【ドジャース】MLB最高の年俸総額はどうなる?ドジャースのこのオフの方向性について

Los Angels Dodgers Top Catch

ロサンゼルス・ドジャースは94勝68敗で、サンフランシスコ・ジャイアンツに6ゲーム差をつけて、ナ・リーグ西地区を2年連続で制しました。

しかし、ドジャースは圧倒的な戦力を誇りながらも、プレーオフのディビジョンシリーズでは、セントルイス・カージナルスにあっさりと敗れてしまいました。

このようにポストシーズン進出という結果を残したものの、若干消化不良の感を否めなかったドジャースは、レイズでGMを務めたアンドリュー・フリードマンを野球運営(Baseball Operation)部門の社長に迎えて、チームの再編に取り組むことが予想されています。

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2年連続地区優勝のドジャースが抱える問題とは?

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2年連続で優勝しているため、来季に向けて大きな穴が多数存在するチーム状態ではないのですが、数年先を見据えた時に、チームの編成を作りなおすべき時がきていると考えられます。

ESPNのMark Saxonは、ドジャース内部関係者からの情報として、競争力を保ちながら、ロースター構成を若返らせようとしていると伝えています。

そしてドジャースは主力選手の年齢層とともに問題となるのが、年俸総額の問題です。

ESPNのデータによると2014年のドジャースの年俸総額は、ヤンキースを2800万ドル超も上回る2億3,884万1,005ドルでMLBトップとなっています。

そしてこの年俸総額は、ぜいたく税のラインである1億8900万ドルを大きく上回り、およそ5000万ドルも超過しているため、この超過分がペナルティの対象となります。

2013年のドジャースは1億7800万ドルのぜいたく税ラインを上回る2億3450万ドルに到達し、その結果、超過分の17.5%である990万ドルをペナルティとして支払ったとされています。

2014年の超過分は2013年と同じ程度になると見られますが、問題は2年連続での超過のため、17.5%ではなく30%にペナルティが加重されることです。

資金面で不安があるチームではないため、このことが深刻な問題になるわけではないのですが、ドジャースの経営陣はこの状態は良いことではないと考えていて、年俸総額を抑制していく方向性であると伝えられています。

このように年俸総額の問題があるドジャースですが、それに加えて主力選手の高齢化が進んでいることが、このオフの動向を左右する重要なファクターとなると見られています。

すでに「ぜいたく税」のラインに到達寸前の2015年の契約

ドジャースは2年連続優勝しているように、現在のパフォーマンスは良いのですが、長期契約が多い上に、選手の高齢化が進行しつつあるため、数年先に不安を抱えている状況です。

そのドジャースが、2015年にすでに契約が決定している選手とその年俸は以下の表のとおりとなっています。

選手名 金額
クレイトン・カーショー(26歳・先発投手) $30,000,000
ザック・グレインキー(31歳・先発投手) $25,000,000
エイドリアン・ゴンザレス(32歳・一塁手) $21,000,000
マット・ケンプ(30歳・外野手) $21,000,000
カール・クロフォード(33歳・外野手) $20,500,000
アンドレ・イーシア(32歳・外野手) $18,000,000
ダン・ヘイレン(34歳・先発投手) $10,000,000
ブライアン・ウィルソン(32歳・リリーフ) $9,500,000
ブランドン・リーグ(31歳・リリーフ) $7,500,000
フアン・ウリーベ(35歳・三塁手) $6,500,000
ヤシエル・プイグ(23歳・外野手) $6,214,000
J.P.ハウエル(31歳・リリーフ) $4,000,000
柳 賢振(27歳・先発投手) $4,833,000
合計 $184,047,000

2014年のレギュラーでは、捕手のA.J.エリスが33歳、遊撃手のハンリー・ラミレスが30歳で、ヤシエル・プイグとディー・ゴードンを除く、主力野手8人のうち6人が30歳以上となっています。

そして2015年シーズン開幕までにトレードがなければ、1億8404万7000ドル分の年俸が固定されている状態のドジャースです。

そしてここには、さらに年俸調停権を有する選手の契約や、MLB最低年俸の選手の契約が加算されることになります。

2014年から、ジョシュ・ペケットの1575万ドル、チャド・ビリングズリーの1200万ドル、ハンリー・ラミレスの1600万ドル、ケンリー・ジャンセンの430万ドルなどが減っていますが、それでも、すでにぜいたく税ラインの手前に到達しています。

費用対効果悪くなっていることが顕著なのは、主力クラスが3人いれば十分な外野に4人もいる上に、年俸総額で6571万4000ドルを支払っていることです。この金額は、マーリンズとアストロズの年俸総額を上回っています。

また隠れがちな問題なのですが、リリーフ陣につぎ込んでいる金額もかなり大きく、2014年はブライアン・ウィルソン、J.P.ハウエル、ブランドン・リーグの3人に合計2400万ドルを費やしていて、このことに対しても疑問を投げかける地元メディアもあります。

「年俸総額を減らしながら、チームを若返らせて勝つ」という難題

年俸総額は大きいものの、2年連続地区優勝していることは素晴らしいことで、結果につながっているので問題はないとも考えられます。

しかし、ドジャースの幹部はフィリースやヤンキースのように長期契約と選手の高齢化で、身動きがとれなくなることを避けたいと考えていると、ESPNのMark Saxonは伝えています。

結果を残していたネッド・コレッティがGMから外れることになったのは、このような問題に加えて、プロスペクトはいるものの、ファームの育成システムが未成熟なのも理由の1つだろうと、地元メディアは分析しています。

ドジャースは来季に向けて、年俸総額をぜいたく税ライン(予想1億9000万-2億ドル)程度に減少させていく方向性と伝えられています。

しかも、完全な再建モードに入ることなく競争力を保ちながら、ファームシステムを整備し、ロースターを若返らせることを狙っているとのことです。

これらのことを同時に成し遂げていくことは、非常にトリッキーなことなのですが、これらを整理・整備していくことが、数年先まで見据えた、このオフの課題となっているドジャースです。

そのような難題を解決する必要があるからこそ、現在のMLBでも屈指の手腕を持つと評価されるアンドリュー・フリードマンを5年3500万ドルという大型契約で、レイズからヘッドハンティングしています。

そのアンドリュー・フリードマンが、野球運営部門の社長に就任することは発表されていますが、GMについてはネッド・コレッティが外れたこと以外は明らかになっていません。

メディアは、カブスのセオ・エプスタインとジェド・ホイヤーの関係のように、アンドリュー・フリードマンの下で働くGMを雇うだろうとの予想が大勢を占めていますが、本人は記者会見時に、時期尚早として、詳しいコメントは差し控えています。

どちらにしてもアンドリュー・フリードマンの指揮の下で、再編成が行われていくことが確実な状況のドジャースです。

FAやトレードでの獲得を利用しながら、ロースターの構成をどのように変えていくのか、その手腕が注目されます。