ドジャースのこのオフ最大の補強になる可能性も!レイズGMのアンドリュー・フリードマンがドジャースへ

もしかしたらこのシーズンオフのドジャース最大の補強となるかもしれません。

ドジャースは、2014年シーズンまでタンパベイ・レイズのゼネラルマネジャー(以下GM)を務めていたアンドリュー・フリードマンを、Baseball Operations(野球運営:チームの戦力強化担当)の社長として雇ったことを発表しました。

それと同時にレイズはアンドリュー・フリードマンに代わって、マシュー・シルバーマン球団社長がBaseball Operationのトップにたち、その空いた球団社長職を、Business operations(営業部門)の上級副社長を務めていたブライアン・オールドが務めることになります。

MLBでも優秀なGMとして尊敬を集めていたアンドリュー・フリードマンがドジャースに移ることは、MLB全体のパワーバランスを変えるキッカケになる可能性があります。

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MLB屈指の優秀なゼネラルマネジャーとの評価を得ているアンドリュー・フリードマン

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アンドリュー・フリードマンは2005年に28歳の若さでタンパベイ・レイズのGM(正式にはBaseball Operationsの上級副社長)に就任しました。

そして年間100敗から90敗して地区最下位が当たり前だったレイズを、2008年からはポストシーズンを争い続けるチームへと作り変えていきました。

1998年から2014年までのレイズの年度別勝敗と地区順位は以下のとおりとなっています。

・2014年:77勝85敗(4位)
・2013年:92勝71敗(2位)WC
・2012年:90勝72敗(3位)
・2011年:91勝71敗(2位)WC
・2010年:96勝66敗(地区優勝)
・2009年:84勝78敗(3位)
・2008年:97勝65敗(地区優勝)
・2007年:66勝96敗(5位)

・2006年:61勝101敗(5位)
・2005年:67勝95敗(5位)
・2004年:70勝91敗(4位)
・2003年:63勝99敗(5位)
・2002年:55勝106敗(5位)
・2001年:62勝100敗(5位)
・2000年:69勝92敗(5位)
・1999年:69勝93敗(5位)
・1998年:63勝99敗(5位)

2008年から2014年の7年間で90勝以上が5シーズンもあり、地区優勝2回を含むポストシーズン進出が4回というMLBでも上位にランクされるチームを作りあげたアンドリュー・フリードマンです。

しかも、予算が限られているチーム状況で、2014年のチーム年俸総額でも8153万2,891ドル(24位)という低予算でありながら、強いチームを作り上げてきました。

それを可能にしたのが、アンドリュー・フリードマンが統括する選手のスカウティングと分析力、そして育成システムの構築などによるため、GMとしての実力は高く評価されています。

ドジャースの今後のビジョンに合致していたフリードマンの手腕

ドジャースの2014年の年俸総額は2億3884万1005ドルとMLBトップの規模で、ヤンキースを3000万ドルも上回る金額を費やしています。

そのドジャースが少ない予算で強力なチームをつくり上げるアンドリュー・フリードマンを、チーム運営の中心に据えることになりますので、今後の動きは注目せざるをえません。

ドジャースは2012年のカール・クロフォード、エイドリアン・ゴンザレス、ジョシュ・ベケットらを獲得する大型トレードでチームを一気にリーグトップクラスのチームへと変貌しました。

しかし、ドジャースの球団社長であるスタン・カステンらは、このような方法がベストであるとは考えていませんでした。

FA選手の獲得そのものは否定していないものの、それと以上にファームシステムから育ってきた選手が球団の成功のためには重要だとスタン・カステンが考えているためです。

スタン・カステンがブレーブスの球団社長時代に、当時はGMで、現在のブレーブス球団社長であるシューホルツとともに強力なチームを作り上げた経験に基づいて、「チームの選手育成力が重要だ」と考えているとESPNは指摘しています。

スタン・カステンは1986年にブレーブスの球団社長になり、2003年までその職を務めていましたが、1991年から2005年の15年間のブレーブスは、11連覇を含む地区優勝14回という驚異的な成績を残しています。

そのときの経験から、継続的なチームの成功には、自前の選手をしっかりと育成することが重要だとドジャースの球団社長であるスタン・カステンが強く信じているということです。

そのスタン・カステンのビジョンに最もふさわしい手腕と見識を持っている人物となると、現在のMLBではアンドリュー・フリードマンがその中の1人であることは間違いありません。

ドジャースがフリードマンを雇うことに強く意欲を持つようになったキッカケ

ドジャースがこのアンドリュー・フリードマンを高く評価し、チームに引き入れる意志を強めたキッカケとなった出来事は、2014年7月末にドジャースとレイズとの間で行われたデビッド・プライスの獲得交渉だったとESPNは伝えています。

結果としてドジャースとレイズの間ではトレードが成立しなかったわけですが、その過程でアンドリュー・フリードマンが交換要員として要求したプロスペクトの分析が素晴らしかったことに、ドジャースの関係者が感心したとのことです。

EPSNはドジャース球団関係者からの声として、「彼ら(レイズ)はいつも適切なプロスペクトを要求してきた。それは誰もが知っているプロスペクトだけではなかった。」と伝えています。

ドジャースにはMLB全体でもトップクラスの評価を受けるトップ3のプロスペクトとしてコーリー・シーガー(MLB全体で13位評価)、フリオ・ウリアス(同14位)、ホック・ペダーソン(同15位)らがいます。

それらのトッププロスペクトはもちろんのこと、メディアや専門家に知られていなくても、ドジャース内部で密かに能力を高く評価していた選手まで目をつけて、レイズがトレード交渉で要求していたということのようです。

このトレード交渉の過程で、ドジャースの球団幹部は、精度の高いレイズのスカウティング、分析を統括するアンドリュー・フリードマンGMの優秀さを強く認識し、チーム強化の中心据えたいと考えるようになったということです。

ドジャースは今シーズンまで9年間GMを務めていたネッド・コレッティは、球団社長アドバイザーに配置転換されることは決定していますが、アンドリュー・フリードマンがGMを兼任する可能性と、別にGMを雇う可能性がある状況で、GM職は誰が務めるかはまだ明らかになっていません。

どちらにしても、チームの強化にかけてはMLBトップクラスの手腕があると評価されてるアンドリュー・フリードマンが、予算に制限が少ないチームで、どのような運営をするかは注目せざるをえません。

そしてアンドリュー・フリードマンのレイズGMからドジャースの野球運営部門の社長職への転身は、このオフのFA市場の動向やトレード交渉にも影響を大きく与えることになりそうです。

またレイズがアンドリュー・フリードマンが不在となった状況で、ここ数年のパフォーマンスを維持できるかも、今後注目したいポイントです。