日本人投手がメジャーで通用し高評価されるための8つのポイント|MLBプロスペクトウォッチを見ていて気づいたこと

MLB.comが選んだ100人のプロスペクトなどの情報を6回にわけてまとめたのですが、様々な選手の評価などを見ていて、色々と気づいたことがありました。

100人もの選手の評価をずっと眺めてみると、アメリカの専門家たちがどのような視点で選手を評価しているのかも、なんとなく見えてくるものです。

またそれらの評価ポイントがおぼろげながら見えてくると同時に、日本人投手がメジャーにいく際に、どのような点が評価されるのかということも見えてきました。

今回は、この”2014 Prospect Watch”を見ながら気づいた、プロスペクトとして評価されるためのポイントと日本人投手がメジャーで通用するためのポイントをまとめておきます。

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MLBプロスペクトウォッチで評価される投手の特徴は?

プロスペクトに選ばれる投手の球速は遅くて90マイル前半、速い投手となると最速100マイル(160.9キロ)超、平均でも95マイル(152.9キロ)から98マイル(157.7キロ)というものばかりでした。

90マイル前半(145-150キロ)のファーストボールであっても、評価されているケースでは、コマンド(制球)が良い、打者の手元で動く、低目に沈むのでグラウンドアウト(ゴロアウト)をとれるというものを持ち合わせている投手でした。

次に変化球ですが、評価されている投手は、変化球を最低でも2つは持っていて、そのうちの1つは空振りをとれるような鋭さがある変化球で、2つ以上の空振りをとれるような変化球を持つ投手は、さらに高い評価を得ています。

そしてその変化球でもオフスピード、ファーストボールとの緩急をつけれるような遅い変化球を持っているかどうかも、評価されるポイントとなっていました。

また、投球全般では、これらのファーストボール、変化球をしっかり制球できているかも重要視されています。

そしてこれは評価とは違う部分となるのですが、大半の投手が投げている変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップの3つのうちの2つか1つで、スプリッターを投げているような投手は皆無でした。

プロスペクトの評価からわかる日本人投手がメジャーで通用するためのポイント

上記の内容をまとめると投手のプロスペクトとしてメジャーから高い評価されている投手は以下の様なポイントを数多く満たしています。

  1. ファーストボールはコンスタントに94から96マイル以上で、最速では100マイル前後
  2. 90マイル前半のファーストボールなら打者の手元で動くか、沈むかの動きがある
  3. マウンドの傾斜を利用したボールに角度をつけれる
  4. 変化球は2つ以上
  5. 変化球には空振りが奪えるような大きい曲がり、もしくは鋭さがあるか
  6. 緩急がつけれるオフスピードの変化球がある
  7. 投球全体の制球力に優れている
  8. フライボールピッチャーではなくグラウンドボールピッチャーであること

というような8つのポイントがあるように見受けられました。

これらの要素を満たしている投手であるほど、マイナーにいても、MLBで通用する可能性が高い投手と評価されていますので、それは日本人投手がアメリカに渡る際にも、同じようなポイントはチェックするであろうことが想像できます。

では、これらのポイントを日本人投手に当てはめてみるとどうでしょうか?

MLBレベルの変化球を3つ操つれる投手はかなり高く評価されますので、空振りを奪える鋭さがあり、しっかりとコントロールできる変化球を、数多く持っているダルビッシュと田中将大の変化球が話題になるののは、当然なことと言えます。

また、日本人投手でも岩隈久志の評価が高いのは、スピードが速くないものの、コマンド(制球力)が良くグラウンドボールピッチャーであるためです。

逆にダルビッシュと田中将大のファーストボールに、米メディアが全く驚かないのは、プロスペクトであれば”Triple-Digit”、3桁つまり100マイル(160キロ)を先発投手でありながら連発する選手もいるからです。

特に田中将大のファーストボールは、渡米前に動きがなく、角度もないため、トップ選手なら捉えるだろうと言われたのも、ファーストボールが素晴らしいと言われる投手たちがもつような動きと角度がないためです。

そしてタルビッシュと対戦したある主力打者が結果としては打てなかったのですが、「対戦する前は94マイルくらいのファーストボールなので打てると思っていた」と試合後のインタビューで述べていました。

このように90マイル中盤のファーストボールはメジャーでは珍しくありませんので、90マイル前半のスピードであるならば、制球されていて、余程のキレや動きがあるか、緩急をつけれないとメジャーの打者には通用しません。

そして上原浩治、岩隈久志、黒田博樹、田中将大、ダルビッシュが操るスプリットは、MLBではあまり目にしない変化球で、一線級の投手でもほとんど投げませんので、このスプリットをしっかりと低目やコーナーに制球できると大きな効果があるということがわかります。

まとめ

このすべての評価を満たすのは、MLB全体でも本当に一握りの投手だけです。これらの評価されているポイントを見ていると、ダルビッシュや岩隈がサイ・ヤング賞の最終投票に残るのもうなずけるし、今年ダルビッシュが投手として最高クラスの評価を受けるのも納得できます。

また、田中将大もこれらのポイントの多くを満たしている投手ですので、「井川や松坂とは違う」というやや皮肉がまじった表現ですが、評価されているといると考えられます。

もちろんMLBの各球団が投手をスカウティングする際の評価ポイントはもっと細かいわけですが、ザックリとした評価でということならば、先にまとめたような8つのポイントで検討してみると、アメリカに渡る日本人投手がメジャーで活躍できるか予想しやすいのではないでしょうか。

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