レッドソックスは「ぜいたく税の最も厳しいペナルティ」も辞さず!オーナーは補強に協力姿勢

ボストン・レッドソックスはスティーブ・ピアースをトレードで獲得した時点で、年俸総額は2億3300万ドル前後に達したと見られ、最も重いペナルティが課されるぜいたく税の基準額である2億3700万ドル目前に達しました。

68勝30敗で勝率.694と7割近いペースで勝っていることを考えると、大きな補強が必要ではないようにも見えるレッドソックスです。

しかし、2年連続でポストシーズンの早い段階で敗退していること、追ってくるヤンキースは強力で、いまだ4.5ゲームしかリードできていないこと、などを考慮すると、ワールドシリーズ制覇の可能性を高めるために、打てるすべての手を打っておきたい状況とはなっています。

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最も重いペナルティも辞さないトレード期限前の補強に

ぜいたく税の基準額は1億9700万ドルに設定されているのですが、新しい労使協定により年俸総額が2000万ドル超過、4000万ドルの超過があったチームには、さらに重いペナルティが課されることになっています。

レッドソックスは2017年にぜいたく税の対象外となったため、税率はリセットされて20%になっています。ただ、この20%が適用されるのは1億9700万ドルから2億1700万ドルの間にとどまります。

2000万ドル超過となる2億1700万ドルから2億3700万ドルまでの間の税率は32%に上昇し、さらに2億3700万ドルを超えた分に関しては62.5%の税率が課されることになっています。

レッドソックスが2億3700万ドルのラインを突破した場合には、上記のような金銭的なダメージもあるのですが、さらに最上位のドラフト指名権が10番下がるというペナルティも課されることになります。

そのためぜいたく税の対象となることは避けられないものの、2億3700万ドルのラインは突破しないようにやりくりするのではないかと考えられていました。

ですが、オーナーサイドはさらなる資金投入にゴーサインを出していて、2億3700万ドルのラインを突破することによる最も重いペナルティも辞さない姿勢であることが明らかになっています。

NBCスポーツ・ボストンが以下のように伝えています。

With the best record in baseball (68-30) and 64 games remaining, the Red Sox have a willingness to cross baseball’s highest luxury tax threshold and take on a payroll above $237 million this year, team president and CEO Sam Kennedy said.

レッドソックスの球団社長でありCEOのサム・ケネディ氏は2億3700万ドルのラインを突破することを躊躇しない方針であることを明らかにしています。

野球運営部門の社長であるデーブ・ドンブロウスキー社長は一番重いペナルティは回避したい姿勢なのですが、同時に死守するラインとも考えていないことを明かしていて、状況に応じて突破する余地を残していました。

しかし、これらの大金を支払ったり、ドラフト指名権の問題まで絡んでくると、単にフロントの総意だけでは決定することができず、オーナー側の決裁が必要となります。

その決定権をもつオーナー側ですが、「4度目のワールドシリーズ制覇」のために必要であるならば、さらなる資金投入に応じる姿勢のようです。

“There’s a willingness from our bosses,” Kennedy told NBC Sports Boston in Washington D.C., where he was on hand for an All-Star Game loaded with Sox. “John [Henry] and Tom [Werner] have made very clear to me and to Dave: Look, let’s see how the market develops, and we want to do what it takes to try and win a fourth World Series championship. I don’t know how the market’s going to play out, but we’re getting close here. ”

共同オーナーであるジョン・ヘンリー氏とトム・ワーナー氏の両者が4度目のワールドシリーズ制覇のために必要な補強を行うことに前向きな姿勢であると、サム・ケネディ氏は話しています。

レッドソックスは先発ローテの一角であるエドゥアルド・ロドリゲスが深刻な足首の靭帯などへの損傷の可能性がある状態で、今季中の復帰のメドも立たない状態となりました。

さらにドリュー・ポメランツ、スティーブン・ライトの2人は健康面に不安があり、たとえ戦列に復帰できても、先発投手として役割を果たせるかどうかも不透明なところがあります。

エドゥアルド・ロドリゲス、ドリュー・ポメランツ、スティーブン・ライトの3人が健康面に不安が残るため、計算がある程度できる投手はクリス・セール、デビッド・プライス、リック・ポーセロの3人しかいない状態となっています。

リリーフではジョー・ケリー、マット・バーンズより実績があり、信頼してクレイグ・キンブレルの前を任せられるセットアップマンを必要としています。層を厚くするというような補強ではなく、オリオールズのザック・ブリットン、パドレスのブラッド・ハンドなど、インパクトのあるリリーフ投手に関心を示しています。

内野はセカンドのダスティン・ペドロイアの復帰の見込みが明確には立たず、サードのラファエル・ディバースは成績も今一歩で故障者リストに入るなど、こちらもテコ入れが望ましい状態となっています。

地区2連覇を果たしながらも、この2年間でディビジョンシリーズで1勝することしかできず、早々にポストシーズンの舞台から去っています。このことを考えると、そこを勝ち抜くためにも、より質の高いロースターにしていくことは重要な課題となります。

交換要員のプロスペクトが乏しいという問題がありますが、オーナー側の意向は「2018年に4回目のワールドシリーズ制覇を達成するために、資金を惜しまない」ものとなっていますので、デーブ・ドンブロウスキー社長が動きやすい土台は出来上がっています。

レッドソックスもトレード期限前に大胆に動く可能性が否定できなくなり、よりトレード市場の動きは活発化することが確実です。

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