前田健太はポスティング入札で争奪戦になるのか?2014年9月までの現地メディア・米スカウトの評価

2014年シーズン終了後に広島カープの前田健太がポスティングになるかどうかは、日本の野球ファンやメディアだけでなく、アメリカメディアからも注目されていることです。

前田健太に対して複数のチームが熱心にスカウティングを行い、獲得に対して意欲的であるとアメリカメディアが報じています。

ですが、気になるのは「どのような評価をして、どのような位置づけで前田健太をMLBの各チームが獲得したいと考えているのか?」ということではないでしょうか?

その前田健太に関してアメリカのメディアで報じられている2014年9月時点での、スカウトや専門家の評価などをこのページではまとめています。

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最も興味を持っていると報道されるレッドソックスの地元メディアでの評価

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レッドソックスがかなり熱心にスカウティングを行っていて、ボストン・グローブのNick Cafardoが「前田健太と交渉するために2500万ドルで入札しないとすれば驚きだ」と伝えました。

そのNick Cafardoの記事の中で、レッドソックスは先発ローテ5枠のうちを2人必要としていて、前田健太はその一枠を埋めることができる投手だろうと予想しています。

Nick Cafardoは前田健太を田中将大を小さくしたようなタイプとしています。ただ、この記事の評価ではローテの何番手というものはなく、5人のうち1人という表現にとどめています。

また、それと同時に、レッドソックスは他のところからも広く先発投手を探しているとも伝えています。

そのNick Cafardoと同様にレッドソックスが前田健太に対して興味を持っていると伝えているのが、地元FM局のWEEIのRob Bradfordです。

Rob Bradfordはレッドソックスの前田健太への興味は、フランシスコ・リリアーノ(PIT)を含む他のFA投手に対するものと同じレベルのものと伝えています。

そして前田健太は”middle of rotation option”という先発ローテの中盤、つまりエースクラスの1番手や2番手ではなく、3番手から4番手くらいと評価されているとRob Bradfordは付け加えています。

ア・リーグとナ・リーグのスカウトによる前田健太の評価は?

そして同じく前田健太に興味を持っているとされるダイヤモンドバックスの地元メディアであるアリゾナ・レパブリックのNick Piecoroは、2014年8月時点のあるスカウトの評価として、「圧倒的ではないものの、MLBレベルですぐに通用する投手だ」との声を伝えています。

またナショナルリーグに所属するチームの評価担当の”mid-rotation type”、つまり先発の3番手から4番手クラスかもしれないとの評価を伝えています。

さらに同じ記事の中では、ア・リーグのスカウトの評価として「前田は田中やダルビッシュのようなフィジカルはなく、身体が小さいのがやや懸念される。だが、彼はピッチングにの感覚・センスが良く、5つの球種を投げ分けることができる。」として多彩な球種を評価しているとしています。

また他のア・リーグのスカウトが「彼はストライクをしっかりとれる上に、スライダーがあって、頼りになるNo.4スターターになれると予想される。身体のサイズは小さいが、しっかりと鍛えられ運動神経が良い。Good(良い)だがGreat(素晴らしい)ではない。」との評価も合わせて伝えています。

野球専門雑誌ベースボールアメリカの評価(ただし2013年12月)

CBSスポーツのライターであるDayn Perryが2014年9月15日の記事で、「田中将大ほどのポテンシャルはないようだが、多くの日本人投手同様に、多彩な球種を投げ、投球フォームに困惑させるようなポーズ(間)がある」としています。

そして「入札費用が低くなったので、複数のチームが前田健太の獲得に動くだろう」と予想しています。

困惑させるようなポーズ(間)とは、前田健太はセットポジションではないワインドアップのときの投球フォームでは、足を上げた後に、グローブをお腹の当たりでとめるのですが、その際に、フォーム全体の動きが一旦とまります。そのことを指しているようです。

続いてSB NationのMarc Normandinは「前田健太は良い投手だが、ダルビッシュや田中将大と同様には考えないほうが良い」としています。では、その根拠は?となるのですが、2013年12月に記事となったBaseball AmericaのBen Badlerのレポートを元にコメントしています。

では、そのBaseball Americaのレポートの内容はどのようなものかをまとめると以下のような内容になります。

  • Baseball Americaによる「WBCでのMLBに関係しない選手によるプロスペクトランキングで7位」
  • 田中将大ほどの球威や強力なスプリットはないが、日本のNo.2スターター
  • ファーストボールは87-93マイルで良い動きをするが、角度はない。
  • 良いアスリート(運動神経が良い、鍛えられている)で、それが助けとなり制球が良く、安定感もある
  • 決定的な変化球がないが、平均的ではあるが信頼できるスライダーがある。そしてそこにカーブ、チェンジアップを織り交ぜられる

とまとめた上で、あるインターナショナルディレクターの以下のようなコメントを記載しています。

「私は前田を気に入っている。彼はMLBレベルで4番手になれるのではないだろうか。彼の制球力とスライダーの良さを本当に気に入っている。彼のボールに角度はないが、狙ったところにコントロールできる、良い持ち球をもっている。圧倒的な持ち球はないが、彼はゲームをつくれる投手だ」

以上のような2013年12月のBaseball Americaの記事を元に、SB NationのMarc Normandinは前田健太を評価していました。

前田健太に関する全体的な評価は基本的にはNo.3-4というのが大半に

総じて評価されているのは球種が豊富で、しかも制球力が良く、総合力で優れている点だと考えられます。

ただ、ダルビッシュや田中将大に比較して、身体が小さいことや決定的な決め球がないため、2人よりも低い評価となっています。

また前田健太に対する評価の多くは、先発の3番手か4番手です。そして4番手として評価される場合には、SOLID(信頼できる)という表現が付け加えらることが、見られるという印象です。

この「3番手・4番手」というと低い評価だと感じるかもしれませんが、MLBでの実績がない投手の評価としてはかなり高い部類です。MLBの経験がない未知数の投手を、先発1番手、2番手という非常に重要な役割を担うと計算するのはリスクがあるためで、3番手という評価自体は決してい低いものではありません。

ただ、昨年の田中将大のような大型契約は期待しにくいことは間違いありません。というのも、田中将大の置かれていた状況と今年のシーズンオフの状況には大きな違いがあるためです。

昨シーズンオフのFA投手では、多くのメディアでアービン・サンタナ、ウバルド・ヒメネス、マット・ガーザが田中将大以外でのトップ3で、ややマーケットに人材が乏しい状況でした。

しかし、今年はマックス・シャーザー、ジョン・レスター、ジェームズ・シールズ、フランシスコ・リリアーノ、ジェイク・ピービ、ジャスティン・マスターソン、そして再度FAとなるアービン・サンタナなど選択肢は豊富です。

その分、前田健太が手にする契約は規模が小さくなりそうではありますが、それでも3年4200万ドルとのメディアの予想もあります。もしその契約であれば、年平均であれば1400万ドル(約15億円)となりますし、2500万ドルの入札費用を考えれば、獲得するチームにとって決して安い契約ではありません。

田中将大の契約が桁外れなだけであって、前田健太に予想されている金額もMLB1年目の金額としては十分な金額で、その実力が高く評価されていると言えそうです。

2015年に27歳となる若さも魅力だとも評価されていますので、ポスティングされれば、2500万ドル複数球団が入札し、前田健太の獲得を争うことになりそうです。

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