309、2本塁打、16打点と活躍し、ショートだけではなく、セカンド、サードでもプレーしていました。

その時点ではチェイス・ヘッドリーが不振で苦しんでいたこともあり、グレイバー・トーレスの昇格への期待が高まっていたのですが、本塁でのクロスプレーにより左肘の靭帯を損傷し、トミージョン手術を受けることになり、それは実現しませんでした。

すでに3Aまで昇格し、プレーのクオリティはメジャーレベルということになれば、来季開幕時にチェイス・ヘッドリーやスターリン・カストロらに代わって開幕スタメンという期待もされるのですが、その可能性は低いだろうとクティ氏は予想しています。

以下は同じクティ氏の記事からの引用です。

If all things are equal and Torres lights up spring training again, Cashman’s most likely excuse for leaving him off the 25-man roster will be that he played just 23 games at Triple-A and that he could use a bit more work at, say, third base before playing there full time in the majors.
But there’s a second part that has to be considered: If the Yankees leave Torres in Triple-A for approximately 20 service days, they’ll push his free agency back a full season. That’s huge.

2017年春と同様にトーレスが活躍し、良いパフォーマンスを見せたとしても、ブライアン・キャッシュマンGMは「3Aで23試合しかプレーしていない」ということを理由に開幕時のアクティブロースターに入れないだろうとクティ氏は予想しています。

このような決断は、サードが元々のポジションではないグレイバー・トーレスが、経験を積むことにもつながるのですが、それ以外にも大きなメリットがあります。

それは実質的にヤンキースがグレイバー・トーレスを7年弱コントロールできるようになることです。

通常6年間はマイナーから昇格してきた選手をコントロールできるため、シーズン開幕時からアクティブロースターに入れた場合には2018年から2023年までとなります。ところが、2017年シーズン開幕時から20日ほど3Aにおいておくと、今シーズンが1年のフルシーズンとしてカウントされないため2024年までヤンキースがコントロールできることになります。

このことは同時に年俸調停権の取得も遅らせることになり、ヤンキースの予算編成上においてもメリットがあります。

そのためブランドン・クティ氏はチェイス・ヘッドリー、スターリン・カストロ、ディディ・グレゴリウスらの誰かが故障などで開幕から長期離脱するという場合には、チームをスタートで出遅れさせないために、グレイバー・トーレスを開幕ロースターに入れるのではないかと予想しています。

普通に考えれば4月の1ヶ月足らずを我慢すれば、2023年ではなく2024年までチームがグレイバー・トーレスをコントロールできることを考えれば、ロナルド・トレイエズやベテラン内野手をマイナー契約から昇格させて起用する方が賢明と言えます。

グレイバー・トーレスが開幕ロースターに入らなくても、4月末にはピンストライプを着た姿を見ることになるかもしれません。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています
スポンサーリンク