ドジャースが先発投手の補強へ!早ければ6月中にもトレードに動く可能性が浮上

Los Angels Dodgers Top Catch

26勝17敗とナ・リーグ西地区の首位を走るロサンゼルス・ドジャースですが、地区最大のライバルであるサンフランシスコ・ジャイアンツが26勝20敗と接近してきました。

そのドジャースが抱えている大きな問題が先発ローテーションの編成です。

クレイトン・カーショー、ザック・グレインキー、柳賢振、ブランドン・マッカーシー、ブレット・アンダーソンという編成でスタートする構想だったドジャースですが、柳は肩、マッカーシーは肘の手術で今季絶望となってしまいました。

それらの穴を若い選手の昇格やマイナー契約のベテラン投手をメジャーに昇格させることで埋めようとしたのですが、それも思ったようにはいかなかったため、先発投手の補強に動いているようです。

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開幕前の構想が崩れ先発投手陣に不安が残るドジャース

43試合を終えた時点でのドジャースの先発投手陣の成績は以下の表のとおりとなっています。

Dodgers Starting Pitchers Stats 20150526

すでに9人が先発マウンドに立っているのですが、スコット・ベイカーとデビッド・ハフの2人は既にDFAとなり、ジョー・ウィーランドは3Aに降格しています。

エースのクレイトン・カーショーは9試合58.1回を投げて防御率4.32/2勝3敗/奪三振73/WHIP1.23と、らしからぬ数字が並んでいるのですが、守備の影響を排除した投手の実力を示すとされるFIPは2.91と悪くはありません。そのためシーズンが進むに連れて、徐々に表面上の成績も向上していくと予想されます。

NO.2を務めるザック・グレインキーは9試合61.0回で防御率1.48/5勝1敗/奪三振49/WHIP0.87と素晴らしい数字なのですが、FIPはカーショーより劣る3.08となっています。また、運に大きく影響される上に防御率に影響を与えるLOB%が89.1%と極めて高いため、いずれは落ちてくるものと予想されます。

  • FIP(Field independence Pitching):味方チームの守備力の影響を除外して、投手の実力を測るための指標で、与四死球、本塁打、奪三振、投球イニングを元に算出する擬似防御率。防御率よりもFIPが低ければ味方の守備によって自責点が増えていると考えられ、FIPよりも防御率が低ければ、味方の守備によって自責点が減っていると、一般的に考えられている。
  • LOB%(残塁率):LOB%が高いと残塁が多くなるため失点が少なくなり、逆に低いと残塁が少なくなり失点が多くなる。投手のがコントロールすることが難しい指標で、運の影響を受けやすい。投手のタイプに関わらず、多くの投手がリーグ平均前後に落ち着くとされていて、そこから大きく外れた場合は、翌年以降にその平均値に戻る傾向がある。MLBでは70%から72%、近年のNPBでは72%-75%程度。

このカーショーとグレインキーの2人に関しては実力的に抜けた存在のため故障さえなければ、最終的にしっかりとした数字を残す計算ができます。

ただ、それ以降の先発ローテには不安・懸念材料が多くあります。

本来は5番手を務めるはずだったブレット・アンダーソンが3番手に繰り上がっているのですが、故障さえなければ実力的には高いと評価されてきたとおりに、8試合42.1回で防御率3.61/2勝2敗/奪三振31/WHIP1.37で、FIPも3.32と内容のある投球を続けています。

ただ、ブレット・アンダーソンはブランドン・マッカーシーと同様に故障離脱のリスクが高い投手のため、シーズン終盤まで投げ続けて200イニングを投げきれるかと言うと、やや不安が残ります。

そのようなドジャースの先発投手陣を助けているのが、ダイヤモンドバックスから金銭トレードで獲得したマイケル・ボルシンガーです。

4試合だけではありますが、25.0回を投げて防御率0.71/3勝0敗/奪三振22/WHIP0.79と良い数字を残しています。ただFIPは2.76と防御率よりも1点以上悪く、運に左右されるLOB%は96.9%と非常に高く、運と見方守備に助けられての好成績で、どこまで続くかは疑問符がつきます。

カルロス・フリアスは4試合を投げ終わった時点では22.2イニングで防御率2.55と結果を残していたのですが、5月24日の試合で4イニングで被安打12・与四球2の10失点(自責点10)と大炎上してしまい防御率5.81まで一気に転落してしまいました。

このような現状のため、首位を走っているとしてもシーズン終盤に向けて不安が残るドジャース先発投手陣となっています。

早ければ6月にも先発投手の補強に動く可能性をアンドリュー・フリードマン社長が示唆

そのためブレット・アンダーソン、マイケル・ボルシンガー、カルロス・フリアスの3人のパフォーマンスをもう少し見定めた上で、悪い方に転ぶようであれば、かなり積極的にドジャースのフロントが補強に動く可能性があると、ESPNのAnthony Witradoが伝えています。

さらにAnthony Witradoは、ウェーバー公示なしでトレードできる期限となる7月31日より前、早ければ6月にもトレードに動くためにスカウティングを行っていると野球運営部門の社長であるアンドリュー・フリードマンが話したことを、その理由として付け加えています。

その上でAnthony Witradoはドジャースがトレードで獲得に動く可能性がある投手としてオークランド・アスレチックスのスコット・カズミアー、ミルウォーキー・ブルワーズのカイル・ローシュマット・ガーザ、シンシナティ・レッズのジョニー・クエトマイク・リーク、テキサス・レンジャーズのヨバニ・ガヤルドの名前を挙げています。

いずれの投手の今シーズン終了後にFAとなる上に、所属チームは低迷しているためポストシーズンをあきらめて、選手を売りに出す可能性があります。

FAで高額年俸の選手を獲得するよりも、トレードでの補強の方に長けていると考えられる前レイズGMのアンドリュー・フリードマン社長と、アスレチックスでビリー・ビーンの右腕だったファラハーン・ザイディGMらが率いるフロント陣が、どのような補強をしかけていくのか、今後の動向が注目されます。