マリナーズは「一体感を失っていた」ディポトGMが失速の原因に言及

マリナーズは68試合を終えた時点で44勝24敗で、ア・リーグ西地区首位に立っていました。勝率5割から20勝の貯金があり、ポストシーズン進出に向けて順調に進んでいました。

しかし、その後は38勝43敗と負け越した一方で、34勝34敗と勝率5割だったアスレチックスが46勝26敗というペースで勝っていったことで、その立場は逆転してしまいました。

マリナーズが2018年にポストシーズンに進む可能性は、数字上は残っているものの、実現性は極めて低く、2019年に向けてどのようにチームを作り上げていくのかに関心は移りつつあります。

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ディポトGMがマリナーズの失速の理由に言及

そのマリナーズのジェリー・ディポトGMがジ・アスレチックのコリー・ブロック氏のインタビューで「シーズンオフの方向性」と「チームの失速の原因」について話しています。

シーズンオフの方向性については「ネルソン・クルーズとの再契約に積極的に動く」といもので、この内容には大きな驚きはないものでした。

しかし、マリナーズの失速の原因については、ややきな臭い内容を率直にディポトGMは話したことを、タコマのラジオAM局の電子版でボブ・ダットン氏が伝えています。

Dipoto hinted at major trouble within the organization as in his assessment of the Mariners’ disappointing performance over the last two months.

“In times of struggle,” he said, “you find out a lot about character — how people will answer in times of adversity.

“Frankly, that was one of the highlights of this team in the first half of the season, and it’s been one of the lowlights in the second half of the season. We have not responded to adversity in the same way.”

この2ヶ月の失速の原因についてマリナーズ内部で大きな問題があったことを示唆したと伝えた後、本人が話した内容を引用しています。

「悪戦苦闘する時に、どのように困難に立ち向かうのかということを通じて、その人間の人となりを私たちは知ることができる。」「率直にいって、前半戦はそれがチームのハイライトとなったが、後半はローライトとなってしまった。私たちは前半戦の時のようには、困難に立ち向かうことができなかった」とディポトGMは話しています。

さらにディポトGMは踏み込んで話します。

“When teams pull apart,” Dipoto said, “when they no longer bind together, and they don’t fight through the adversity. I’m not telling you anything you’re not watching. You’re seeing it every day, and we’re accountable for that.

“We have to figure out how to get that back on track.”

「チームがバラバラになり、一体感が失われた時、彼らは困難に打ち勝つことができなかった。私はあなた達が目にしていないないことを話しているわけではない。皆さんはそれを毎日見ているし、その責任は私たちにある」「私たちは元の軌道に戻す道を見出す必要がある」と、ディポトGMは「チームがバラバラになっていた」と話しています。

9月4日のオリオールズ戦前に、クラブハウスでディー・ゴードンとジーン・セグラが口論になり、その後は身体的な衝突があったことが報じられました。

9月3日の試合でディー・ゴードンが簡単なセンターフライをミスしたことが、その原因と伝えられています。

どちらにしてもポストシーズンを争う重要な時期にクラブハウスでの騒動は好ましいものではなく、「クラブハウスでの出来事はクラブハウス内にとどめておくものだ」とサーバイス監督、ロビンソン・カノなどは火消しに動きましたが、チーム内に一体感が失われていることを感じさせるものでした。

今回のジェリー・ディポトGMのコメントからすると、クラブハウスでの衝突は起こるべくして起こったとも言えます。

ボブ・ダットン氏は「もしディポトや他の球団上層部が『困難な時期に立ち向かうことをやめてしまった選手がいた』と考えているのなら、できるだけベストの見返りを求めるだろうが、難しければ単なる放出に踏み切ることになるだろう」と述べています。

さらには「そのような選手が多くいるのであれば、チーム内は混乱していて、大規模な選手の入れ替えが必要なのかもしれない」「もしその道を選ぶことになるとすれば、さらに数年にわたりポストシーズン進出とはかけ離れた状態になるだろう」と述べて、ダットン氏は記事を結んでいます。

マリナーズのチーム内には『負け犬の文化』が根付いてしまっているところがあるのかもしれません。そうであるならば、そのような負のカルチャーを完全に払拭する必要があり、主力選手の総入れ替えといったような荒療治、すなわち「大規模なチーム再建」が必要になるかもしれません。

シーズンを終えていない段階で、GM自らがチーム内部に大きな問題があることを明かすのは異例なことです。それをあえて行っていますので、シーズンオフに向けて布石を打っていると考えられます。

ネルソン・クルーズとの再契約に言及もしていますので、完全にチーム解体を決断したというわけではなさそうです。が、ファンやメディアの反応を見るために、あえて「勝負」と「再建」の両方の可能性に言及したとも言えます。

ファームの選手層は極めて乏しく、補強予算は多くは残っていないのですが、それなりの補強を行わないとヤンキース、レッドソックス、レイズ、アスレチックス、アストロズに競り勝つようなロースターを作ることはできません。

マリナーズは非常に難しい決断をしていくシーズンオフとなりそうな気配です。

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