ドジャースがチェイス・アトリーを獲得!補強に動いたその理由は?

Los Angels Dodgers Top Catch

ナ・リーグ西地区の最大のライバルであるサンフランシスコ・ジャイアンツと2.0ゲーム差で優勝争いを続けているロサンゼルス・ドジャースが、さらなる補強に動きました。

フィラデルフィア・フィリーズからチェイス・アトリー内野手を、ジョン・リッチー、ダーネル・スウィニーという2人のマイナーリーガーを交換要員として獲得しました。

またこれに伴いチェイス・アトリーの年俸の残額である525万ドルのうち400万ドル程度をフィリーズが負担することも合意しているとされています。

7月末のウェーバー公示なしのトレード期限は越えたため、ウェーバーをクリアする必要があったのですが、チェイス・アトリーはクリアしたと報じられるなど、全球団とトレード交渉ができる状態になっていました。

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残りのシーズンの二塁はチェイス・アトリーとハウィー・ケンドリックの併用態勢に

今シーズン、正二塁手として起用されてきたハウィー・ケンドリックが故障者リスト入りしているため、そのままチェイス・アトリーが当面はレギュラーとして起用され、ケンドリックが復帰後は左右での併用になると予想されています。

ハウィー・ケンドリックはシーズンオフにエンゼルスからトレードで移籍し、打率.296/本塁打9/打点49/出塁率.341/長打率.418という成績を残していましたが、足の故障によりDLに入り、復帰は9月の上旬になると予想されています。

そのためユーティリティプレイヤーのエンリケ・ヘルナンデスに二塁を守らせていたのですが、チェイス・アトリーが加入することで、右打ちのヘルナンデスはセンターで左打ちのジョク・ピーダーソンと併用される見通しです。

そして二塁は右打ちのハウィー・ケンドリックが復帰した後は、左打ちのチェイス・アトリーのベテランが併用されるという編成になることが濃厚となっています。

チェイス・アトリーの昨シーズンは打率.270/出塁率.339/長打率.407/OPS.746と及第点の成績だったのですが、今季は開幕から大不振に陥りました。

開幕してから5月8日までの1ヶ月あまりで打率.099となり、その後やや持ち直したものの6月23日に故障者リストいりした時点で打率.179/出塁率.257/長打率.275/OPS.532とキャリアワーストと言える状態でした。

しかし、8月2日に復帰してからは31打数15安打で打率.484/出塁率.485/長打率.742/OPS1.227と非常に良い状態となっていました。

そのためサンフランシスコ・ジャイアンツ、ロサンゼルス・エンゼルスなどが獲得に興味を示していると報じられていましたが、ドジャースが競り勝つ形でトレード成立にこぎつけました。

現在、ショートを守るジミー・ロリンズとは2003年シーズン終盤から2014年まで二遊間コンビを組んできましたので、守備面での貢献も期待できそうです。

今季のハウィー・ケンドリックは対右投手には打率.282/出塁率.337/長打率.377/OPS.714ですが、対左投手には打率.327/出塁率.379/長打率.455/OPS.834と左投手に良い成績を残しています。

そしてチェイス・アトリーは対左投手には打率.233/出塁率.327/長打率.356/OPS.682と良くありませんが、対右投手には打率.286/出塁率.344/長打率.430/OPS.775と向上しますので、この2人を組み合わせることでより攻撃面でのメリットも大きくなると予想されます。

ベテラン選手が多いため故障の懸念が多く、ワールドシリーズまで勝ち進んでいくために選手層に不安がありましたが、この補強によりその懸念を軽減することができたと考えられます。

レフトはカール・クロフォードとスコット・バンスライク、ライトはヤシエル・プイグとアンドレ・イーシアという左右の併用ができる態勢のため、ドン・マッティングリー監督の采配も柔軟度が増すことになりそうです。

左右のプラトーンを好んでレイズ時代に編成してきたアンドリュー・フリードマン社長と、同じくプラトーン好んでいるビリー・ビーンGMの右腕だったファラハーン・ザイディGMのらしいロースター構成になっています。

また、チェイス・アトリーは2016年以降の3年間は1年毎に500打席に立てば自動更新される1500万ドルで更新されるオプションが設定されていたのですが、今季は故障者リストに入ったことも有り達成できない見込みです。

更新オプションが有効にならない場合は500万ドルから1100万ドルのチームオプションに切り替わるとされていますので、シーズンオフには、そのオプションの行使も注目を集めることになりそうです。

地区首位を死守したいドジャースの事情

現在のナ・リーグは中地区がハイレベルな争いをしていて、カージナルスが77勝43敗で両リーグトップの勝率.642で首位を走っていますが、2位のピッツバーグ・パイレーツも71勝47敗と両リーグ2位の勝率.602でワイルドカード争いではトップに立っています。

さらに地区3位ではあるもののシカゴ・カブスは67勝51敗で勝率.568と、ドジャースの67勝53敗の.558とジャイアンツの65勝55敗の.542をいずれも上回っています。

そのため現時点ではワイルドカード2枠がナ・リーグ中地区に行く可能性がある状況となっていますので、ドジャースは地区優勝をしないとポストシーズン進出が微妙な情勢となってきます。

先発ローテのうちクレイトン・カーショー(防御率2.34/10勝6敗/WHIP0.92)、ザック・グレインキー(防御率1.58/13勝2敗/WHIP0.86)の2枚看板は強力で、3番手のブレット・アンダーソン(防御率3.48/7勝7敗/WHIP 1.33)までは良いのですが、その後は不安が残るため、打線の得点力アップは重要な課題となっています。

打線は4月こそ好調でしたがヤシエル・プイグが故障離脱したり、ジョク・ピーダーソンが調子を落としたりするなど、徐々に低調になり、チーム得点500は両リーグ14位、ナ・リーグ5位となるなど、春先ほどでの得点力は失われています。

今回の補強が功を奏して攻撃陣が活性化するのか。そして不安な先発投手陣の補強・テコ入れがあるのか、などが注目される今後のロサンゼルス・ドジャースです。