年を越えても契約が決まっていないFA大物選手は?CBSスポーツ電子版がランキング

新労使交渉が期限ギリギリまでもつれたことにより、ぜいたく税の基準が定まるのも遅れ、FA市場の動きはかなり鈍いものとなりました。

その影響を受けたこともあり大物野手の1人として注目されていたエドウィン・エンカーナシオンでさえも12月末までもつれ、正式な契約発表は1月にもつれこむことになりました。

そのような状況のため、年を越えながらもまだチームの主力クラスを担える選手がFA市場に残っています。

2017年1月1日時点でFA市場に残っている選手の中から評価の高いであろう10名の選手をCBSスポーツのMike Axisa氏がピックアップしています。

Mike Axisa氏が“MLB Hot Stove update: Here are the 10 best available free agents still unsigned”というタイトルの記事で選んだ10名のプレイヤーは以下のとおりとなっています。

  1. ホセ・バティスタ(OF)
  2. マーク・トランボ(OF/1B)
  3. マット・ウィータース(C)
  4. クリス・カーター(1B)
  5. マイク・ナポリ(1B)
  6. ジェイソン・ハメル(SP)
  7. グレッグ・ホランド(RP)
  8. マイケル・ソーンダース(OF)
  9. ルイス・バルブエナ(3B)
  10. タイソン・ロス(SP)

以下はそれぞれの選手の現状の要約です。

ホセ・バティスタが残っている理由として(1)クオリファイング・オファーを拒否したことによる最上位のドラフト指名権喪失、(2)36歳という年齢と2016年故障が多かったこと、(3)ファンが嫌っているチームがいくつかあることがネックに。

現時点ではブルージェイズとの再契約が最有力も、他にフィットするチームとしてオリオールズ、レイズ、アスレチックス、アストロズ、レンジャーズ、カージナルス、ジャイアンツなどが上がる。

マーク・トランボは(1)クオリファイング・オファーを拒否したことによる最上位のドラフト指名権喪失、(2)もっと安くてすむ右打ちのパワーヒッターが市場にいる、(3)出塁率が低いこと、などがネックに。

候補となるのは現時点では提示したオファーを引っ込めた古巣のオリオールズの他、ブルージェイズ、レイズ、アスレチックス、アストロズ、レンジャーズ、カージナルスなどが候補に。

マット・ウィータースは(1)2016年ワーストといえる打撃成績に終わった、(2)捕手としての捕球に関するデータが良くない、(3)来季の5月に31歳となる年齢などが障害に。

ナショナルズ、ブレーブスが関心を示しているとされていて、すでにウェリントン・カスティーヨと契約しているもののオリオールズとの再契約も否定できず、ロッキーズ、メッツあたりも絡む可能性があると予想される。

クリス・カーターはナ・リーグトップの41本塁打を打ったものの、三振206も最多で、守備面ではリスクとなる上に、右打ちのパワーヒッターは他にもいることがネックに。候補となるチームは基本的にバティスタ、トランボと同様。

マイク・ナポリは34本塁打とキャリアハイを記録も、クリス・カーターと同様に194個と三振が多く、シーズン終盤に失速した(9月のOPS.612、ポストシーズンのOPS.521)となったことが足を引っ張ることに。候補となるチームはバティスタ、トランボ、カーターと同様。

ジェイソン・ハメルの過去3シーズンの防御率は3.68、昨年は3.83といずれも平均を上回る数字で、現在のFA市場でベストの投手となります。ですが、シーズン終盤に32回1/3で35失点と大失速し、肘の問題でポストシーズンのロースターからも外れたことなが敬遠される理由に。

それでも安定したバックエンドの投手とはなるためレッドソックス、メッツ、カージナルス、ブルージェイズ、インディアンス、ヤンキース、レンジャーズ、マーリンズ、ロイヤルズ、パドレス、マリナーズなどフィットするチームは多くあると考えられる。

グレッグ・ホランドは2015年にトミージョン手術を受けて以来、試合では投げていないこと、11月のワークアウトでは90マイル前半しか出なかったことなどが、契約が決まりきらない原因に。それでも現時点ではFA市場でベストのクローザーのためナショナルズ、ロイヤルズ、カージナルス、パイレーツなどが候補に。

マイケル・ソーンダースは前半は好調でオールスターに出場したものの、後半はOPS.638と失速。過去に故障が多いこと、守備力ではもう期待できないこと、2016年は良かったものの左投手には通算でOPS.686と弱いことなどがネックに。

ルイス・バルブエナは故障とリハビリ中の問題により7月にシーズンが終わったしまった問題が足を引っ張っていて、さらにほとんどの球団で三塁のポジションが埋まっていることなどが影響を与える。候補として残っているのはブレーブス、パドレスくらいで、ツインズがミゲル・サノーを指名打者に固定する場合には可能性があると予想される。

タイソン・ロスは2016年に1試合しか登板できず、最終的には手術に至った肩の問題が大きく尾を引いています。それでも2013年から3年間の成績は上位の投手となるため、関心を持っている球団が複数いる状態。カブスはすでに報道されているものの、投手としての価値を高めることを優先するならば、投手有利の本拠地を持つドジャース、ジャイアンツ、パドレス、マリナーズ、アスレチックスなども候補に。

以上のような分析と評価がMike Axisa氏によってなされています。

ホセ・バティスタはテキサス・レンジャーズは戦力的にフィットするチームなのですが、ポストシーズンでバットを放り投げて以降は険悪な関係で、レンジャーズのファンから酷く嫌われています。

ただ、それはレンジャーズにとどまらずオリオールズのファンも同様のようで、ダン・デュケットGMがオリオールズが関心を持たない理由として明かしています。

やはりこれもホームランを打った後に、バットを放り投げることが多いことが原因のようです。

ブルージェイズの本拠地であるトロントでは絶大な人気を誇り、ロックスターのような存在とも言われているバティスタです。

それはあの豪快なホームランとバットを放り投げるあのアクションも理由なのですが、それがFAとなった時にはネックとなるという皮肉な状況となっています。

またこのFA市場はエドウィン・エンカーナシオンが消えた後でも、マーク・トランボ、クリス・カーターという両リーグの本塁打王、マイク・ナポリという同様のタイプの選手が多くいます。

さらに右ではビリー・バトラー、左ではブランドン・モス、ペドロ・アルバレス、コルビー・ラスマス、ジェームズ・ローニー、アダム・リンドなど、価格も安く打線の強化につながると考えられる打者が残っています。

これらの選手はより上位クラスのバティスタ、トランボ、ナポリらが決まらないため本格的な交渉に進まない状況が続いています。

そして皮肉なことにこれらの選手が市場にいることにより、上位クラスの選手を取り逃がしても、期待できるパワーヒッターが残っていることがMLB各球団に余裕を持たせ、バティスタやトランボの値段が下がるのを待つことができるようにしています。

ミッチ・モアランドのように守備力に優れている選手であれば所属先が比較的早く決まるのですが、打撃一辺倒の打者は敬遠される傾向が強まっています。

守備力で劣るパワーヒッターはスプリングトレーニングが始まっても、所属先が決まらずに待ち、契約も買い叩かれることになるかもしれません。

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