トレード期限前に「買い手」「売り手」のどちらも可能性があるチームは?

2018年は「再建」を選ぶチームが増えたことにより「勝ち組」と「負け組」が色濃く分かれることになりました。

勝率2割台で低迷するチームもあれば、7割近い勝率を誇るレッドソックスなど、勝率6割を越えるチームも多くいるというシーズンで、比較的トレード期限前の動きが読みやすい状況となっています。

その中でもシーズン後半戦開幕からの10試合で「買い手」になるのか、それとも「売り手」になるのかが決まる球団も残っています。

スポンサーリンク

これらの10日間でトレード期限の方向性が決まる5球団とは

MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ氏は2018年夏のトレード期限前に「買い手」「売り手」のどちらにもなる可能性がある6球団をリストアップしています。

その6球団と今後の展望の要約は以下のとおりとなっています。


オークランド・アスレチックス

FAが近づくジェド・ラウリー、クリス・デービス、圧倒的なクローザーとして復活を遂げたブレイク・トレイネンらが放出されるということは、シーズン序盤では既定路線のようだった。しかし6月以降の急浮上でワイルドカード2枠目のマリナーズに3ゲーム差に迫った今、放出ではなく、補強に動く可能性が高まっている。先発投手を必要としているが若い有望な選手が多いため、必要なのはレンタル選手。レイズのネイサン・イオバルディ、ツインズのランス・リン、ブルージェイズのJ.A.ハップなどが候補に。

ロサンゼルス・エンゼルス

5月14日の時点では地区首位に立っていたが、ギャレット・リチャーズ、クローザーのキーナン・ミドルトンらが今季絶望となるなど故障者が続出し転落した。アストロズとマリナーズが充実していて、アスレチックスも急浮上した今、エンゼルスが後半戦に大きく巻き返すことは想像しにくい。
トラウトとの契約が2020年まで残っているので、それまでは「再建」を志向するとは考えにくいが、それでもビリー・エプラーGMが「売り手」になることを受け入れるのであれば、タイラー・スカッグス、アンドリュー・ヒーニーなどの先発投手、クローザーのブレイク・パーカーに関する電話を多く受けることになる。

コロラド・ロッキーズ

6月17日にレンジャーズに12対13で敗れたときには、ポストシーズンは遠ざかったかと思われたが、その後チームの状態が上向き、前半戦最後に5連勝したことで、ワイルドカードまで2ゲーム差となっている。後半戦開幕から大型連敗を喫するようなことがない限り、投手の補強に動く可能性が高く、ツインズのカイル・ギブソン、ジェイク・オドリッジ、ランス・リンなどが候補に。ブルペンではクアーズ・フィールドで好成績を残しているレッズのジャレッド・ヒューズなどが考えられる。

サンフランシスコ・ジャイアンツ

ナ・リーグで最大の年俸総額で、ぜいたく税の基準である1億9700万ドルも目前のため、トレード期限前の動きが活発にはならないと予想される。引き続きポストシーズンを目指すのであれば、年俸の高い選手とトレードで放出して補強資金をつくり、野手とブルペンの補強に動く可能性がある。一時はジェフ・サマージャのトレードに応じる姿勢であることが報じられたものの、右肩の炎症でDLに入ったため、その可能性は極めて低くなった。

セントルイス・カージナルス

もし今日シーズンが終わるとするならば、カージナルスは3年連続でポストシーズンを逃すことになる。これは20年近く(1997-1999)前以来の低迷で、継続的に優勝を争うことを志向するチームであるカージナルスは、マイク・マシーニーを解雇としたことで、変革へと舵を切ろうとしている。
その方向性で行くのであれば、トレード放出できるベテラン選手がいる。ハリソン・ベイダーの台頭により、余剰が多くなっている外野からはトミー・ファム、デクスター・ファウラーらが放出候補となり、2020年まで契約がコントロールでき、ユーティリティプレイヤーとしても価値があるジェド・ギョーコなども可能性が。


サンフランシスコ・ジャイアンツとセントルイス・カージナルスは黄金時代に終わりを告げるときが近づいていることを感じさせるチーム状態です。何とかフロントが知恵を絞って、抱えているコアプレイヤーを中心に延命措置を行ってきたのですが、現在ア・リーグ、ナ・リーグをリードしている球団と比較すると見劣りしていることを認めざるを得ない戦力となっています。

カージナルスとジャイアンツが本格的な「再建」を選択するのか?それとも「再整備」を選んで勝負をかけることにするのか?は、夏のトレード市場のみならず、シーズンオフの動向にも影響を与えるため、トレード期限前に注目したいポイントです。

オークランド・アスレチックスは勝負をかける方向に舵を切っていく可能性が高くなっています。しかし、継続的に優勝争いができるチーム作りを志向して、再建の道を選びましたので、中長期的な戦略にダメージを与えるような交換要員を放出する大型補強の可能性は低くなっています。

ロッキーズは今年の勝負をかける姿勢でブルペンの補強も大胆に行っていますので、チャンスが近づいているタイミングで、チームを解体する可能性は低く、売り手として動くことになりそうです。

エンゼルスは大谷翔平次第というところもありますが、仮に復帰したとしても、以前よりもメジャーレベルのロースターが手薄になっていて、非常に厳しい戦力となっています。マイク・トラウト、大谷翔平がいるため、大規模な解体まではしないと予想されますが、来季以降にすぐに戦力となる選手を求めてトレードを交渉する可能性がありそうです。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています