ドジャースがマット・ケンプをトレードで獲得!ゴンザレス、カズミアー、マッカーシーらを放出

Los Angels Dodgers Top Catch

ロサンゼルス・ドジャースが驚きの大型トレードを成立させました。

アトランタ・ブレーブスからマット・ケンプを獲得し、交換要員としてエイドリアン・ゴンザレス、ブランドン・マッカーシー、スコット・カズミアー、チャーリー・カルバーソンの4人を放出しています。加えてドジャースは450万ドルの金銭負担をすることも合意に含まれています。

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ドジャースとブレーブスが1対4の大型トレードで合意

FOXスポーツのケン・ローゼンタール氏が以下のように伝えています。

さらにこの後、ブレーブスが即座にエイドリアン・ゴンザレスをDFAしたことが伝えられています。

マット・ケンプを放出したことで2019年の年俸総額に柔軟性が増したと、MLB公式サイトのマーク・ブラウン氏はブレーブスのメリットを伝えています。そのためエイドリアン・ゴンザレスはFAとなっています。

では、ドジャースサイドの目的はどのようなものかということになるのですが、FOXスポーツのケン・ローゼンタール氏は以下のように伝えています。

ドジャースはマット・ケンプを引き取ることによる年俸の負担増があるのですが、エイドリアン・ゴンザレス、スコット・カズミアー、ブランドン・マッカーシーらを放出することによる負担減の方が大きくなります。
そのため2018年のドジャースの年俸総額はぜいたく税の基準である1億9700万ドルを下回ることになりました。

このように今回のトレードでツイッターで簡単に説明されているのですが、もう少し詳しく見ていきます。

このトレードが成立するに至った背景とは?

ドジャースはマット・ケンプをパドレスにトレード放出する際に、年俸2175万ドルのうち毎年275万ドルを負担することになり、この条件はケンプがブレーブスの移籍後も義務として残っていました。

そのため、このトレードによってドジャースは2018年と2019年にそれぞれ年俸1900万ドル(2175万ドル-275万ドル)を負担することになり、2年間では合計3800万ドルを引き取ったことになります。加えて450万ドルの金銭を負担していますので、トレードによる負担増は4250万ドルとなります。

その一方で放出したのがエイドリアン・ゴンザレスの2200万ドル(ぜいたく税計算上は契約の平均年俸のため:2200万ドル・実際の支払い:2236万ドル)、ブランドン・マッカーシーの1200万ドル、スコット・カズミアーの1600万ドル(ぜいたく税:1600万ドル・実際の支払い:1766万ドル)、チャーリー・カルバーソンの55万ドルとなるため、4人で合計5055万ドル(実際の支払いは5250万ドル)を削減したことになります。

ドジャースにとっては2018年だけを見れば、ぜいたく税の計算上で2705万ドル(-5055万ドル+1900万ドル+450万ドル)の年俸を削減できたことになり、トレード成立前の2億500万ドルから、一気に>ぜいたく税基準以下の1億7900万ドルまで年俸総額を圧縮することができています。

一方のブレーブスですが、2018年の単年だけで見れば2705万ドルの負担が増えたことになりますが、先発ローテの4番手、5番手として期待できるブランドン・マッカーシーとスコット・カズミアーという2人のベテラン投手を獲得できました。

さらに2018年と2019年の2年のトータルで見ると、マット・ケンプの年俸1900万ドルを予算から外すことができたため、2019年の年俸総額の確定額は3600万ドルまで圧縮することができ、FA市場で大きな資金を動かせる状態となりました。

この動きをまとめると以下のようになります。


  • ドジャースが2年トータルで4250万ドル(ぜいたく税計算上は契約の平均年俸のため4055万ドル)をブレーブスに渡し、ブレーブスは3800万ドル分をドジャースに渡す
  • 年俸負担においてドジャースが少ないので、実際の支払い金額の差額である450万ドルを負担し、内野のユーティリティプレイヤーで若く年俸の安いチャーリー・カルバーソンをブレーブスが獲得
  • ドジャースは2018年だけを見ればぜいたく税の計算上2705万ドルを削減し、ぜいたく税を回避できることに。ぜいたく税の税率をリセットして、豪華な顔ぶれが揃う2018-19シーズンオフのFA市場を迎えることに。
  • ブレーブスは2018年だけでは2705万ドルの負担増も、マッカーシー、カズミアーというベテランの先発ローテ投手を獲得。マット・ケンプを放出することでプロスペクトのロナルド・アクーニャに出場機会。
  • ブレーブスはケンプの年俸が無くなることにより、確定している2019年の年俸総額は3600万ドルに圧縮。豪華な顔ぶれが揃う2018-19シーズンオフのFA市場を迎えることに。
  • ドジャースは先発ローテ候補の人数が多く、マッカーシー、カズミアーいなくても不安はない。故障のリスクが高い投手2人を40人枠から外すことができ、1年契約で合意したトム・コーラーら他の選手を加えることが可能に。

ブレーブスは一連の騒動の後、フロントが一新されGM兼上級副社長としてアレックス・アンソポロスを迎えています。アレックス・アンソポロスはブルージェイズGM時代にも大型トレードを次々と成立させてきた人物です。そのブルージェイズのGM退任後は、ドジャースで野球運営部門の副社長としてアンドリュー・フリードマン社長、ファーハン・ザイディGMとともに働いています。

ドジャースのフロント陣と親しい関係にあったこと、元々大型トレードをいとわない人物であること、などが相まって成立したトレードだと考えられます。

今後、注目されるのはドジャースがマット・ケンプをどのように扱うかです。

FOXスポーツのケン・ローゼンタール氏は「トレードもしくはリリースすることになるようで、ドジャースのユニフォームを着ることはないようだ」と伝えています。

ドジャースはクラブハウスの一体感を損なうということを大きな理由としてマット・ケンプを放出していますし、すでに外野手は混み合っていて、どうしても必要な戦力ではないのが現実で、自然な動きだと考えられます。

ドジャースが金銭負担をしてもトレードに応じるチームが存在するかどうかは微妙です。しかし、リリースされた場合にはメジャーリーグ最低年俸(55万ドル)で契約できるFA選手となります。2017年は115試合で打率.276/出塁率.318/長打率.463/OPS.781、19本塁打という成績を残していますので、興味を示す球団は現れそうです。

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